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第3章 少年期 学園編

24話 冒険初日!1 起床出発!

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 どうも~、僕です!今日は待ちに待った冒険最初の日です‼︎

 ドキがムネムネしてかなり早く起きてしまいました!

(うわ~5時前に起きてしまった、どするべか、ソルはまだ寝てるだろうし、外にトレーニング行くには暗すぎる、しゃーない部屋の中でできる魔法の練習でもするか・・・)

天華『お早う御座います、アトリー』

「あ、天華、お早う、起こしちゃった?」

天華『いいえ、私もちょうど今 起きたところです、魔法の練習なら手伝いますよ?』

「そう?じゃあ手伝って貰おうかな、でも何しようか」

 夜月とジュールはまだ寝てるのでうるさく無い魔法練習をしないといけないのでいつもの魔力操作の訓練はできないどうしようかと悩んでいると。

天華『アトリー、今日は全属性の魔力弾を作って見てはどうですか?』

「うん?全属性の?」

天華『はい、いつもはただの魔力の塊に属性を付与して小さくした物を空中でとどまらせるんです、そして全種類出して維持できるようなれば魔力完全制御のスキルレベルがMAXになりますよ』

「おぉ~、そうなんだ、じゃあそれ目指して頑張るか!」

 天華の提案で始まった魔力操作の訓練をひたすらしていると・・・・・

コンコンッ  ガチャ

ソル「失礼します、アトリー様・・・、お早う御座います、少量の魔力を感じると思ったら、アトリー何をしてるんですか?」

 今日の起こす時間になってやって来たソルは部屋の中で座禅を組んで集中している僕を発見し戸惑いながら近づいてきた。

「あ、お早うソル、いや ちょっといつもより早く起きちゃったから暇で何かできないかなって思って、でも外が暗いから屋敷の中でできるもので魔法の練習しようかなって思ってたら天華がいい魔力操作の訓練法を教えてくれたから、それを試してみてたんだ、でもこれ中々難しんだよね」

ソル「見たところ、いつもの魔力の塊に属性が付与されているみたいですが・・・アトリー、今 何個の属性を出してますか?」

 ソルは僕の周りに浮かぶ小さな色がついた光の球を見て質問してきた。

「うん?今は火・水・土・風・氷・雷・木・光・闇・回復の10個かな?・・・っ!「パンッ!」あぁ~あ、割れちゃった…」

 玉の中にあったそれぞれの属性のエネルギーが気が緩んだ瞬間に弾けたのだった。

ソル「大丈夫ですか?怪我はしてませんか?」

 属性の光の球が割れたのを見て心配そうに怪我の有無を確認している。

「うん、大丈夫、魔力を最小限で出してたから」

ソル「すみません、僕が話しかけたから集中が途切れてしまったんですね」

「ううん、違うよさっきから15分程度しか持たなくて今のはちょうど15分経っていたから割れちゃっただけ、だから気にしないで」

ソル「はい、ですが15分、かなり長いですね・・・、ん?アトリー何時からこれをなさっていたんですか?今日は朝の鍛錬は無しだと言われてましたからいつもより少し遅めに来ましたがいつお目覚めになられたんですか?」

「あー、えっと5時ごろかな?」

ソル「5時、通りで、アトリー今はもう6時ですよ、集中していて気づいていなかったかも知れませんが汗だくですよ、風邪をひく前に湯浴みなさって下さい」

「あれ?本当だ、かなり汗かいていたんだね、じゃあ今からすぐにお風呂に入るよ」

 ソルに言われて気づいた、自分の姿を見ると着ていた寝巻きが汗で肌にペットリ引っ付き湿っていた。

ソル「では、お着替えと朝食の準備をしておきます、ご入浴後はそのまま食堂に移動しましょう」

「うん、分かった、じゃあ先にお風呂に行ってるね」

 天華と部屋を出ようとしたら夜月とジュールも起きたのでそのまま一緒に部屋の外に出ると途中でオーリー達にあってお風呂に入る事とソルが着替えと朝食の用意をしていると伝えた、そうするとオーリーとカインがお風呂について行きてくれる事になってアミとダンはソルのお手伝いに向かった。

 風呂場に着き、ジュール達とオーリー達は脱衣所で待って貰って僕はさっさと汗を流した、風呂を上がるとタオルをカインに手渡されぱっぱと体を拭き用意された洋服に着替えた。

(今日は汚れてもいい服装だから着るのが楽で良いねぇ~、いつもこれだったら着替える手間がなくて良いのになぁ~)

