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第2章 少年期
49話 領地に帰宅中 トラブルはテンプレです?
しおりを挟むはい!どうも、こんにちは~ ぼ・く・です☆
今は~王都を出て領地へ帰る道すがらに寄ったコンテ領にある川沿いの街“バリエル・ポタモス“に来ていま~す、道中でお知り合いになった商会の護衛の冒険者さん達に町の飲食店で色々冒険話を聞いて楽しく過ごしていたんですが~。
(はぁ・・・、なんで、こんな事になったかな?)
ガラの悪い冒険者「おらっ!そのドラゴンの子供をこっちに持って来いガキ!」
商会護衛の冒険者さん「そんな事言われて行く奴なんかいねーだろうがっ!それにお前こんな事してタダで済むと思うなよ」
言い合いをしている2つの冒険者グループを少し下がった所からソルとオーリー、僕は聖獣達をいつも通り抱いて黙って見ている。
なぜ今3人と聖獣達だけで街の飲食店に来ているかと言うと、王都を出て領地に向けて馬車の旅をしている途中で出会った商会の護衛をしていた冒険者さん達に僕が興味を持ったので父様が商会の人に道が分かれるまで同行しても良いかと聞いてくれた、道中は公爵家の騎士が護衛の手伝いをするので雇っている冒険者の話を休憩中に少しだけ聞かせてくれないかと交渉もしてくれた。
商会の人は快く快諾してくれて冒険者さん達も本当に自分達で良いのかと遠慮気味ではあったが了承してくれた、その後の食事休憩や街で宿泊する際の隙間時間にどんな事をするのかを見学させて貰ったり、依頼で必要な物とかを聞いて見たりとなるべく邪魔にならない範囲で冒険者さん達の日常を教えて貰っていた。
そうして、今 王都を出て二日、2箇所目の街で宿を取る事になった僕達は互いの宿が取り終わり街の中心部から少し離れたの飲食店で待ち合わせをして店のテラスの様な屋外席でお茶をしならがら楽しく会話を楽しんでいたんだけど・・・
偶然通りがかったガラの悪い護衛らしき冒険者達を連れ、無・駄・に豪華で いかにも成金です!って感じの馬車が僕達の座っていた屋外席前の馬車通行道路の反対車線で停車した 中から人?が降りて来て またコレでもか!って感じの成金趣味満載のギラギラとした細工のされたアクセサリーにゴテゴテとした装飾のされた服を着た、
ぶt・・・、いや、膨よかな親子が降りて来て。
膨よかな子供「おい!そこの子供!お前が持っているそのドラゴンの子供を僕に寄越せ!そいつはこの僕のペットにしてやる!喜べ!」
と、開口一番にこう言って来た、一瞬何の事か理解できなかったが瞬き1つして。
「え、やだよ」
と、素で答えてしまった、それを聞いた膨よかな子供が顔を真っ赤にして。
膨よかな子供「貴様!この僕の言う事を聞かないと言うのか⁉︎生意気だぞ!」
「何で君の言う事を聞かないといけないの?それに家族同然の可愛い天華を知らない人に物みたいにあげる訳ないでしょう?」
心底、君 馬鹿なの?って顔してた僕の態度に子豚は後ろでこのやり取りを見ていた親豚達に泣きついた。
(うん、もう “子豚“で良いかな?)
子豚「父上ぇ!こいつが言うこと聞きません!僕がペットにしてやるって言ってるのにぃ!」
父豚「ふぅむ、ヒュースお前にはまだ交渉は早かったか」
(うわぁ、似た者 親子だ顔も体型も趣味の悪い格好もそっくり!てか交渉ってあれが交渉のつもりだったの?あの子豚…)
まだ駄々を捏ねながら父親に天華が欲しいと言っている子豚をよそに父豚は僕をまじまじ見た後ニタァっと気持ちの悪い笑顔で僕に話しかけてきた。
(きもっ!、この父豚あっての子豚か…)
父豚「ふむ、見た所 顔は悪くない、瞳の色も珍しい、だが、何処ぞの貧乏貴族の子供であろう?どうだね君、その子ドラゴンと一緒に帝国に来て我がヴァルケン伯爵家の 我が息子の従者にならんかね?給金ならタップリだす、そしたら君にもこの国の最高級の宝飾品を手に取ることができるぞ」
と、自分の身に付けている大ぶりのサファイアが嵌まった指輪をぐふっぐふっと笑いながら見せびらかして来た。
(うぅっわっ、気持ちわるっ!鳥肌立つちゃった!しかもこの人達この国の貴族じゃないんだ、でも何で僕を貧乏貴族なんて勘違いをしてんのかね?)
