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第2章 少年期

53話 物作りの街

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 どうも、こんにちは!僕です!

 昨日の宝石の違法取引の件がいつの間にか解決していた事にびっくりして良いやら安心して良いやら、よく分からない心境の僕です!

(いや、事件が解決したのは良い事だから喜んで良い事だし安心できたから、まぁ、いいのか?)

 今は“紅の牙“のメンバーを見送っている、本来なら朝早くから出る所だったのだが昨日の件で多少気になった事があったらしく父様に王城から連絡があった後に今回の件が片付いたと聞いて「それならもう安心だ」と言って、また別の依頼で街を旅立って行った。

 その後父様に出発が明日に延期になったから何処か行きたい所は無いか、と、聞かれたので昨日のカフェのアップルパイがまた食べたいとねだって連れて行って貰った(前世でも好物だったからアップルパイには目がないのだ)、その後は結局女性陣の要望に応えて この街のお店を見て周りお買い物をして宿に戻っていつのもルーティーンをこなして休んだ。

 翌朝、朝食をとった後すぐにバリエル・ポタモスの町を出発し次の街へと、それ以降は問題なく進み王都方面から公爵家の領地に入る玄関口になる2つの街の内、 湖と鉱山に挟まれた街“バリエル・メタッロミーヌ“の前に着いた、王都に行く時は湖を挟んで反対側にある湖観光で有名な“バリエル・ゼートゥリズモ“を通って行ったのだ、どちらもそこそこ大きい街で都市と言っても過言ではないがそれでも公爵家の屋敷がある領都の方が大きいらしい。

 そして街の名前に付いている“バリエル“は領地の境目にある関所を意味するらしく関所の役目をしていれば小さな砦や村でも“バリエル・〇〇“と なり〇〇の部分が本来の街の名前になる、そして関所の入口には数十人の騎士が必ず配置されている、関所の大きさはそこの領地を任されている領主達の財力と領地の重要度によって変わってくるらしい、なので公爵領が保有する関所は何処も立派にできている。

 公爵領内で3番目に大きい“バリエル・メタッロミーヌ“は鉱山で取れる金属を使い様々な武具や魔道具、装飾品などを製作する多くの職人達の店で賑わっている、他にも鉱山の反対側にある湖も湖観光で有名な“バリエル・ゼートゥリズモ“程では無いにせよ観光客には人気のスポットで色んな魅力のある街だ。

 今は領地の境目である小さな川に掛かった立派な石橋を渡っている所だ。

「わーココの関所の門は何だか豪華ですね、父様」

父様「そうだね、ここの門を作り直す時にこの街の職人達が協力して作ったそうだ装飾職人達だけではなく魔道具職人も手を貸してくれたから ここの門は大きな魔道具でもある犯罪者などはここの門を通ろうとすればたちまち見つかり捕らえられる仕組みだよ、街の反対側の門にもココほど大掛かりでは無いけど同じ様な仕組みになっているよ」

「凄いですね!、こんなに大きな魔道具があるなんて、どんな仕組みなんだろう?」

父様「そんなに気になるかい?アトリー」

「はい!すごく気になります!」

父様「ふふっ、そうか、じゃあ明日するこの街の視察についてくるかい?」

「視察…、良いんですか?お仕事のお邪魔になりませんか?」

父様「大丈夫だよ、視察と言っても街の中にある職人のまとめ役の人に会いに行ったり鉱山の進捗状況の確認や門を警備している騎士団の警備体制を見るだけだからね」

「どうする?」と聞かれ。

「じゃあ、ご一緒しても良いですか?」

父様「では、明日は私と出掛けよう、シリーはどうする?」

(わーい!\(^o^)/父様のお仕事見学だー♪)

