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第2章 少年期

25話 続2・お茶会の後は…騒動の予感 第三者 視点

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    第三者 視点

ドンドンッ ガチャッ

?「父上!失礼します!緊急のため急いでおりますので無礼をお許しください!」

 激しいノックの後に急に入ってきたのはサフィアス王の第一王子の スタサフィス・レイ・ウェルセメンテ王太子殿下だ。

王太子「⁉︎、あ、すみませんご来客中でしたか!お久しぶりです、フィデス大叔父上、ブルア大叔母上、騒がしくしてしまい申し訳ございません」

 急いでいても来客に気づくとすぐに謝罪し ちゃんと挨拶までする真面目な王太子、誰に似たのか…

サフィアス王「スタフ、急にどうした?緊急だと言っていたが」

王太子「は!、そうでした父上!今、シベラス叔父上とジル叔父上が騎士団を集め 衛兵の詰所を包囲しているのです!、父上なら何かご存知ではないかと、あれは父上のご命令ですか?」

サフィアス王「落ち着きなさいスタフ、その事なら私が命じてさせている事だから安心しなさい」

 サフィアス王は宥める様にゆっくり話して自分の息子を落ち着かせた。

ホッ

王太子「そうなのですね、よかった私はとうとう シベラス叔父上の我慢の限界が来て独断で“使えない衛兵総隊長の首を取り“に行ったのかと思いました」

「「「「ん?」」」」

 今、王太子の言葉の中に少し不穏な言葉が混ざっていた事に気づいた面々は冷や汗を垂らしながら 王太子に質問した。

先代国王「スタフ、…今、シベラスが“衛兵総隊長“の首を取りにと言ったな?それは何故そう思ったのだ?」

王太子「?、何故とは?それはシベラス叔父上が常々“衛兵総隊長“の仕事ぶりが悪く、他の業務に支障をきたすと かなりお怒りの様子で愚痴を仰ってらしたから、それでとうとう我慢の限界が来てしまったのかと…」

ヘルツォーク夫人「あらーこれは、生きているかしら?“衛兵総隊長“、・・・あれ?そう言えばその“衛兵総隊長“はお名前は何でしたか?」

 夫人は“衛兵総隊長“の心配をしつつ名前を覚えてない事に気づいたらしい。

ヘルツォーク前公爵「確か、今日のお茶会にも来ていたボージエ伯爵の2番目の弟だったはずだ、名前はユチンダ・ノブル・ボージエだったかな?」

王太子「あ、その方で合ってます、でもその方がどうしたんですか?」

 王太子は自分が話題に出した“衛兵総隊長“の名前まで確認してきたので不審に思ったようだ。

サフィアス王「まぁさっきの“衛兵総隊長首を取る“とまではいかないが その彼を拘束する為に騎士団が衛兵の詰所を包囲しているんだよ」

王太子「そ、そうなんですか!彼はやはり何か不正をしていたのですか?」

サフィアス王「あながち間違ってはいないよ、その疑惑が浮上しているので早めに拘束することになったんだ」

王太子「そうですか…私が聞いた噂ですと 彼は賄賂を受け取り暴行罪などで拘置された素行の悪い貴族の令息達の罪を無理やり証拠不十分として逃していると言う噂が絶えません、実際その様に急に釈放されている貴族令息が数人いるそうですよ…」

 不正の証拠はないが疑惑が上がっているのならばと、自分が知っている情報を良かれと思って提示してきた王太子のこの話に大人達は眉を顰めた。

サフィアス王「スタフ、その情報は何処から聞いた?」

王太子「え?、あ、はい、私の側近の1人マルキース侯爵の孫のセアリス・ノブル・マルキースですが…、あ、後 シベラス叔父上も知っていると思います、
最近、釈放された貴族令息の犯行の証拠が見つからないから確証が持てずに 父上に進言もできないと苛立っておられましたよ」

サフィアス王「そうか、マルキース侯爵の孫か優秀そうだな息子の方も城勤めしていたな そちらも優秀だと聞いたが…、まぁ、それは良いとして最近ラスがイライラしていたのはその事もあったのか・・・それにラスが今まで確証を持てないとは、中々隠すのが上手いのか?」

