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第3章 少年期 学園編

44話 あの国のやらかし

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 入室の許可がおり、室内に入ると案の定、会議中のはずのサフィアス叔父様が長いテーブルセットの上座にデンッと座っていた。

(あいやー、これは良いのか?会議抜け出してきたんじゃ・・・)

 本来なら別の場所で他国との会議の真っ最中のはずの人物が堂々とここにいる事に疑問を覚えつつも僕はチラッと隣にいるシベラス叔父様の表情を伺った。

(シベラス叔父様はこの事を知ってたのかな?また無断でお仕事 放置してきてたら大目玉食らうんじゃ・・・)

 そう思い、恐る恐る見たシベラス叔父様の表情はいたって普通で怒った様子もなかった。

(あれ?普通だ、て、事は元からいても大丈夫って事ね、まぁ、サフィアス叔父様もいた方が話が一度ですみそうで良いか)

「御前失礼致します、陛下」

 そう思い直して入室の挨拶をし、中を見渡すと、

父様「アトリー、どうしたんだい?急用とは?」

 いつの間にかコチラに移動してきていたライ兄様とヘリー姉様以外の家族全員がいた。

「すみません、父様方お忙しい中 時間を割り裂いていただき有り難う御座います、早速ですが要件に入らして頂きますね、先程から起こっている嵐と僕が試合中に感じた強い魔法の気配に関して夜月が何か説明したいことが有るそうです、これは神に関する事の様なので急いで父様達にお知らせに来ました」

室内の人全員「「「「「⁉︎」」」」」

父様「そ、れは、試合中にアトリーがよそ見した事と関係が有るのかな?」

「はい、僕が試合中によそ見をしたのは国外、ズューウス王国方面から感じた強い魔力の高まりを感じたからなのです、それでこの事と、この雷雨を起こしている主神様と関係があると夜月が言っているので詳細は夜月達から説明して貰い僕が通訳します」

父様「・・・そうか、解った、ヤヅキ様お願い出来ますでしょうか?」

 父様達は窓の外に広がる激しい嵐に一時目をやり、真剣な目で夜月に説明をお願いしてきた。

夜月「がるぅ」『手早く済ませよう』

「手早く済ませよう、と」

父様「畏まりました、陛下も宜しいですね?」

サフィアス叔父様「あ、あぁ、お願い致します、ヤヅキ様」

 少し戸惑った様子で返事をしたサフィアス叔父様を視界におさめつつ近くにあった椅子をオーリーに薦められて皆んなが見渡せる位置で着席した。

「では、夜月お願いできるかな?」

 そう問いかけると夜月と天華、ジュールは本来の大きさで僕の座った椅子の周りを囲むように座り、ソルは僕の斜め後ろに立った。

夜月「がぅ」『では始める』

「『初めに、今現在起こっている嵐は“主神リトスティーナ様“の怒りによって引き起こされている現象で“ズューウス王国“を中心に近隣諸国まで影響が出た結果だ、暫くすれば治ると思われる、だが、この現象の原因となったのは先程も言ったが“ズューウス王国“がしでかした事が神の怒りを買ったのだ』」

*「『 』」の内容は聖獣達の話をアトリーがほぼノータイムで通訳中を示いています。

サフィアス叔父様「しでかした事・・・」

「『そう、あの国はあろう事か無断で“勇者召喚“を行い異世界から“勇者“となり得る人間を城で召喚してしまったのだ』」(っ⁉︎)

室内の人全員「「「「「何っ‼︎」」」」」

(それは・・・・・、この世界の神に喧嘩を売る様な事をしたって事⁉︎)

 今の言葉だけでこの室内にいた人全員が事態の重要性かつ何が問題なのかを理解したはずだ。

 なんせ この国は数百年前に“リトス教“の総本山である“イエロザーパト聖教国“がちゃんとした手順を踏んで行った“勇者召喚“で訪れた“勇者“とその時の“勇者パーティー“にいたリトス教の神官、しかも当時の教皇の遠縁に当たる男性が国王となり建国した国だからだ。

 だから この国の王家の血筋を引く僕達は神官としての最低限の知識を身につけている、なので“勇者召喚“の重要性と事の問題性がすぐに分かったのだ。

 まず、“勇者召喚“をする際は5ヵ国以上の賛同がなければいけない事、でも5ヵ国以上の賛同があってもすぐに“勇者召喚“は出来無い、
次に5ヶ国以上の賛同書を持ってリトス教本部に“勇者召喚“をしても良いか問い合わせ“聖女・聖人“に神の意向を確認してもらい許可を得る事、
 そして最後に許可が降りてもその際に特定のリトス教以外の神殿で“勇者召喚“をしてはいけない事。

