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第3章 少年期 学園編
3話 学園案内
しおりを挟む学園案内の為に教室の外に出た僕達に絡んできたアナトリ王国の王女サマ、僕に絡んでいるのを見たヘリー姉様が盛大に毒を吐いた後の最後の一言がこれだ。
ヘリー姉様「あぁ、そう言えばあなた方に伝言がありましたわ、「我がデューキス家をコソコソ試すなんて事をしなくても正面からお越し頂ければそれ相応のおもてなしをいたしますよ」と、お父様、デューキス公爵家当主からの伝言ですわ、ちゃんとお伝えして下さいね?」
ニッコリ黒い笑顔でアナトリ王国の王女とその御付きの人に向かって言い放った、その言葉を聞いた3人、特に御付きの大人達が顔色を悪くしたのが分かった。
父様からの伝言は伝言というより警告。
(あぁ、そう言うこと・・・じゃあ)
事情を何となく察した僕は。
「ヘリー姉様?父様がそう言うって事は“そこまで“しても良いって事ですか?」
ヘリー姉様「…そうねぇ、あちらが“やる気“がお有りになるなら、かしら?」
「じゃあ、“やる気“は失くす方向のが良いですか?」
ヘリー姉様「それが1番良いかもしれないわね、できるだけ関係無い方々にご迷惑はお掛けしない方が良いでしょうし」
僕達2人の会話の意図が読めない生徒は頭に?マークを量産し、意図が読めた大人の先生方と一部の王族留学生達は険しい顔をしだした、話題の元である王女サマはあまり意味が解ってないようだ。
(多分 王女サマの父親アナトリ国の国王は僕のというより聖獣達の影響力を押し測ろうとしているんだろうな、それについでの様に僕の人となりを知ろうとして王女サマを近づけて見たって所なんだろう、あわよくば僕を王女サマの婚約者にして聖獣もろとも無理矢理にでも自国に取り込もうと画策しているんだろう、あの国は軍事に力を入れ近隣国に戦争を仕掛けようとする所謂“脳筋国家“だからなぁ、まぁその目論見も自分の娘である お馬鹿さんな王女サマのせいで台無しになっているけどね・・・)
「そうですね、巻き込まれる方々には罪はありませんし、それ相応の負担が周りの方々に強いられる事になるよりは先んじて“やる気“を削げれば丸くおさまりますか・・・侮られない様に僕からも忠告しておいた方が良いでしょう、それに元々 僕自身の事ですし、ね…」
ヘリー姉様「まぁ・・・、アトリーは気にしなくても良いのよ?父様や他の大人達に任せれば良いことですからね?」
「いいえ、僕からも“一応“言っときます」
ヘリー姉様は「そう?無理しないでね?」と言ってくれたので王女サマ達の方に一歩前に出て礼儀正しく失礼のない範囲で微笑み。
「アナトリ王国の方々に“一応“言っておきますね、まず あまり僕に近づきすぎないで下さい、じゃないとあなた方の身に何かしらの不利益が生じることになりますよ、それと余りにもしつこいとあなた方の母国の王都 上空に原因不明の異常気象で激しい雷雨の嵐に1週間見舞われて全て水に沈む事になるかもしれませんよ?僕は基本的に争い事が嫌いなのですが、絡んできた方には容赦はしないって決めてるんです♪」
ニッコリとヘリー姉様とそっくりな黒い笑顔で告げた、聞いていた生徒や教師達も顔色が悪くなって物理的に後ろに引いていたが気にしない。
ライ兄様「いつもながら可愛い顔してえげつないことを言うなぁアトリーは、・・・誰に似たんだろうな?」
ヘリー姉様「あら?何が言いたいのかしら?」
ライ兄様「いや、何も?」
ベイサン「アトリー様もう少しベールに包むように言いませんと・・・」
イネオス「いや、これぐらいハッキリ言わないと解らないから言ったのでは?」