母様「そうですね、私はカミィやセラスさんと宿の近場に細工職人の工房に行って見たいと思いますわ」

父様「ふむ、良いね、そう言えば 最近新しい工房が開いたと報告で聞いたよ、そこは大通りから少し外れた所にあるらしい良かったら その工房も見て来てくれるかな?」

母様「まぁ♪、それは気になりますね、分かりましたわ、そちらも見て来ますね」

父様「あぁ、よろしく頼むよ、場所は後でリアに教えておこう」

「お願いしますね」と、それぞれ明日の予定が決まり、話している間に門を通過していた。

(あぁー、中を観察し損ねたー( ´△`)でも明日の視察の時にじっくり見せて貰えるかな?ワクワクo(^-^)o)

 と、テンション高めで街中を観察していると。

(おぉー、凄い!門を入ってすぐの大通り沿いから色んな工房が立ち並んでる!)

 北西にある門を東に通り抜け暫くすると南北に真っ直ぐ通った大通りに出た大通りの右側の南を見ると他の町は基本的に大通り沿いに宿屋や飲食店、雑貨を取り扱う有名な商会の店舗などが大半を占めるのだがこの街の大通りは武器屋や彫金工房、宝飾品店、研磨工房と色々な職種の店や工房がずらりと立ち並んでいた、どうやらここは物作りに特化した街のようで他の街とは違った意味で賑わっていた。

 馬車は左に曲がり北の湖方面へそちらは大通りに比べ静かな雰囲気の宿屋街になっていた、その宿屋外をゆっくり進み小高い丘の上にあるリゾートホテルのような外観の宿屋に着き本日はホテル内でゆっくり過ごす事となった。

 馬車を降りホテルの従業員の歓迎を受けホテル内を案内されている間 視線が至る所から刺さって来た。

(まぁ、ここ最近マントで姿を隠さなくなってからやたら視線を集めているからだいぶ慣れたとは言え、気になるものは気になる!僕は見せ物じゃ無いんだけど!o(`ω´ )o)

 と、心の中でプンプン怒っていると視線の大半が獣人族の人だとに気づいた。

(うーん、やっぱり、獣人さん達には本能で夜月達の事を神獣だと分かっているみたいな感じかな?)

天華『そうですね、大体の理由はそれでしょうね』

(やっぱりかー、で、他の理由は?)

ジュール『単純にアトリーちゃんに見惚れてるんじゃない?』

(ふぉ?・・・なして?・・・・・・・・・あ、そうか、忘れてた、自分の顔が母様似の整った顔だったのを…、自覚はしてる、でも自分の顔ってずっと鏡で見るわけじゃ無いからつい忘れちゃうんだよね、周りも整った顔の人が多いから自慢しようとも思わないし、まぁ美人に生まれてラッキーぐらいには思ってるけど)

夜月『ふむ、自覚か・・・まぁ今はそれぐらいで良いんじゃないか?』

(“今は“?“今は“ってどう言う事?)

夜月『・・・・・・』

 いつも通り肩や腕にいる聖獣達にどう言う意味か聞いても沈黙して答えてくれない。

(ぷー、ねぇ、なんで?なんで“今は“なの?いつかちゃんと整った顔なのを自覚しなさいって事?、それはちゃんとしてるよ?僕の顔が他の人達より整ってるのは知ってる)

天華『それはそのままご自覚なさって下さい、他の事は追々自覚なさって下さったら良いので』

(他の事?、うーん分かんないなぁ?まぁ、追々教えてくれるだよね、それなら良い、のか?)