 国王は自分の補佐官の有能さを知っているのでその補佐官の目を掻い潜っていた事に驚いていた。

先代国王「そこまで悪評が立っているにもかかわらず決定的な証拠が見つからんとは、もしや他にも手を貸しているものがいるのかもしれんな…これは中々面倒な大掃除になりそうだな」

 だが先代国王がこれは1人の犯行ではない可能性を示唆した、この事を重く見た先代国王は元から決めていた城に仕える全ての人間の身辺調査だけでは無く、この国の全ての貴族の身辺調査をしなければと思い始めていた。

ヘルツォーク前公爵「ロブル、その大掃除、今回は私達も手伝ってあげるから徹底的に埃を出してスッキリしようじゃないか」

ヘルツォーク夫人「そうね、その方が風通しも良くなってきっと仕事もやりやすくなるわよ」

先代国王「フィデス義兄上、ブルア姉上……有り難う御座います、宜しくお願いします」

サフィアス王「宜しくお願いします叔父上、叔母上」

 ヘルツォーク夫妻の後押しでこの時この国の全ての貴族の賄賂や不正の大規模一斉摘発の調査が決定された。

 王太子はこの時 急に話が大掃除の話になり困惑したがよく考えて大掃除とは貴族の一斉摘発の事だとちゃんと理解できた。

王太子「‼︎、そう言う事でしたら私も頑張ってお手伝いいたしますので、私にできることが有りましたら何でも仰って下さい父上!」

 本当に誰に似たのか察しがよく優秀な王太子で将来のこの国は安泰だなっとここにいた大人達は思った、まぁ、ここにいる自分の父親と祖父の拘束されている姿を反面教師として、大体の事は何でもこなし城内の大半の人に慕われる頼もしい大人のシベラス補佐官を心の師として仰ぎ、シベラス補佐官の公務を真面目にこなし対外的な人との交流の立ち回り方などを学んだ結果、真面目で優秀な王太子になれたと言うのは親でも分かっていてそれでも少し寂しい反面とても喜ばしい事だと思っているのであった。

 その後はこれからの噂の調査と城内の不正行為に関しての調査の為に情報の共有と段取りを話し合っていると王太子があることに気づいた。

王太子「父上、この例の噂のリストの貴族達から調査するのはいいですが城内の不穏分子に調査を勘付かれた場合 証拠隠滅や逃亡を図られたりすると面倒なことになりませんか?」

サフィアス王「う~んそうだなぁ、今回の調査するにあたってこのリストの者達は何処かしらからデューキス家の噂話しを得ていたのは確かなんだがその情報源に辿り着くにはこのリストの貴族達と城内の不穏分子の調査も一斉にまとめて調査した方が情報漏れがなくていいか?それか先に城内の不穏分子も調査を先にするか?それに王都以外の領地持ち貴族の調査はそんなに急がなくても良いしな」

 情報漏れを気にしてはいたが調査の対象となる人数がどうしても多いために今回の噂を広めたと疑われる貴族達からするべきか“城内の調査の件“と“噂の件“とまとめて調査すべきか、はたまた城内の不穏分子の調査を先にするかと悩んでいると。

王太子「しかしこの噂のアメトリン君を 噂を吹き込んだ情報源の者達?は彼に何を求めていたのでしょうね?今まで詳細の分からなかった彼を陥れたかったのか、それとも彼をだしにデューキス家に恥をかかせたかったのか、もしくはデューキス家全体に恨みがあるのか、やりたい事がいまいち分からないんですよね、だってこの噂は“洗礼と祝福“の儀な時に全て嘘だと判明していますし、このリストの貴族以外の貴族達は噂を耳にしていたとしても“洗礼と祝福“の日になれば真実は全て分かると理解していたはずです、実際そうなったんですから…
 噂を広めたとされるこのリストの貴族達も本来ならそう思って普通はそんな根も葉もないような噂を広げる事はしないと思うですけど、それにこの噂を広げて自分や家族にもしかしたら不利益になるかもしれないと思い至らないほどにデューキス家に恨みでもあったんですかね?」