ソル「そうですね、自己紹介の時もアトリー様はそれなりに意思表明なさったんですけど、あの方には解らなかったようなので今回はもっとハッキリ告げたのでしょう」
へティ「理解されないって大変ですね、そんな理解できない方にも解りやすく教えて差し上げるアトリー様はお優しいですね♪」
「「「「え⁉︎」」」」
後ろの方でゴチャゴチャ言ってるけど気にしない、すると顔色を悪くした御付きの女性騎士がそっと手をあげ聞いてきた。
女性騎士「あ、あの、そ、それは、せ、聖獣様方全員からのご、ご忠告でしょうか?」
と、聞いたので。
「いいえ?僕1人からの忠告ですよ?」
言外に僕1人でそれだけの事をできると教えてあげた、事実 先程言ったことは僕1人で出来ることだ属性魔法が使えるようになってここ3年で分かったことはどうやら僕は1番得意な魔法は雷魔法が得意だと言うこと、何故かは分からないけど 理由はなんとなく僕の前世での死因が関係してそうな気がするがそこは今は置いとこう、次に得意な魔法は木魔法と水魔法の2つ、そこに前世での化学の知識が加われば雷雨災害を引き起こすのなんて簡単な事だ、魔法と化学の知識で作り出した雷雨を一定の場所にとどまらせるのはかなりの魔力を消費するが僕にはそんな心配は皆無、宣言通り1週間 雷雨を維持するのは余裕だ、なんなら1ヶ月ぐらいでも平気・・・
僕の返答を聞いた女性騎士は信じられないと言った表情はしているものの顔色はどんどん悪くなり青白くなっていった、女性騎士が聞きたかった返答は天華達聖獣の中で誰がその災害を引き起こすのかを聞きたかったんだろうけど、思わぬ返答に現実逃避しかかっている。
女性騎士「そ、そんな、う、嘘でしょう?」
「ふふっ嫌だな、僕はこんな状況でそんなすぐにバレる嘘言いませんよ?見てみます?ほら…」
バチッバチッ!
手の中で電気の塊を無言で魔法を使い出して見せた。
女性騎士「⁉︎、“完全無詠唱“⁉︎そ、そんな、たった10歳で“完全無詠唱“を習得してるなんてっ!」
狼狽える女性騎士を無視して僕は話を終わらせる事にした。
「さて、もう良いかな?これ以上あなた方の相手して時間が取られるのは嫌ですし、他の人達の迷惑にもなっているからね、それに僕は学園案内を楽しみにしているので 今からの学園案内に参加するもしないもあなた方の自由ですが先程も言ったように僕には絶対近寄らないで下さいね」
電気の塊を消し「では」と言って立ち去ろうとしたら。
王女「ま、待ちなさいよ‼︎」
王女サマが僕の肩を掴もうとして手を伸ばした、その横で御付きの人達が王女サマを止めようとしているが間に合わなかったようで手が空を切っていた、その直後、
ガツンッ!
王女「キャァッ!」
女性騎士「姫様!」
王女サマの手は後一歩の所で見えない透明な壁にぶつかり尻餅をついた。
「有り難う、ソル」
(あら~、あれは骨にヒビが入ってるか折れてるかもねぇ)
ソル「いえ、予想出来ましたので」
「ふふっそうだね、しかし、人の忠告を聞かずに僕に触ろうとするなんて…はぁ」
(ソルが結界を展開させているのが分かっていたから良かったけど、結界がなかったら王女サマは大変な事になっていたよ)
周りの生徒達は一瞬何が起こったのか理解できずに手を抱えながら痛がる王女サマを呆然と見ている。
ヘリー姉様「パンッパンッ、はい!先生方の誰でもいいので1人王女サマを保健室に案内して下さい、残りの先生方は新入生を落ち着かせて下さい、学園案内の手伝いに来た生徒は間隔をあけて一年生の間に入って学園案内の準備を、あ、後 私達は最後尾を歩きますのでお気になさらないで下さいね、はい、それでは早く動いて下さい!」
呆然としている人達がいる中、そこにヘリー姉様がテキパキと指示を出し、最後には自分の要求をサラッと通した。
(おぉ~、生徒会長って感じ!ヘリー姉様カッコイイ!)
