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第2章 少年期

35話 友情と神罰

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 楽しく昼食を食べ終えた私達は食後のティータイムでゆったりとお茶をしていた。

 襲撃された場面を見てショックを受けていたお子様組もだいぶ落ち着いてきた様子を見て 大人達はこの後どうするか相談していた、
襲撃を受けた当の本人が怯えや不安を全く感じさせないのでこのまま当初の予定通り王都散策をするか、他の子供達の心情を鑑みて帰宅するかで悩んでいるようだ。

(私は平気だけど他の皆んながね、特にへティは優しいから私が刺されそうになった所を見てだいぶショックを受けていたからね)

父様「やはり、子供達に意見を聞いて見てみた方が早いかな」

 と、父様が言うのでそれぞれの父親が子供達にどうしたいか聞いているようだ私にも聞かれたが「僕はどちらでも良いので皆んなの意見に従います」と言っておいた、暫くすると皆んなの意見が出揃ったようだ、結果は「まだ一緒に王都散策をしたい」と言うことで意見が一致したようだ。
 大人達は子供達の意思を尊重して王都散策の続行を決めたようだ、そうと決まれば早速 次の場所に行く準備がサクサク進められあっと言う間に馬車に乗り込んだ、今度は最初と同じ様にお子様組5人で窓際の席に座った。

ソル「アトリー様、先程はお守りできず申し訳ありません」

 急にソルが謝罪してきた。

「え⁉︎、な、なんで謝るの?ソル」

ソル「僕は貴方の従者 兼 執事…主人であるアトリー様をお守りしなければならなかったのに間に合いませんでした」

 と、握り拳に力を入れながら悔しそうに言った。

「いやいやいや、違うでしょう?ソル君は僕の友達で あの場の警護は護衛騎士達の仕事であって君も守られる対象なんだから、それに僕は君に怪我をして欲しくないし むしろ皆んなを巻き込んでしまって申し訳ないと思っているよ、ごめんね僕のせいで皆んな怖かったでしょう?」

 今、自分がとても情けない顔で皆んなに謝っているのが分かった、 自分のせいであんな事が起きたのは事実だし、皆んなに迷惑を掛けたのも事実、怖がらせてしまって申し訳ないと思い情けない顔をしてしまったのも隠せない、そんな自分自身に嫌気がさした。

ソル「そんな!アトリー様は悪くないです!それに僕は1番近くにいたのに何もできなくて先に避難させられてしまいました」

イネオス「そうです!アトリー様は何も悪くないです!僕なんて動くことすらできませんでした…」

ベイサン「僕もです!それなのにアトリー様は凄いです!あっと言う間にあんな大きな大人の男性を投げ飛ばすなんて僕には絶対できません!」

へティ「私なんて目を瞑ってしまったけど 悪いのは襲ってきた方であってアトリー様は全然悪くないです!」

「皆んな…」

 皆んなが私は悪くないと言ってくれた、そして何より私と友達になった事を後悔して離れて行くんじゃないかと思っていたがそんな素振りも見せない皆んなに嬉しくなって少し泣きそうになった。

「有り難う、僕、皆んなが僕と友達になったの後悔してるかもってちょっと不安だったんだ、でも皆んなが僕は悪くないって言ってくれたから…まだ友達でいてくれるって期待して良いかな?ソルも従者だから一緒にいてくれるんじゃなくて幼馴染で親友だからいてくれるって思って良い?」

ソル「僕は後悔なんてしてませんアトリー様は僕の幼馴染で親友です!それに従者してもアトリー様のお隣に立っても恥ずかしくないように勉学も戦闘技術にもより一層 力を入れて鍛え直します!」

イネオス「僕は今回の事で自分の習っただけの剣術では何もできない事に気づきました、僕には闘うための覚悟も技術も足りてない…これからはもっと実践的な訓練に打ち込みたいと思います、なのでこれから何かがあった時は友人として一緒に立ち向かわせて下さい!」