 濡れた髪はオーリーが拭いてくれているとソルが脱衣所に入ってきてイネオス達が来た事を知らせてくれた。

(おやや?集合時間は7時のはずだけど、今は6時半、かなり早くきたね)

 待たせるのも悪いから一度顔を出して少し待って貰うように言いに行くことに、イネオス達が通された応接室の入室許可とって扉を開けてくれたカインに礼を言い中に入ると少しソワソワした雰囲気のイネオス達がいた、その格好は既に冒険者仕様の服に軽装の装備を付けていた。

「皆んな、お早う、約束の時間より早いけどどうしたの?ちゃんとご飯食べてきた?」

「「「⁉︎」」」

 まだ水滴が残る髪を拭きながら入ると皆んなは僕を見て顔を真っ赤にしてフリーズしていた。

ソル「イネオス、ベイサン、へティまで固まってどうしたんです?」

「「「っ!」」」

 と、ソルに声をかけられてやっと我に帰った3人は、

イネオス「す、すみません!ご入浴中だったんですね!」

ベイサン「今日の冒険が楽しみすぎて早起きしてしまって つい約束の時間より早くきてしまって申し訳ございません」

へティ「あ、あの、朝のお支度のお邪魔してしまい申し訳ございません!」

と、慌てた様子で謝り出した3人見て優しく話しかけた。

「早くきたのは気にしなくていいよ、僕も今日のことが楽しみでいつもより早く起きちゃってね、時間ができたから鍛錬してたら汗かいちゃってお風呂に入って今出てきたところだから、でもまだ朝食を食べてないからもうしばらく待って貰うと思うけど良いかな?」

イネオス「あ、はい、大丈夫です!ゆっくり食べて下さい!」

「有り難う、じゃあ食べて来るから皆んなも気にせずゆっくりしてお茶とお菓子を用意させるから」

 皆んなにお茶とお菓子を用意するように頼んで僕とソル、ジュール達は食堂に行き朝食を取った、誰もいない食堂で僕達は急がない程度にご飯を完食し、急いで部屋に行き、装備と髪型を整え急いでイネオス達のいる応接室に向かった。

(いやはや、中々時間がかかって待たせちゃったな)

 応接間に入ると父様と母様がイネオス達とのんびりお茶をしていた。

(おや、父様達がきてるどうしたんだろう?)

「父様、母様、お早う御座います、それと皆んな待たせてごめんね」

父様「お早うアトリー、聖獣様方もお早う御座います、それにしてもアトリー、今日は予定よりゆっくりだったね、どうしたんだい?」

母様「お早うアトリー、よく眠れたかしら?聖獣様方もお早う御座います」

「はい、ちょっといつもより早く起きてしまって暇つぶしに訓練していたら汗をかいたので汗を流すために時間を取られてしまって、こんな時間になってしまいました、お約束していたのに父様達と朝食を取れなくてすみません」

母様「良いのよ、アトリー、私達は気にしてないわ、それにまだ出掛けるには早い時間だし馬車の用意ができるまで一緒にお茶をしましょう?」

「はい、母様」

 母様に手招きされて近づくと父様と母様の間に座らされて皆んなとお茶をする事に。

(あ、僕達が心配で少しでも一緒にいたいのかな?)

 その後ゆっくり皆んなとのお茶を楽しみリラックスしていると馬車の用意ができたと知らせが入り、全員で玄関に移動して馬車に乗り込む、父様と母様は僕達に気をつけて行くようにと、とても心配して声をかけてくれた、皆んなが乗り込み馬車を出発させようとしているといつの間にか僕とソルの家族が全員玄関に出てきて盛大に見送ってくれた。

カミィ姉様「皆んな、知らない人から話しかけられても着いて行っちゃダメよ?」

ヘリー姉様「強引に連れて行かされそうになったらなんでも良いですから魔法をぶつけてあげなさい、そして衛兵隊の人を呼ぶのよ、特にへティちゃん貴女は女の子なのだから変な男性には気をつけるのよ」