ヘリー姉様の指示に勢いで頷いた先生方と手伝いに来た上級生達、呆気に囚われていたが指示が的確なので反発する事も無く粛々と指示に従った、新入生達が落ち着いたのを見計らって学年主任らしき教師がヘリー姉様をチラリと見た、ヘリー姉様が無言で頷くと学園案内をし始めた、学園案内は先生と手伝いに来た上級生達が新入生達の列の間に等間隔で立ち10名前後の新入生を連れて案内するみたいだ、この時はクラスなどで別れたりしないようでそれぞれ付き合いがある人同士が集まり近くにいる案内役について行く形らしい、結構 自由だった。
僕とソルやイネオス達はヘリー姉様の案内で学園内を回るようだ(ちゃんと聖獣達も一緒だよ)、ライ兄様は少し前の新入生のグループを案内するみたい。
ヘリー姉様「さぁ、アトリー、皆んなも行きましょうか、あ、ソル君、結界は発動させたままでいいからね、先生方にも許可はとっているから気にしないで」
ソル「はい分かりました、ヘリー様」
(どうやらこれはヘリー姉様の予想通りだったらしい、いや、父様のか、それにしても家の姉様はいつの間に学園を支配下に置いたのかな?…)
姉の学園での影響力に驚きつつ後ろをついていく僕達、あ、それと王女サマはそのまま保健室に連れて行かれて帰って来なかった、だが学園案内は順調に進み各専門教科の教室を見学した後は屋外の運動場についていた。
ヘリー姉様「ここはね複数ある屋外運動場の中で1番大きいのよ、それにここは観客席もあって学園の授業だけではなくて催し物なんかの時の会場にもなるの」
(おぉ~ローマの“コロッセオ“みたいだ!意外と広いな)
イタリアのローマにある円形闘技場“コロッセオ“に似た外観に内側は現代日本でもあるすり鉢状の観客席があり少し楕円を描いている平らなグラウンドのような競技スペースを取り囲んでいる、どこをどう見てもコロッセオに見えてくる、屋外運動場の壁の材質は石材のようだけど何やら魔法的な処理が施されているようだ。
「付与魔法?」
ヘリー姉様「そうよ、ここでの授業中や競技大会中に大怪我を追わないように競技場内に入った人に弱めの結界が貼られるようになっているのよ」
ベイサン「へー、凄いですね」
ヘリー姉様「でも、当たり所が悪かったら それなりに痛いから気をつけるのよ?」
気軽な感じで案内を進めるヘリー姉様、イネオス達とも交流があるからヘリー姉様の口調もそれなりに砕けている。
「「「「「はい」」」」」
ヘリー姉様「ふふっ良いお返事ね」
その次に向かった場所は図書館だったこの図書館は教室などがある建物とは分かれており図書館だけの独立した建物になっている、外観はシンプルで頑丈そうな見た目で内部はグレー系をベースに青系統のアクセントを生かしたヴィクトリアン調の綺麗な装飾がある本棚や本を読むための家具があり気品のある落ち着いた雰囲気の内装になっている。
(ふわぁ~、学園内に本だけが置かれている独立した建物って贅沢だなぁ、でも国内最大の学園だから当たり前か?それより中にはどんな本があるのかなワクワク(((o(*゚▽゚*)o))))
ヘリー姉様「ここでの争い事は勿論禁止、声も大きいと罰で雑用をさせられるから、静かにマナーを守って使用してね、後、知りたい事や探している本があったらここの司書さんに聞けば一緒に探してくれるわ」
ヘリー姉様が手で指したのは入り口近くにある大きなカウンターの内側でニッコリ微笑んでいる司書さん達、今後はお世話になると思ったので司書さん達に皆んなで軽く頭を下げ挨拶をした。
司書さん達は少し驚いた顔をした後さっきよりもっとニコニコして嬉しそうに笑っていた。
「?」訳が分からず首を傾げていると。
ヘリー姉様「ふふっ、あなた達が礼儀正しい良い子だから嬉しいのよ」
「良い子?」
ヘリー姉様「そう良い子、あなた達は司書さん達にちゃんと挨拶したでしょう?」
イネオス「はい、軽くですが自己紹介などはしていませんよ?お仕事中でしょうし ご迷惑になるといけませんから」
ヘリー姉様「それだけで十分嬉しいのよ、皆んなは相手の方に配慮して軽い挨拶をしたのには司書さん達も気づいているわ、それに何より軽くでもちゃんと挨拶をしてくれたのが1番嬉しかったんじゃないかしらね?・・・それにね、ここに通う生徒の大半は貴族の子息やご令嬢だから平民の多い司書さん達に高慢な態度で命令する人の方が多いのよ、そんな中でちゃんと挨拶をした あなた達がまともで常識がある礼儀正しい良い子だと分かったから嬉しかったのよ、今後も司書さん達にはちゃんと敬意を払って図書館を使いましょうね」