ベイサン「僕もこれからは特に剣術と体術の訓練に力を入れてアトリー様や皆んなを守れるぐらい強くなります!」

へティ「私は皆んなみたいに剣術はできないけど 魔法をたくさん覚えて皆んなを支える事ができるように頑張ります!もうアトリー様を1人だけで闘わせたりしません!だってお友達ですもの後悔なんてしてません…でも 何もできなかった方が後悔してしまいます」

「皆んな・・・有り難う!皆んなが友達でいてくれて幸せだよ!ふふっ」

 皆んなの答えが嬉しくて泣きそうになったけどなんとか泣かずに笑顔でお礼が言えた、その後も今回の事で自分達の力不足を痛感した皆んながどんな訓練をしたら良いかなど色々話し合ったりしていると、

ベイサン「そう言えばアトリー様、最後に光の柱が降りてきたのはなんの魔法だったんですか?」

と、聞いてきた。

「あぁ、アレはね、神罰の光だって聖獣皆んなが言ってた」

ベイサン「アレが…凄いですね!僕は空から降ってくる綺麗な魔法だと思ってました」

イネオス「そうなんですね、僕も何かの攻撃魔法だと思っていました」

へティ「あの綺麗な光の柱が神罰の光なんですね…」

ソル「アレが神々の警告文に書いてあった神罰…けど、見た目には何も変わった様には見えませんでしたけど どんな罰を受けたんでしょうね?」

ベイサン「そう言えばそうだね何か変わった感じはしなかったし」

「そうだね、見た目は変わらないけどしっかり罰は受けていたよ僕が“鑑定“で見た時は生活魔法以外の“スキルが全部“なくなってたんだ」

車内の全員「「「「「⁉︎」」」」」

イネオス「生活魔法以外の“スキル全部“ですか…凄いですね、でも人を殺そうとしたんですから、当たり前ですね」

へティ「そうですね、あんな事しなければ、スキルはそのままだったんですから自業自得ですわね」

ソル「生かして罰を受けさせるとは神々は慈悲深いですね、まぁあの男の国からの処分は国外追放一択ですから“スキルが無い“状態で国境から他国の近場の町まで無事に辿り着ければ良いですけどね」

ベイサン「それは無理じゃ無いかな?街道を進んだとしても絶対どこかで魔物には会うと思うし」

 お子様組の辛辣な評価を聞きながら前世とは違う価値観に戸惑っていた。

(おぉ、皆んな中々厳しいね大人達も皆んな頷いてるし、まぁ確かに格上の貴族の子供を殺害しようとしたら普通に死罪だしねぇしかも王家の血筋だもの それくらいが妥当なのかなぁ)

天華『この世界では身分が重んじられますからね、それにしたってなんの罪もない7歳の子供を公衆の面前で殺そうとすれば前世でもかなり刑罰は重くなるでしょう?』

(まぁ確かに前世のテレビのニュース速報で〔白昼堂々と7歳の子供を殺害しようとした罪で成人男性を逮捕〕ってテロップがでそうな事件だよ…そう考えると中々ひどい事件だよね、全国ニュースになってもおかしくない大事件だ・・・うん、それが妥当か)

天華『まぁ、アトリー様には私達がいる時点で傷一つ付けさせたりしませんけどね』

 と、肩の上で頼もしい発言をした天華を撫で回した「クルルルっ♪」嬉しそうに鳴いた天華を羨ましそうに膝の上でジュールが見ていて思わず胸がキュンキュンしてジュールも撫で回した。