 この中で何より最も重要なのはリトス教での“神の許可なしに勇者召喚“を行ってはならない、と、言う事だ・・・

 この全てを無視して行われた“勇者召喚“は盛大に神の怒りを買うのだ、その結果が今現在の嵐なのだ。

 なので今ここにいる人達は(あぁ、ズューウス王国は滅びるな・・・)と思った事だろう、今まだあちらでは大嵐が起こっている程度で済んでいるのはひとえに“勇者召喚“で無理やり連れてこられた“勇者候補“がいるからだろうとも思っているはずだ。

 この世界は前世でよく見た“異世界召喚系ラノベ“のようにそう簡単に“勇者召喚“ができ無いように決まり事が厳密に決められていた、以前召喚された“勇者“だってこの世界全土を危機に陥れようとした邪竜討伐の為に“勇者召喚“が行われ、コチラの世界に来る時は神々から特別なスキルを貰い、“勇者候補“の証として加護までつけて貰えるのだ、そして邪竜討伐を成功させたことで正式に“勇者“として讃えられ、それが済むとこの世界に留まるか帰るかをも選ばせて貰える、各国でかなりの高待遇でアフターケアまでして大切にするのがこの世界の決まりなのだ、それに“勇者候補“は“世界の危機的状況“以外での召喚は原則禁止、こんなに召喚条件が厳重に定められているのにも関わらず、あの国は何の理由で“勇者召喚“を行ったのだと言うのだろう。

(この嵐の様子を見るに、ティーナちゃんはかなり怒っている見たい、て、事は相当 くだらない理由で“勇者召喚“を行ったって事?・・・・・、それに“ズューウス王国“で行われたってことは・・・!もしかして“ノルテ魔王国“との戦争のために“勇者召喚“したって、事は・・・無いよね?、流石に・・・・)

天華『アトリー、正解です』

(マ、マジかぁ~・・・そら、ティーナちゃん激オコですわ、理由が国家間の戦争の為とかくだらなさすぎるっ!あ、でも“ズューウス王国の王家“が進んでやらかしたの?)

夜月『あぁ、その様だ、「『あの国の王太子が王の体調不良で政務が行え無いのを良い事に一部の“ノルテ魔王国“と戦争がしたい貴族と結託し今回の“勇者召喚“を独断で行ったらしい』」

「「「・・・はぁ⁉︎」」」

お祖父様「なんと言う事だ・・・あの国の王太子はそのようなアホだったとは・・・」

サフィアス叔父様「・・・以前会った時は少し野心家だが綿密に事を進める様な人物だったが・・・、人とは解らないものだな、その様な愚行をするなど」

父様「私も以前お会いしましたが、この様な愚行に走るなど考えられません」

(そうだよね、僕達もあそこの第5王子との件で一度お会いした時はそんな雰囲気はなかったけど・・・)

 以前あった王太子の印象とはかけ離れた行動に戸惑いを見せる僕達に、

天華『その事ですが・・・』

(どうしたの?天華?)

天華『アトリー、これからは私の言葉も彼らに伝えて下さい』

(う、うん、良いけど・・・)

 その事で天華が何か知っている様子だ。

天華『では行きますよ…、「『あの国の王太子の事ですがどうやら暗示をかけられ思考を誘導または何かによる洗脳された可能性があります』」「えっ・・・」

「「「っ!」」」

「天華、それは・・・」

天華『アトリー、続きを・・・』

「う、うん」

「『そして、この事にも主神様は大変お怒りです、今こうしてあなた方に神々のお言葉を届けているのは、近いうちにあちらの国から この国に対して国際支援と称しての“協力要請“が来ると思われるのでその際にあちらに召喚されてしまった勇者候補“達“の速やかな保護をお願いしたいとの事です』」

(そう言うことね、だから父様達に急いで知らせたかったわけね、情報が後手に回る前に素早く事を進める事のできるのは、今の現在この国の国王と一緒にいる可能性が高いのはうちの家族だからね、それに僕が直接会いに来ればサフィアス叔父様は確実に直接会いに来ると踏んだわけね・・・今なら各国の要人達もこの建物にいるし)

 (うむ、理にかなっているな)と、1人で納得していると、大人達は険しい顔で考え込んでいた。

夜月『アトリー、追加だ』

(う?うぃ)

「『今、其方達が考えている事は大体当たるだろう、なので其方達に求めるのは大国の王族として、そして“大人として“、最大限できる事をするようにとの事だ』」

「「「「「‼︎」」」」」

「大人として?」

(なして?大国の王族としての義務はわかるけど、大人としてってなんぞな?)