*自分の容姿だけが注目される理由では無いと今だに理解できてないアトリー、それが理解できるのはいつになることやら・・・

 頭を捻りながら考え事をしているといつの間にか今日泊まる部屋に着いていた、中に入るとそこはとても広く開放感のあるシックな感じのハワイアンリゾートだった。

(おぉー、凄いねなんかハワイアンって感じ、あの植物の蔦で編んである椅子や家具なんてまさにそんな雰囲気!まぁ、前世でもハワイなんて行った事ないけどWW)

 所々に木や植物を使った内装が独特な雰囲気を出していて、とてもワクワクする気分になった。

「わー、広い部屋!今まで泊まってきた部屋とは随分雰囲気が違いますね!」

父様「そうだね、ここは開放的な内装で有名な宿屋なんだよ、それと窓からの眺めが湖を一望出来ることも売りだね、最上階のこの部屋が1番眺めがいいよ」

 そう言われたので部屋の奥にある大きな窓に近寄り外を見た。

「わ~!本当だー!眺め良い~!母様!向こう側の街が見えます!」

 この宿屋自体が少し高台に建てられてる事で湖の反対側にある“バリエル・ゼートゥリズモ“の街が微かに見えている。

(マジ見晴らし良いね~湖面がキラキラと光って綺麗だなー)

 大きな窓際にあるテーブルセットの席に座り外の景色に心を奪われてぼーっと眺めていると、先程まで自分達の部屋に案内させられて荷物を置いてきていたソルがいつの間にか後ろまで来ていた、周りを見ると父様達は部屋の中央にあるソファーでお茶をしているし、聖獣達は近くにあったもう一脚の椅子の上に大人しく座って外を眺めていた。

ソル「アトリー様、お茶をお飲みになられますか?」

「ソル、有り難うお茶飲むよ、ソルもこっちで一緒に景色を眺めようよ」

 その後はのんびり外の景色を眺めながらお茶を楽しんでソルと明日の視察のことで会話をしているといつの間にか陽が傾き湖面が夕日でオレンジ色に染まって夕食の時間になっていた、夕食は湖で採れた魚が使われた料理で大変美味しかった。

(でも、あれだね、醤油が欲しい煮物にはやっぱり醤油だと思うの…、味噌も欲しい…白出汁も欲しい…)

 無い物ねだりを心の中で呟きつつ完食していつも通り寝る前のルーティーンをこなし明日に備えて就寝した。



翌朝・・・・・

「わー、何度見ても凄いなぁ、色んなお店や工房が立ち並んでるー♪」

 今日は朝から父様の視察に同行させてもらっている、今は昨日通った大通り南側の鉱山方面にある この街の管理を任せている伯爵家のお屋敷に向かっている最中だ。

「父様、今から行く伯爵家の方はどんな方なのですか?」

父様「そうだね、この街を管理するのに最適な一族だよ」

「最適?一族?」

 今日は従者 兼 執事として一緒の馬車に乗っているソルと一緒に頭をかしげる僕、(あ、それと今日はオーリーは母様の御付きとして別行動中だ。)そんな僕達を見ながら笑っている父様が「会えばわかるよ」と返すだけで詳細は教えてくれない、なので仕方なしにソルと2人で今日の朝できなかった筋トレがわりに魔力循環や魔力操作の鍛錬をした。

父様「いつ見ても2人の魔力操作の訓練は凄いね」

 父様の言う僕達の魔力操作の訓練方法がどうやら一般とはだいぶ違うようでいつも驚かれてしまうのだ。

 一般的な魔力操作の訓練方法は体内で自分の魔力を練りそのまま体の中で自由に動かすと言う方法だ、だが初めにその訓練方法を聞いた僕は「それって魔力を体内で循環させているだけでは?」と思ったのだ、この世界には空気中にも魔力の素となる魔素と言う物質がある、なのに魔力操作で使うのは自分の体内にある魔力しか使わないのは本当にそれは魔力操作と言えるのだろうか?と僕は思った、空気中の魔素を呼吸する事で取り込み自分の魔力として魔法を使っていると本に書いてあったのを思い出して「取り込む前の魔素は本当に自分の体内に取り込まないと魔力として使えないのか」と疑問に思いその時 魔力操作の訓練を教えてくれていた母様に聞いてみた、
 母様の答えは魔素その物を操作する事は出来ないと言われ「では空気中の魔素をそのまま空気中で自分の魔力とする事は出来ないのか?」と、それも母様に聞いてみた、
 母様はそれは分からないと答えたそもそも魔素を体内に取り込んでからしか自分の魔力にならないと思われていたらしい。