 そんな話をしている後ろで大人達は・・・・

>ーーーーー<>ーーーーー<>ーーーーー<

   父:アイオラト視点

 私は今 衝撃的な事を聞いた

「やはりあの光の柱は神罰の光だったか…」

 襲撃を受けアトリーが犯人を捕縛し尋問した後放った魔法が聖属性だった事に疑問に思っていると聖獣様のジュール様が遠吠えをなさった、その直後に天から光の柱が降りていき犯人の中に消えたのを“見た“私は明らかに人の魔力では無いその膨大な魔力に似た力が神の御力であるとすぐに分かった が、では何が起こったのだろうかとアレはやはり神々の言う所の神罰なのか、
だが犯人には表面上 何も変わったところが無いためどのような意味があって神の力が降りたのだろうかと、私は気になってジュール様にお聞きしようかと思い始めた矢先に子供達の会話の中で話題になったのを聞いていたら衝撃的な事実を聞いてしまった、これは早めに陛下にお知らせした方がいいと。

 子供達は神罰の内容に妥当だとしていた私達大人としても今回の件に関しては妥当だと思ってはいるが 、今回のように命までは奪わないまでもアトリーを罵ったりした場合でも同様の神罰が降るのか、そして神罰の対象になるのはどこまでなのか犯行を犯した当人だけなのか その家族はどうなるのか など、全て分からない。
 今まで私も含めあの警告文を見た者達は目に見える形で神罰が降ると思っているはずだ、だが実際に降った罰は“スキルの剥奪“表面上は何も無いように見えて1番効果的な罰だ、生きて行く上で最低限以下の生活魔法だけを残した“全てのスキルの剥奪“これでは生活も儘ならないはずだ貴族であった者なら尚更・・・

 国外追放は決定されている者に国境の砦から他国に放り出された時点で戦闘スキルや魔法スキルがなければ まず、生きて町または村に辿り着くまでに魔物や盗賊にやられて確実に死ぬだろう。
 運良く護衛が雇えたとしてもその護衛の戦闘能力に左右されるが町についたとしても技術スキルや支援スキルもなければできる仕事は決まってくる、
“冒険者“になりたくても戦闘スキルも魔法スキルそれに支援スキルもない状態、自分自身の肉体一つで“身体強化“も無しに魔物と戦っても生き残れるかは今まで自分が鍛えてきた努力次第になる、
戦闘が苦手な者は街中で職を探したくても技術スキルがなければ大抵は雇って貰えない、スキルが有ると無いとでは効率が全然違うし出来栄えも天と地ほど差がある。
 そして何より “鑑定“すると全てのスキルが無い者なんて神の怒りに触れない限り存在する事などあり得ないからだ、そしてそんな者には“称号“に何かしらの“罪状“もしくは“神の神罰“を受けたものに出る“称号“が有ると思われる、アトリーが言ったわけではないが確実に誰にでもわかる様な“称号“が有ると私は思っている。
 そもそも大きな街で入る前の“鑑定の魔道具“でそんな“称号“を持つものを街に入れるような事を衛兵がするわけがない。

 そうなるとそんな魔道具もない小さな村に流れ着いたとしてもスキルの助けても無く自分で田畑を耕し植物を育てた作物を売った少ない収入で細々生きて行くそんな未来しか浮かばない、
そんな厳しい未来しか浮かばない厳しい罰をアトリーに悪意を持ったもの達が近づくだけで神罰が降ると かなり不味いのではないかと・・・

 考え込んでいた私が顔を上げると同じことを考えていたであろう父上と目が合い互いに頷き早急に陛下に知らせる事にした、その事に思い至ったのは私達だけではないようで他の大人達も不安そうに我が子を見つめていた、先程までは子供達の友情と決意に感心していたが我が子がアトリーに対し失礼な事をして神罰が降らないかとヒヤヒヤした様子で見ている。

 コレは後でテンカ様あたりに神罰の詳細をお聞きした方が良いのかも知れないな・・・

ヤヅキ様:『その必要は無い、その疑問には私が答えてやる』

「‼︎」

ヤヅキ様:『神罰の発動条件はまず、アトリーに対して悪意があるか悪意を持って接触しようとすると防御結界が発動しアトリーに触ることもできないから安心しろ、そしてその結界に接触した時点で神罰は降される今回だけ分かりやすく神罰の発動させた通常なら罪を犯した者が軽く光る程度だ』

(では結界に触れなければ神罰は降りることはないと?)