ライ兄様「皆んな、油断するなよ!」

カイ兄様「貴族相手でも容赦なくお相手しなさい、後は私達に任せれば良いからね」

お祖父様「また冒険者ギルドで絡まれてもいつも通り対応するんだぞ」

お祖母様「もう!この人達は!物騒な事を言って!いい、皆んな?知らない人が絡んできても無視しなさい、あなた達は自分達のしたい事を最優先すれば良いのですからね」

父様「はははっ、まぁ楽しんでおいで皆んな、帰ってきたら何をしたか話してくれるといいな」

母様「アトリー、皆んな、怪我だけはしないように気をつけてね?お昼ご飯はちゃんと持った?忘れ物はないかしら?」

「はい、全部ちゃんと持ちました、大丈夫です 母様、心配いりません、では帰りの時間は夕飯前に帰ってきますね」

「「「「「では、行ってきます!」」」」」

 家族全員が僕達の心配をしてくれているのを嬉しくなってニマニマしたり、照れたりしていると馬車は屋敷の門をくぐり貴族街を走り出した。

(家族皆んなに心配されるのは嬉しいような恥ずかしいような、ふふっまぁ今日あった事は漏らさず話そう、初めての冒険の日だもんね♪)

ジュール『楽しそうだねアトリー』

(うん、とても楽しみなんだ今日は何の依頼があるかなって薬草採取とかの依頼があると良いなぁ)

夜月『それは良いな、外に出る依頼だろう?』

(うん、そうだよ、薬草を取るために領地と王都の往復以外で初めて城壁外に出るね、ジュールや夜月達は思いっきり走り回れるよ)

ジュール『わぁ~い、私もそれがいい~!』

(ふふっ、常設依頼であったから それと他の薬草依頼があると効率よく依頼が達成できるはず、まぁギルドに着いてクエストボードを見てみないと分からないけどね)

天華『そうですね、・・・今日は王城の方が騒がしい気を感じますね?』

(あぁ、確か今日は他国の留学生とその関係者を集めた“例の説明会“があるからじゃない?他国の王侯貴族を招くから準備が大変なんだよ、きっと)

 貴族街の大通りに出て王城とは反対に走っていると天華が後ろに見える王城を観察しながら呟いた。

天華『そうでしたね、“例の説明会“上手く行くと良いですけど、どこにも自分の考えを曲げない人や自分で変な解釈をして思い込む人がいますからね、そこはしっかり事細かに説明していただけると今後のアトリーの学園生活が楽になりますからね、国王には頑張ってもらいましょう』

(あははっ、だね~、ファイト!サフィアス叔父様!)

 後ろを振り向きサフィアス叔父様にエールを送った、急に後ろを振り返った僕を不思議そうに見ている皆んなに何でもないと言って正面を向いた。

 暫くすると貴族街の出入り口の門が見えてきた少しして馬車が止まりオーリーがいつものやり取りをして降りて行き一緒に来ていた護衛騎士の1人に皆んながエスコートされ降りていき僕も最後に降りる。

オーリー「では、アトリー様、我々はここで引き返します、この先はお気をつけて行かれて下さい」

 言葉と共にオーリーが頭を下げると、

「「「「「お気をつけて!」」」」」

ガシャンッ!

護衛騎士達も一斉に鎧を着た胸に拳を当て騎士の礼をした、それを見ていた門番の衛兵とこれから街に繰り出そうとしていた貴族の使用人らしき人達が驚いた顔をしていた。

「うん、行ってきます、ここまで送ってくれて有り難う、皆んなも帰りは気をつけてね」

「「「「「「はっ!」」」」」」

(おぉう、相変わらず凄い統率力・・・)

 一糸乱れぬ礼に少し引きつつ笑顔で手を振り皆んなに向き直り先を急いだ。

「じゃあ、行こうか」

 大騒ぎになる前にこの場を離れるために急いで門番の衛兵に貴族の子供である証をそれぞれ見せて門をくぐった。

*その時いつも通り衛兵達をフリーズさせたアトリーだがソルが急かして手早く通過した。

「ふぅ、何とか街に出られたね、それで辻馬車の停留所はどこら辺なんだろう?」

ソル「そう言えば、それらしい物は見当たりませんね?」

へティ「すぐそばにある物と思ってましたわ」

?「えっと、少し良いですか?」

 僕達が周りをキョロキョロ見回していると貴族街の門から出てきたと思われる、女性が話しかけてきた。

(ん?この人は何処か貴族の屋敷の使用人さんかな?)

ソル「はい、何でしょう?」

?「っ!、す、すみません、何かお探しの様でしたから、お声を掛けさせて頂きました、良かったら何かお探しならお教えできる範囲で答えますが…」

(ふむ、親切で声を掛けてきたのか?それとも金銭目的?流石に貴族街の出入り口の門前で誘拐目的ではないよね?)