 と、今聞いた情報だけで感じた疑問がたくさん出てきて大人達はどう思っているのか聞いてみた。

ヘルツォーク夫人「それは私達も考えてはいたのよ?私の考えではアメトリン君を表に出したい誰かがいたのかと考えたのだけど、そもそも そのアメトリン君自体生まれてから今年の“洗礼と祝福“の儀式の為に王都にくる日まで屋敷の敷地内から出たことすら無いのよ?それにあの事件以来、屋敷の使用人以外の人とも殆ど接触したこともないアメトリン君を何の目的で外に出したがるのか皆目見当も付かないのよ、
それにもしスタフが言うようにデューキス家に何か恨みが有ったとして、すぐ嘘とバレる様な噂を流すだけの地味な嫌がらせして意味があると思う?」

王太子「そうですよねぇ、意味がわかりませんね、アメトリン君を表に出させたかったとしても爪が甘い様な気がしますし、彼自体に何か思い入れか執着があるんでしょうか?…あ、そう言えばあの事件とは何の事件の事ですか?」

サフィアス王「あぁそれはね、6年前にあった“マルモーヴェ教“と言う名の邪神教の教徒が起こした“魔力の高い子供達の誘拐殺人事件“の事だよ、その当時一歳のアメトリン君も標的されていたんだ、屋敷にも誘拐しようと夜に侵入者が来たり、昼の庭園で使役された魔物に襲撃されるなどと色々あって、その後は警備を厳重にしてアメトリン君をできるだけ人目に晒さない様に過ごさせていたらしい、だからアメトリン君の性格や学習能力など余所の貴族達は知る事が無いはずなのに根も葉もない噂をばら撒いていたんだよ、あぁでも容姿に関しては一時期 結構正確な噂が流れていたな」

先代国王「そう言えばそうだったな、珍しく“王族系統の顔“では無く母親譲りの可愛らしい顔で瞳の色が珍しいと噂になっていたな」

王太子「そうなんですか、“王族顔“ではない親戚の子は初めてですね それと瞳の色が珍しいのは知ってます、確かインディ大叔父上の奥方のアメトリア大叔母上の瞳と同じで名前の通り綺麗な“アメトリン“の瞳を持っていると聞きましたが、その他の情報は確かに私の方ではあの噂以外いっさい入ってきてませんでしたね、今は色々と違った意味で注目の的になって沢山 情報が入って来てますけど、そんな彼を表に出して何をさせたかったんですかね?その邪神教は、今はもう存在しないんですよね?王家の血筋の子供を標的にしたんですから」

ヘルツォーク前公爵「いやまだ、その邪神教が壊滅したとは聞いてないな・・・“マルモーヴェ教“の本拠地は国外だからな、国内の主要施設と教徒と思われる者達は殆ど摘発され処罰されたはず 後は他国から入ってくる者に関しては“使役された魔物“に襲撃されたと知らせが来てからは入国の審査を厳しくしていると聞いたがそこはどうなんだい、陛下?」

 国の重要な国境の入国審査の基準はその国の情勢によって変わっていく物だが・・・

サフィアス王「その事は当時の入国の審査を担っていた子爵家の当主が賄賂を貰い、邪神教徒を入国させたのが発覚してその子爵家は爵位を剥奪し国外追放とした、その後の入国審査の後任にはより一層厳しい基準を周知させている、まず

 商人には自分の商会の本拠地がある国の商業ギルドの会員証と紹介状を提示、そして紹介状が本物であるかの確認本物と判明したら 入念な荷物の検査と
“犯罪の有無を鑑定する事ができる魔道具“の検査に問題がなければ通れば入国、

 冒険者は冒険者ギルドの会員証と会員証を発行した町のギルド長の紹介状の提示して その紹介状が本物か確認が済むと魔道具での検査、
そして入国目的の詳細な理由を提示して依頼であれば冒険者ギルドに問い合わせをして不審な点がなければ入国、その他の理由であればそれ相応の審査をして入国

 移住者に関しては元いた国の行政や国の主要貴族の複数からの紹介状の提示、またその紹介状を発行した相手との確認が取れなければ移住や入国を許可していない、そもそもその紹介状がない時点で審査もせずに追い返している