ヤヅキ様:『それは場合による、アトリーを物理的にも害した者はもちろんの心を傷つけた者にもそれ相応の神罰が降る、範囲は実行した者はもちろん首謀者や深く関係した者も処罰の対象になり得る、
 今回の件はあの者1人の衝動的な行動が元だが それも何者かによって洗脳され唆された事によって起きたようだ、洗脳して唆した首謀者も一緒に処分したい所だがそいつらは巧みに自分達の名前や顔を変え 神の目に引っかからない様に活動しているようだ、
 それに邪教を崇める者達はリトス教の教会や神殿に近寄らないから探すのに苦労しているようだ、今回の首謀者はアトリーの能力と神罰などの効力の範囲を確認するためにあの男を唆した可能性があるのでこの話はなるべく他の者には教えずに勘違いさせたままの方が相手が油断して尻尾を出すだろう』

(分かりました、ですがアトリーの友人達の両親には知れせた方がいいかも知れません、でないとアトリーとの友好関係が崩れる恐れがあります)

ヤヅキ様:『ふむ、そうだな、それなら子供達の喧嘩程度で神罰は降りはしないとでも言っておいたら良いのではないか?犯罪になる様な事をしなければ基本的には結界は発動しないしな、まぁアトリーが危険だと思っても発動するがな』

(そうなのですか…ではもし通りすがりのアトリーに物が飛んできたとしてアトリーが危険だと判断し発動した結界に物が当たった場合その物を投げたものに神罰は降りますか?)

ヤヅキ様:『それは故意ではない場合は神罰は降りない だが危険な物が飛んできた場合多少なりと罰は降る可能性がある、罪の種類によって降る神罰は変わってくる、基本的にはスキルの剥奪の数が変わるがアトリーに対して猥褻行為をした者には私達からの物理的な罰も加わる、
 精神的な攻撃をしてきた者には度合いにもよるが攻撃を仕掛けた者に本人の嫌がる悪夢を見せることもあるかも知れないと神々は仰っていた、その時に嫌がらせをした者に分かりやすく額に印でも付けようなどと話しておられた事もあるようだ』

(そ、そうなんですね、では今回の件は噂が発端なのですが他の悪意ある噂に対しての罰はどうなりますか?)

ヤヅキ様:『そうだな、・・・それに関しては既に神罰はなされているそうだ額に分かりやすく印が出ているはずだ悪意を持って故意に噂を流した者には大きな印が顔全体に出ているから1番分かりやすいだろう それと例の邪教の信徒には洗脳されている者も多いが自ら入信し犯罪に手を染めている者には別の罰が降ってる可能性があるな、・・・こちらも分かりやすく“称号“に出ているそうだ』

(!、今、神々と交信なされているのですか?)

ヤヅキ様:『いや、私達からはお聞きすることはできない、神々が今 我々のやり取りを見て私達に声を届けて下さっているに過ぎない…私達が声を届ける事ができるのはリトス教の神殿や教会に行った時だけだ…、‼︎、そうだ!アトリーの父君よ今度どこの神殿もいいのでアトリーと私達を連れて言って貰えぬか?少し私達について神々に問いたい事があるのだ』

(は、はいでは領地に戻りましたら 領都にあります教会にお連れしましょう)

ヤヅキ様:『あぁ、よろしく頼む、では神罰の説明は大体終わったがに聞きたいことはあるか?まぁ神罰に関しては神々が臨機応変に対応するだけなのであまり聞かれても困るがな』

(ははは、そうなんですね、ですが大体の事が分かっただけでもこちらの対応が変わってくるので教えて頂き感謝申し上げます 皆様 有り難う御座います)