まだ、ぐふっぐふっとキモイ笑い方をしながら全部の指にに嵌まっている色とりどりの石がついている指輪を見せびらかしながら僕の返事を待っている。
(えーと、もしかして僕が宝飾品を1つしか付けてないから貧乏貴族って思われたのかな?それか護衛がついていないからかな?)
黙ってしまった僕に痺れを切らした子豚が、
子豚「おい!貴様!父上がその珍しい見た目に免じて雇ってやるって言ってるんだぞ!早く返事をして その子ドラゴンと一緒にこっちに来い!」
(我慢ができない子だなぁ、しかも僕いつの間にか一緒に行く事になってるし…)
呆れた顔で見ていると子豚が僕の方に手を出して僕の腕を掴もうとして来た。
パシッ
冒険者さん「おっと、これ以上は見てらんねぇな、それにこれ以上放っているとヤベェ事になりそうだしなぁ」
と、子豚の手を止め、僕達との間に割って入ってくれたのは先程まで僕に冒険者の面白話をしてくれていて商会の護衛依頼をしている冒険者パーティー“紅の牙“の皆さん、
子豚の手を止めたのはリーダーのパルガンさんは青い髪を刈り上げ茶色い瞳の身長190センチ以上有りそうな逞しい筋肉をつけたゴリマッチョの気さくな兄貴系のおにーさん、パルガンさんは僕が道中で目が合い笑って手を振ったら慣れない愛想笑いで振り返してくれた優しい冒険者さんだ。
(パルガンさんナイス!)
パルガンさん達が間に入ってくれなかったら“子豚“が大変な事になっていた所だ、僕の後ろにいるソルとオーリーが今にも武器を抜き放ち子豚に斬りかかる所だった。
(まぁその前に僕の周りにある加護の結界に阻まれて天罰を喰らうだろうけど)
天華『アトリー様どうなさいますか?あの“豚親子“』
(おぅ、天華も怒っていたんだね、まぁどうしたら良いのかね?相手はこの国の貴族じゃない見たいだし…、はぁ、こんな事なら1人ぐらい家の護衛騎士を連れてくれば良かったかなぁ)
パルガンさん達が緊張するし僕には悪意がある人は触れる事もできなから大丈夫と説得し、それにソルとオーリーがいれば不自由はしないから問題ないと言って大人数の付き添いや護衛を断って来たのだった、結果的にこの様なお馬鹿さん達に護衛騎士もつけられない貧乏貴族と侮られてしまったみたいだ。
「はぁ…、こんな場合はどう処理するのが妥当かな?オーリー?」
僕達はお店に迷惑が掛からないように席を立ち店の前の道にでた、そして 僕の後ろに控えていて この状況の対処法を1番分かってそうなオーリーに聞いてみた。
オーリー「はい、アメトリン様、そうですね…、ただ今 旦那様に連絡が行っておりますので このまま護衛騎士が来るのをお持ち頂くか、あちらを無視して宿にお戻り頂くのが妥当な選択かと」
(あ、やっぱりコッソリ陰で護衛が付いてたんだね)
“気配感知“に 凄い速さでここから離れて行く気配があるのを感じた。
「そう・・・、このまま宿に僕達だけで戻るのはダメだとして一緒に宿に戻ったとしてもしつこく追いかけられて護衛騎士と行き違いになるのは避けたい、 待つにしてもご迷惑になりそうだけど…それならまだこの場で騎士を待ちながら パルガンさん達のお世話になった方がもし相手がパルガンさん達に変な言いがかりを付けられたって僕が側で見ていればパルガンさん達の正当性を証言できるからその方が良いよね?」
オーリー「はい、それでしたら“紅の牙“の方々の不利益にはならないと思われます」
「うん、じゃあそうしようか、ソル我慢できる?」
ソル「はい、ですが次アトリー様に近づいたら容赦しません」