 それならばと僕は自分の魔力を放出し薄い膜のように空気中に広げ包み込んでみた、すると僕の魔力に触れた空気中の魔素が僕の魔力にどんどん変化していった、そして僕の魔力として変化した魔素は魔力の塊として空気中に存在していた、膜として使った僕の魔力は僕の体内に戻ってきたが、空気中の僕の魔力に変化した魔力の塊は何もしないまま暫く放置すると元の魔素に戻ってしまった。
 それを見た父様が「これは!大発見だ!」と、大はしゃぎしていたのを思い出す。

 ともかく、何が言いたいのかと言うと、今 現在 している訓練は空気中の魔素を自分の魔力に変換し、その自分の魔力の塊を常に意識して そのままを空気中に留め、その魔力の塊を自在に操る訓練をしているのだ、今では10から50個の拳ぐらいの大きさの魔力の塊を作り ソルの作り出した魔力の塊を互いにぶつけ合い先に全て潰せれば勝ちといった訓練をしている、これはかなり集中力が必要とされる訓練で今の所 僕とソルの2人ぐらいしかしてないみたい。

 これは属性魔法が無くてもできる魔力を使った唯一の魔法攻撃訓練だ、ただの魔力の塊だけど当たると人に思いっきり殴られたくらいの威力はある。

 今後は自分の体内にある僕の魔力の塊を空気中に切り離す訓練もしようと計画している、自分の体内にある魔力をただの魔力の塊として切り離すのはかなり難しのだ、そもそも体内に取り込んでしまった魔素は体内の魔力に馴染んでしまって一つの塊として存在する感じだからだ。
 魔法として放つ分にはその属性変化することで体内から魔力を必要な分だけ切り離しエネルギーとして放出されているようで自分の体内にある純粋な魔力の塊の切り離しは難しいと言える。

 色んな意味でも規格外の訓練方法で魔力量がかなり無いと空気中の魔素を自分の魔力には変換できないので辛うじて家の家族ぐらいが空気中の魔素の変換に成功しているだけ、それ以外の人はまず意図的な方向性のある魔力の放出を自在にできるようになる所からの訓練になるようだ。
 それから先の空気中で魔力の塊の操作をする訓練には既存の潜在的常識を打ち砕く所からしなきゃならないらしいので、僕とソル以外では今の所できる人がいないと言うのが正解みたいだった。
 自分で言ってても(中々チートだなっ!)て、凄く思ってるけど気になった事をとことん試してみたくなる性分なので父様達には(ご心配おかけします!)って感じだ。

 そう、色々考えてるとソルの魔力の塊に僕の最後の魔力の塊が潰されて負けてしまった。

「あーあ、負けちゃった」

ソル「アトリー様、考え事なさりながら訓練するから負けてしまうんですよ」

 と、ソルに注意されたが、

「うん、分かってる、ごめんねソル、でももうそろそろ着くよね?」

ソル「そう、ですね、あとは夜の鍛錬の時間に致しましょう」

「うん、また後でね」

到着が近いので今は魔力操作の訓練はここで一旦終わりにして夜の鍛錬の時間までお預けにした。

父様「そうだね、もう着くよ、さぁ、身なりを整えて降りる用意をしなさい2人共」

アトリー&ソル「「はい」」

 父様に促されて自分の身なりをチェックしてソルからもチェックが入りOKが出ると今度は僕がソルの身なりをチェックして互いに問題ないとしたら姿勢を正し馬車が目的地で停車するのを待った、その後、馬車はゆっくり停車し外から声がかかるのを待つ。

(さて、父様が言う「この街を管理するのに最適な一族」って、どんな人達なのかな?、会うのが楽しみだね♪)

 と、ワクワクと期待して馬車の扉が開くのを待った。












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