ヤヅキ様:『アトリーの為だ気にするな』

 そうして会話が終わり 神罰の内容が大体判明しこの事をどこまで陛下達に伝えるか悩んだが基本的な神罰の発動条件をぼかし内容は少し詳しく報告しようと決めた。

 しかし発動の条件が予想通り悪意をもつか持たないかで決まるとはそれにアトリーの危機意識にも連動しているのか…
だが、あの時ナイフの刃が無くなると同時にアトリーが内側から結界に触れた瞬間に結界が消えたのは何故だ?
 ブーゼはその時はまだ拘束すらされていないのに守護の結界が消えたのは時間制限的な問題なのかあるいはアトリーの危険意識が基準なのかそこら辺は教えて下さらなかったな…あの結界の情報は隠されたままと言うことか・・・

 色々と分かったことは多いが私達に教える情報は神々が許す範囲だけと言うことも理解した。

 それにしてもあの時のアトリーがあのブーゼを投げ飛ばすなんて思い切った事をするとは思いもしなかった、魔法にしても当然のように普通に使えるとはどれだけ才能があるんだろうか我が息子は・・・だがあの結界がある限りアトリーが守られているから多少は安心して見守る事ができるのが救いか…

 他にも気になる事は沢山あるが今アトリーが楽しそうにしているのが1番重要だ、今日の外出中に起きた出来事の中でいくつか気になる事がいくつもあった
特に報告にあったエルフからの視線、先日のお茶会であった事を考えれば注意しておかなければアトリーを害する事はできないが国際的な問題になると厄介だな。

 他にも精霊石の事や聖獣様に頼まれたことなど色々考えているといつの間にか目的地に到着していた。

シリー「貴方、大丈夫ですか?着きましたよ?」

「あ、あぁ、大丈夫だよシリー、少し考え事をしていただけさ、さぁ子供達が待ちきれないみたいだし降りようか」

 楽しそうに話し笑い合う子供達を見ながら今は子供達にもっと楽しんで貰うのが何より大切だと思った。

「さぁ、皆んな本日最後の行き先は動物達が多く出演する事で有名な大道芸一座の舞台を観る事だよ」

子供達「「「「「わぁーい‼︎」」」」」

 子供達の歓声を聞きながら護衛騎士達に目線で指示を出し公演が行われる会場入り口までの警備を頼む、護衛騎士達が配置についたのを確認して馬車から降りた、大人達が降りた後に子供達を最後に降ろしその周りを大人達で囲みまたその周りを護衛騎士達が囲む形で会場入り口まで進んだ。

アトリー「父様、ここの演目には動物が沢山 出るんですよね?どんな動物が出てくるんですか?」

 アトリーは大道芸に興味津々で演目の内容を聞いてきた。

「ふふっそれは始まるまでのお楽しみだよ」

 今日この大道芸一座の舞台を観にくるのは家族内でかなり議論がなされた昼食前の“人形専門店“でアトリーの動物のぬいぐるみに対する反応次第では行き先を変更することで この一座の公演を予定に入れる事ができたのだ、
予想以上にアトリーのぬいぐるみへの反応が良かったためこの舞台も楽しんで観る事ができるだろうと安心した。

アトリー「じゃあ早く中に入って始まるのを待ちましょう父様♪」

 私の手を取り引っ張って声を弾ませ急かすアトリーが年相応の反応を見せてくれた、日頃のアトリーは年齢より聞き分けが良く落ち着いた態度で領地の屋敷内だけで過ごしていたので気づかなかったが、かなり我慢をさせていたようで今回 王都に来たことで新しい友人も作る事もでき いつも以上に明るい笑顔で過ごしてくれていて親としてもっと早く年齢の近い友人を作れる様にしてあげれなかった事を後悔した、なので これからも積極的に外出させてあげようと思い可愛い我が子の手を優しく握った。

「ふふっそう急かさなくっても舞台は逃げないよアトリー」

 そう笑いながら会場に入って行った・・・











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