 振り返った僕達の顔を見て、この女性が少し表情がニヤけていたように見えた。

「いいえ、気にしなくて良いですよ、僕達の探し物はすぐに分かる物ですから、ご親切に有り難うございます」

ニッコリ

 直感でこの女性はダメだと判断した僕は丁重にお断りを入れた。

?「そ、そうですか・・・私はここで人と待ち合わせているのでそれまででしたら いつでもお答えしますのでお声をかけて下さい」

 そう言って貴族街を囲う壁際に移動して僕達を視界に入れるように立たずんだ。

ソル「アトリー様、よろしいのですか?」

「うん?良いよ放っておこう、それに分からない事があるならあの女性でなくて門にいる衛兵さんに聞いた方がいい、彼らなら嘘つかないと思うし、多分」

イネオス「では、僕が聞いてきましょうか?」

「うーん、聞きに行くのはいいけど衛兵に聞くときは必ず複数の人がいる時がいいかな」

(門番もグルだった場合面倒なことになりそうだしね)

 もし女性が金銭目的や誘拐目的の場合、僕達に衛兵の見える所で堂々と話しかけてきた女性と今の門番がグルだと想定して動くことにした。

へティ「あ、そうですね、今なら他の貴族家の使用人が複数出てきてますから、嘘を付けませんものね」

「そう言う事、あ、今ならいいんじゃない?別々の方向から女性二人組と男性3人組?が門を出る準備をしてるから、イネオス、行って来てくれる?」

イネオス「はいっ、すぐに行ってきます!」

ダッ!

 元気よく走って行ったイネオスは衛兵が女性二人組の通過確認をしていて、男性3人組がその後ろで待っているベストなタイミングで3人いる衛兵の中で手が空いている衛兵に声をかけた、話しかけられた衛兵は人の良さそうな笑顔で応対している、イネオスも笑顔で話しているのであの衛兵は良い人なのだろう、衛兵に笑顔で手をふり、別れてこちらに来ているイネオスは笑顔のままなので聞きたいことはちゃんと聞けたようだった。

イネオス「お待たせしました、対応してくれた衛兵の方はとても良い人で辻馬車が止まる所を丁寧に教えて下さいました」

「良かったね、遠目でも良い人そうだったから安心したよ、それで辻馬車の停留所はどこら辺だった?」

イネオス「停留所はこの大通りの角が停留所の役割をしているみたいです、あと、辻馬車の料金は乗った時に木札を渡されるのでその木札を降りるときに見せると料金を告げてくるので告げられた料金を払えば良いそうです、でも、タチの悪い御者の場合 僕達みたいな貴族子息をカモに料金を割り増してぼったくろうとして来るらしいので正確な冒険者ギルドまでの値段を教えて貰いました」

(おぉ?なんか前世でのバスの料金支払いみたいな方法だね?それにしても…)

「へぇ、そんな事もあるんだね公共の交通手段でぼったくりか~、衛兵さんが注意して来るぐらいだから意外と頻繁に起こっているのかな?ぼったくりには僕達も気をつけようね、そして教えてくれた衛兵さんに感謝しなくちゃ」

イネオス「そうですね、あの衛兵さんはとても良い人でしたからね、あ、それで、ここからギルドまでの正式な料金は500リトスだそうです」

(前世でのバスの料金と比べると少し割高なような気もするけど乗せれる人数が少ないからこの値段なんだろうか?)

「うーん、これは安いのか高いのかちょっと判断しずらいね?」

ベイサン「多分安いと思いますよ?領地ではもっとしたと思いますし」

「そうなんだね、でも良かった、今思えば僕持ち合わせのお金が小銀貨“500リトス硬貨“からしか持ってなかったよ」

へティ「そ、それは、もう少しでちょっと大変な事になる所でしたね、以前使用人に聞いた話では辻馬車には基本お釣りが出ないように乗客側が料金きっちりお金を持っておくのが普通らしいですから…」

「それは初耳だね、暗黙の了解みたいな奴かな?」

へティ「まぁ、そんな感じではないかと、もしくは所謂、不文律かと・・・」

「そんな感じかぁ~、やっぱり、僕達は色々知らない事が沢山あるね!これからも色々分からない事が出てくるだろうけどそれも楽しみの1つだと思ってたくさん学ぼうね!」

へティ「そうですね!どこを見ても新しい発見があって楽しいですし♪」

イネオス「だね!じゃあ、そろそろ停留所に行きますか?」

ソル「そうですね、並んでた方がいいかも知れませんし」

「じゃあ、行こうか♪」

 先程の女性の視線はまだあるけどそれは気にせず僕達は停留所の役割をしていると言う大通りの下り車線の角に移動した。



















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