「あれ?・・・もしかして召喚された人って子供?それに勇者候補“達“って言った?召喚された人は1人じゃないの?」

夜月『そうだ、召喚されたのは年齢が15歳から16歳の子供で男1人に女2人の合計3人だ』

「3人・・・、15歳から16歳の男子1人に女子2人の子供3人・・・」

(何処の世界の人か分からないけど、一応この国では未成年に当たるね)

 この事を聞いた大人達はより深刻な表情で考え込んでいた。

サフィアス叔父様「子供が3人もか・・・、・・・分かりました、あちらの要望が届き次第、なんとか交渉して我が国に“勇者候補達“を招き保護いたします」

夜月『宜しく頼む』

「宜しく頼む、と言ってます」

サフィアス叔父様「ご期待に添えるよう致します」

 サフィアス叔父様は椅子から立ち上がり僕達の方を向き胸に手を置き深く頭を下げた、この事でその場にいた全員が同じように頭を下げると今まで激しい嵐となっていた外の天気が静かになり雲が無くなりだし晴れ間が見えてきた、僕が座っていた椅子の後ろにある窓から晴れ間から覗き出していた太陽の光が夜月達にあたりキラキラと幻想的な雰囲気を醸し出していた。

「「「「「っ!・・・・」」」」」

(わぁ~夜月達の毛並みや鱗に太陽光が反射してキラキラ光ってる~綺麗♪)

 つい楽しくてニコニコしながら夜月達を光が収まるまで撫でていると、

サフィアス叔父様「・・・・・ふぅー、よし、シベラス、今が丁度いい機会だこの事を今来ている各国の使者殿達に話し協力を取り付けるぞ!」

シベラス叔父様「えぇ、すぐさま会議の続きを致しましょう、良ければ父上と兄上もご参加して頂けると助かります」

 シベラス叔父様からのお願いをお祖父様と父様はすぐに快諾し4人共 大急ぎで会議の為の話の段取りを話し合い会議場に指示を出したりと慌ただしくし出した、その光景をのんびり見つめていると、

母様「アトリー、大丈夫?疲れてないかしら?」

「あ、母様、僕は平気です、でもこれからどうなるのでしょうか?上手く“勇者候補“の方達を保護できるといいのですが・・・」

母様「いきなり見知らぬ世界に連れて来られるなんて驚いている所でしょう、今回の召喚は神の意思とは無関係であった上に召喚された人達はまだ子供ですものね、心細い思いもなさっているでしょうから、心配ですね」

 近づいてきた母様に優しく頭を撫でられると少し不安になっていた気分が落ち着いてきた。

「はい、僕はあの国の方々に変な事を吹き込まれてないか、それが1番心配です」

母様「そうね、それも心配ね」

お祖母様「色々と心配はつきませんけど、まだ自体が発覚したのが早かっただけでもいいと思いましょう、それよりアトリー、服を着替えなくていいの?もう今日の授業は先程の雨で終了してしまったのでしょう?」

「あっ、そうでした!急いできたのでいつ終わってるか分からないんでした、・・・もう、教室にみんな戻っているかも知れませんね、急いで着替えて教室に戻らないと!」

母様「まぁ、それは大変ね、オーリー、急いで着替えを手伝ってあげて」

オーリー「畏まりました、奥様」

母様「アトリー、終わりの挨拶が終わったら そのまま教室にいてね、お迎えを出しますから、ライやヘリーも揃ったら家族全員で帰りましょう」

「はい、母様」

(ハハッ 僕だけ、お迎えに保護者つきで帰宅・・・・・恥ずかしいな・・・、僕、悪い事したわけでもないんだけどなぁ~・・・あ、そう言えばあの後アーミラさん どうしたんだろう?)

 と、遠い目で部屋を後にし、着替えを急いで終わらせ教室に急いで戻った・・・



 その間サフィアス叔父様や父様達は真剣な顔でまだ話し合っていた、その光景を安心した様子で見守っていた存在がいたのだった・・・

・~~~~~・~~~~~・~~~~~・

 とある重複した神域内・・・

>ーーーーー<>ーーーーー<>ーーーーー<

  主神リトスティーナ 視点

『ふぅ、ちゃんと意図が伝わったみたいでよかったわ~』

『その様ですね、あの場ではどうしても遠回しに言わなかればなりませんでしたからね』

『そうだな、あの国の貴族達が“アトリーの力を目当て“に国際支援協力要請の交渉して来るなどと、本人の前で言う訳にもいかんからな、さらにその事を本人の口から言わせる事にもなるしな・・・』

『ふぅ、ちょっとハラハラしたけど結果的には良い方向に話が進んでいるみたいだし良しとしますか、でもほんっとムカつくわっ!あの国の貴族達!!』

 (今思い出しても腹が立つ!)

+ーーーーー+ーーーーー+ーーーーー+

 あれが起こったのは本当に突然だった・・・・












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