大きな声で返事をする訳には行かないのでヘリー姉様の言葉に皆んなそれぞれ大きく頷いていた。
(いや~、やっぱり貴族の子供は親の権力を自分の物だと勘違いするのが多いのかねぇ~、自分1人じゃ何も出来ない奴に限って偉そうなのが多いんだよなぁ)
そのまま図書館内を軽く見回って次の場所に行くことに、僕は図書館の本達に後ろ髪を引かれつつ そこを離れた。(まぁ、実際はソルに無理やり背中を押されて出たんだけどね)
最後に案内されたのは食堂 兼カフェテリアだった、そこも独立した建物でかなり広くて開放的な空間だった建物の外にもテーブルセットがあり庭園を眺めながら食事をできるようだ、ここでの注意事項などを説明されこの後はここで学園案内は終了し各自解散となる、時間はトラブルもあった事からカフェテリアの昼食の時間になっていて、ここで食事をとってもいいし そのまま帰宅しても良い、中でも学生寮に入る学生達はここで食事をとって自分の寮に戻るみたいだ。
「お昼ご飯はいいから図書館に行きたい」ボソッ
と、呟いたら。
ソル「アトリー様、今日はすぐにお屋敷に戻るように言われてますでしょう?図書館はこの先いくらでも行けるのですから今日はもう帰りますよ」
「う~、分かったよ、ちゃんと帰るよ」
ソルが僕の呟きを聞き逃さず、注意してきたので渋々言う通りにする事に。
ヘリー姉様「ふふっ、アトリーったら相変わらず本が好きね、まぁソル君が言った通りこれからはいつでも見に行けるから我慢してちょうだい、ね?」
「は~い、今日はイネオス達も一緒に帰って来るように言ってたましたし、帰ったら入学式祝いのパーティーでもするんですか?」
ライ兄様「そうだぞ、それと、カイ兄上が婚約者を連れてくるらしい」
担当していた新入生のグループも解散したようですぐそこまで来ていたライ兄様から新情報がもたらされた。
「え⁉︎そうなんですか!じゃあやっとカイ兄様も結婚相手が決まったんですね!なら早く帰りましょう!あ、皆んなも帰る用意はできてる?」
へティ「はい、大丈夫です、今日はほとんど荷物はないですし、前に頂いた“アイテムリング“に全て入れてありますから、このまますぐに出れます」
へティの言葉にイネオスとベイサンも頷いたのでヘリー姉様達にも確認すると皆んなこのまま帰っても問題ないようなので皆んなで馬車乗り場に向かった。
先程へティが言っていた“アイテムリング“はリングを嵌めている手の半径1メートル以内の物を使用者の意思一つで入れたり出したりできる“収納“の魔道具で内容量は5メートル四方ぐらいしか入らない容量小さめで幅約5センチの装飾が施されたミスリル製の腕輪のことだ。
この“アイテムリング“を作ったのは勿論 僕なのだが作るのは中々骨が折れた普通のバックを“マジックバック“にするのは意外と簡単だったのだが物を出し入れさせる入り口がない“アイテムリング“はかなり難しかった、それでも一応完成させて試作品第一号は一緒に考えてくれていた母様にあげた後は父様や他の家族にも作ってイネオス達にも容量小さめの“アイテムリング“を上げたら驚かれたけどいつも活用してくれている見たいなので作った甲斐があるって物だ。
それはさておき、今はカイ兄様の事だ、カイ兄様は学園を2年前に卒業した後次期公爵家当主として父様のお仕事を手伝いつつ自分の人生のパートナーを探していたのだが、公爵家の跡取りである優良物件のカイ兄様はどこの貴族家の人達から引っ張りだこでお見合いの申し込みや国外からも釣書がどしどし送られてきていて、その全てに目を通すだけで一苦労していたのを見ていた僕。
(カイ兄様のお眼鏡に叶う人はあの中にいるのかなぁ?それに多分カイ兄様のことだ僕の事も考えて僕を利用しそうな人達を見極めて純粋に公爵家に骨を埋める覚悟がある人しか選ばないんだろうなぁ)
自分のせいでカイ兄様の結婚相手が決まらないのは申し訳なく思っていた、そんなカイ兄様にお相手ができたと聞いたならばすぐにでも帰ってお祝いしなきゃいけないだろう、なるべく走らないように急いで目的地に着いた僕達は迎えに来ている公爵家の馬車を見つけそれぞれ分かれて乗ろうとした時・・・
「待ちなさい‼︎」
と、呼び止められた。
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