(あらら~、あの襲撃事件からより一層敏感になっているね)
「うん、じゃあソル“守護の短剣“を発動させて、それなら相手も怪我しないと思うから」
ソル「畏まりました」
そう言って腰に装備していた“守護の短剣“を取り出し魔力を込め結界を展開させた、その大きさは僕達3人が入っても余裕がある半径2メートルの円球の結界があった。
「展開するの上手になったねソル、オーリー、結界に“紅の牙“の方々も連れてきてくれるかな?」
オーリーに“紅の牙“のメンバーを連れてくるように指示したが。
子豚「離せ!この狼藉者が!気安く僕に触れるな平民!」
パルガンさん「はいはい、離しますよっと」
パルガンさんはチラッとこちらを伺ってソル達が相手に危害を加える気が無いのを確認したら パッと掴んでいた子豚の手を離すと先程まで暴れていた事もあって よろめいて尻餅をついた子豚。
ドスッ
子豚「あいてっ」
母豚「まぁ!ヒュースちゃん大丈夫⁉︎、なんて無礼な平民なんでしょう!旦那様!あの愚かな平民に罰を与えてやって下さいまし!」
と、母豚がヒステリックに叫ぶと。
父豚「フンスッ、貴様よくも家の息子に手を出したな!お前達!そいつらを叩きのめせ!ついでに後ろいる 子ドラゴンを銀髪の子供ごと持って来い!持って来た者には報酬を弾むぞ!」
と、後ろをふり返りながら 護衛の冒険者達に怒鳴った、その言葉を聞いて先程までニヤニヤしながら現場を見ていた だけだったガラの悪い冒険者達が報酬に目が眩んだのか急にやる気を出し始めた。
ガラの悪い冒険者リーダー「本気ですかい?旦那」
父豚「ぐふふっ、心配するな連れて来たら100万リトスを約束してやる」
ぐふっぐふっと気持ち悪い笑い方をしながら答えた。
ガラの悪い冒険者リーダー「約束ですぜ!旦那!おい、お前ら!奴らを囲め!ガキと子ドラゴンを逃すな!」
ガラの悪い冒険者のパーティーメンバーらしき人達が素早く僕達の周りを囲みジリジリと距離を詰め出した。
・・・・そして冒頭に戻る・・・
(はぁ・・・、なんで、こんな事になったかな?)
ガラの悪い冒険者下っ端1「おらっ!ガキ!そのドラゴンの子供を大人しくこっちに持って来い!」
パルガンさん「そんな事言われて行く奴なんかいねーだろうがっ!それにお前こんな事してタダで済むと思うなよ」
(確かにそうだねぇ、すぐに家の騎士達が着くだろうし会話で時間稼ぎしますか)
「あの、あなた方はこの国の冒険者の方じゃないんですよね?」
ガラの悪い冒険者リーダー「あん?、それがどうしたぁ⁉︎」
「いや、知らない様なので忠告しますが、この国で子供を攫ったりするとギルドの所属国など関係なく厳罰に処されます、それを承知であの人達に従っているんですか?特に僕の様な貴族の子供に手を出すと間違いなく終身刑で犯罪奴隷として死ぬまで鉱山の労働を強いられますが…」
「それで良いんですか?」ニッコリと笑って聞いてみた。
その事を聞いたガラの悪い冒険者パーティーは少し怯んだ様子で雇い主をチラッと見た。
父豚「そんな こけ脅しに乗るな!そのガキの出まかせだ!もし捕まったとしてもこの国の友人が何とかしてくれる!だから早くその子供と子ドラゴンを捕まえて来い!他は不敬罪で切り殺せ!だが女は奴隷にして好きにしていいぞ!」
急いでしゃべったせいなのか、ふごっふごっと息を乱しながらニタリッと嫌らしい顔でオーリーと“紅の牙“の女性メンバーを舐める様に見ていた。
(((((キッッ・・・・・モッ!)))))
これは女性陣だけではなく僕達全員が思い 皆 一様に眉間に皺を寄せ“うぇっ“っと言う様な顔をしていた。
女を好きにして良いと聞いた相手方の冒険者達は欲望を隠しきれない表情でニタニタと笑いながらまたジリジリと近寄ってくる。
ガラの悪い冒険者下っ端2「げへへへっ、大人しく旦那に従っていれば周りに迷惑かけなかったのになぁ ガキぃ、まぁ俺達は良い思いが出来るからどちらでも良いんだけどよぉ」
「はぁ、人の忠告は聞くものだよ?僕はちゃんと忠告したからね?」
近くを通っている人達も嫌そうな顔をして衛兵詰所の方向に走り去っていった。
(白昼堂々と目撃者もいるのに良くやるね、欲望の為には手段を選ばないとか、どこの世界にも一定数こんな奴がいるんだねぇ)
夜月『そう簡単に人の性質とは変わらないだろうな、まぁ頭の出来はコイツらの方がだいぶ悪そうだがな』
と、辛口 コメントも貰い、近づいてくる奴等に押されて下がって来た“紅の牙“のメンバーがソルが展開した結界に難なく入り込んだ。
(皆さん良い人達で良かった!)
「⁉︎、今のは!」
結界に入ったことに気づいたのは“紅の牙“のメンバーの攻撃魔法特化の女性冒険者のロッサさん、
一般市民の中では魔力が多く魔法を使うのが上手い人が“魔法使い“と称されるので“魔法使いのロッサ“と呼ばれるのが一般的らしい、まぁ貴族の人達はよほど魔力が少ないとか理由がない限り大半の人はそれなりに魔法を使えるのでそんな区分は無いみたいだが・・・
それでも貴族の中でこの結界を感じる事が出来るのはとても才能がないと感じることすらも出来ないので結界に気づいたロッサさんはかなり優秀だ、
見た目はスタンダードな魔法使いが着てそうなローブに三角帽子を被った魔法使いスタイルで中は意外と体にフィットするスポーティーな格好で出る所は出て 引き締まる所は引き締まっているボンキュッボンのナイスバディーの赤髪をボブカットにした青目の明るいおねーさん。
ロッサ「アメトリン様、この結界は…」
と、聞いて来たので“しーっ“と人差し指を口に持っていき“静かに“のポーズをして誤魔化した、
ロッサさんもそれで納得した様で近づいてくる奴等に魔法行使補助用の杖の先端を向けた、それぞれ戦闘体制に入った“紅の牙“のパーティーメンバーに、
「すみません、“紅の牙“の皆さん、僕のせいでご迷惑をお掛けしてしまいました…、ですが後少しの辛抱ですのでもう暫くお付き合い下さいね」
と、頼んだ。
「ん?、それはどう言う事ですか?」
今、聞いて来たのは“紅の牙“のメンバーの前衛担当で女性剣士のコキノさん、彼女が使っている剣が僕が“紅の牙“に対して強く興味を抱いた一因でもあるコキノさんは“刀“の使う女性剣士なのだ、彼女のお爺さんが“ゾネオスト“と言う島国のご出身らしく この刀もお爺さんが使っていたそうで彼女が小さい時から刀を使う剣術を教えて貰っていたらしい、服装もどこか日本の侍に似た服装をしている、長い黒髪ポニーテールの色白黒目で細い体の割には強烈な斬撃を繰り出す真面目で照れ屋のおねーさんだ。(どうも、日本に似た国があるみたい、これもティーナちゃんの影響かな?いつか行って見たいな♪)
「えぇ、それはですね…」
理由を言いかけた時、
「⁉︎、そう言う事か 坊ちゃん」
どう言う事か察しがいったのは“紅の牙“のメンバーで1番年上の偵察と揺動担当のアフマルさん、どうやら、彼の“探知系スキル“で家の騎士達が近づいて来ている事が分かったんだろう、それなりの距離にいるはずなのに家の騎士達だと判別できたようだ、かなりの熟練度 さすが年長者、見た目は黒髪短髪で色黒 黄目の明るいムードメイカーのイケオジだ。
「あ、近づいて来てますね、それで合ってると思います」
コキノさん「何か来ているんですか?」
「はい、家の騎士達が急いで来てくれているんです」
アフマルさん「急いでって言ってるけど…これかなり早いよな、どんな急ぎ方したらこんなに早く来れるのかな?ははは…」
と、乾いた笑いを漏らしている。
ガラの悪い冒険者下っ端1「貴様ら!さっきから何コソコソ喋ってるんだ!状況解ってんのか⁉︎あぁん‼︎」
コキノさん「いや、むしろ私達の方が状況をちゃんと把握していると思うぞ…多分」
コキノさんが刀を片手で構えつつ反対の手で自分の頬をかきながら呆れた様に言った。
「まぁ、理解できないお馬鹿さんは放っておいたら良いですよ、アメトリン様の忠告を無視したのですから自分達がどうなっても良いと言う事なんでしょうし」
いきなり笑顔で毒舌をぶっ込んで来たのは“紅の牙“の回復と支援魔法担当のルーフスさん、彼は素早い魔法行使でパーティーメンバーを後方で支えてくれる面倒見の良いおかん系男子、柔和な外見の割にはしっかり者でパーティーの戦闘中の命とお財布も握って・・・守っている緩いウェーブの掛かった濃い目の金髪に青目の優しいイケメンのおにーさん。
服装は白多めの服に先端がトゲトゲの付いた重そうなのメイスを持っている殴り系回復職、細身の彼のどこにあんな重そうなメイスを振り回す力があるのか不思議でたまらない。
「ふふっ、そうですね」
こんな濃いキャラのメンバーに前衛 兼 盾役担当のパルガンさんを含めた5人で冒険者パーティー“紅の牙“を組んでいる彼らは、とてもバランスの良いパーティーメンバーで状況把握能力もピカイチでかなり活躍している高ランクのAランクの冒険者パーティーなのだ、そんな彼らに喧嘩を売っているガラの悪い冒険者達はとてもランクが低そうだ、今のこちらに向かってくる気配や魔力なりを感知できていない時点で自分達の状況がちゃんと理解できていないって事は実力はお粗末な物だと自ら語っているようなものだった。
ルーフスさん「しかし、小汚い連中ですね、あまり近寄らないで欲しいですね臭って来そうです」
「確かに、まぁこれ以上は結界があるので僕達に近寄っては来れないでしょうから このまま無視しますか?」
ルーフスさん「そうですねぇ、結界があって近づいて来ないのはありがたいです、でも五月蝿いのは嫌ですよねぇ聞いてるとムカつきますし♪」
と、笑顔で毒を吐くルーフスさんに呆れた声でパルガンさんが、
パルガンさん「おいおい、お前達いくら結界があるからってこの危機的状況でのんびりし過ぎだろう」
と、注意した。
アフマルさん「でもなぁ、パルガン、結界もあってアメトリン坊ちゃんの側にこの御三方がいる状況では危機的状況とは言えないんじゃないか?」
(まぁ、確かにある意味過剰戦力と言えるのかな?聖獣の皆んなの戦闘スペックは半端ないしね)
戦闘経験は殆ど無いけど皆んなが言うには本能的に戦い方やスキルの使い方が理解できるそうだ、多分 創られた時にこの世界の知識と一緒に刷り込まれたんだろうと天華が言っていた、今 皆んなは僕の近くで静かに戦闘体制に入っている。
パルガンさん「そうかも知れんが対外的にだな「おぉい!無視してんじゃねぇ!」・・・はぁ、俺も人の事言えんな」
と、大剣を片手に持ったまま肩をすくめた。
ガラの悪い冒険者下っ端3「リーダー!コイツら何かコソコソと企んでますぜ!」
ガラの悪い冒険者リーダー「何ぃ!逃すんじゃねぇぞ!一斉に飛び掛かれ!」
相手のリーダーの合図で一斉に僕達に飛び掛かってきたガラの悪い冒険者達、ソルの張った結界に気づいた者は1人もいなかったのが運の尽き、案の定 結界に自ら勢いよく突っ込んできてビタンッと、音を立てて透明な壁にぶつかり腕や頭 全身を打ち付け結界の透明な壁にコントのように張り付き、最後には負傷したのか血を流しながら ずり落ちた。
(あーあ痛そう、まぁ自分達の攻撃が勢いが良かっただけに打つかった時のダメージも半端なかったんだね、自業自得だからこれっぽっちも同情はしないけど・・・)
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