 港の方も大体同じだ、だが船の乗組員は人数が多いため同じような検査ができないから寄港した港町から出ない事を誓約書に同意して署名もらっている、それに下船して街に行く者の特徴や人数を把握させているので乗船時に確認させているよ、人数や特徴が合わなかったその時は 調査の対象になって船は港を出ることは禁止また乗員全員も船で調査が終わるまで待機、待機中に無断で下船した場合は即逮捕だね、

 あと各ギルド紹介状の確認は鑑定スキルのレベルが3以上の職員達が入念に鑑定して本物と認められないと入国させないようにしているよ、
幸い我が国は地形に恵まれ国境の警備が容易だから この方法でも成り立っているんだけどね」

*=====*=====*=====*

 デューキス公爵家の“魔物襲撃事件“を境にこの国の入国審査の基準はかなり厳しい物になっていた、以前は他国とそう変わらない基準だった。

 他国の平均的な基準は物流を妨げないようにと、

・商業ギルドの会員証の提示と魔道具での検査、最後に軽い荷物検査だけで よほど言動が怪しまれなければ入国

・冒険者に至っては冒険者ギルドの会員証を提示と魔道具での検査だけで入国

・移住者は移住目的の聞き取りと魔道具での検査に加え荷物の検査をされて移住する事を許可される

と、軽めの入国審査になっている。

*=====*=====*=====*

ヘルツォーク夫人「思った以上に厳しくしていたのね、でもそれも条件を満たす事ができれば入国できるのよね、全てを排除するのは難しいわね、
まぁ少なくとも“使役された魔物“は入れることはできなくなってはいるでしょうけど…、・・・・・あら?そう言えば、襲撃をしてきた“使役された魔物“は全部倒したと言ったわよね、でも使役していた人物はまだ捕まってないとも言ってたわね・・・・・、もしかして今回の噂の件、邪神教の教徒が少数でも残っていて今だにアメトリン君を狙っていたりしているんじゃ・・・・・・」

「「「「!」」」」

先代国王「むぅ、その可能性は捨てきれないな」

ヘルツォーク前公爵「・・・・・そうだね、ブルアの言う通り邪神教の教徒が少数だったなら今回の噂での地味な嫌がらせに私は納得がいくな、
例えば、少ない人員で屋敷を襲撃するには心許ない、だがアメトリン君の悪意ある噂を広め、普通の貴族ならその噂を払拭させるために本人を王都に連れていくと予想したはず、アメトリン君が屋敷の外に出て王都に行くうえで必ず通る 街道上ならば少数でも場所によっては襲撃が成功する可能性が高くなるし、
それとこの噂を広めるのに日頃からデューキス家もしくは高位貴族に不満がある貴族達を標的にしてうまく口車に載せて取り込んでいった可能性があるな、
後、“マルモーヴェ教“の名前は出さずに行動している可能性もある、まぁこれは私の予想だがね、
ん?そうなるとリストにある貴族を調査するときには 業種にこだわらずその貴族に接触した全ての者達を調査の対象にした方がいいかもしれないね」

 前公爵は自分の妻が示唆した事を冷静に分析した結果“マルモーヴェ教“が今回の噂を広めるのに暗躍していた可能性が非常に高いと予想した、
それと、同時に調査の範囲も広がってしまった。

サフィアス王「それでは、かなりの範囲を調べなければいけなくなったな…、人員が足りるか怪しくなったどうにかして調査範囲を絞り込めるといいのだが」

 サフィアス王の言葉で執務室にいた全員が人員不足の問題をどう解決するか悩んでいると。

コンコンッ

シベラス補佐官「陛下、シベラスです、ただいま戻りました」

サフィアス王「入れ」

ガチャッ

シベラス補佐官「失礼します、…おや?王太子殿下もこちらにおいで出したか、今回の件の概要はお聞きですか?」

王太子「はい、聞いてますシベラス補佐官、調査の方もお手伝いする事になりましたのでよろしくお願いします」

 心の師に声をかけて貰えて嬉しそうに答える王太子。

シベラス補佐官「そうですか、こちらこそ宜しくお願い致します 殿下」

 軽く頭を下げお辞儀した補佐官そのやり取りが終わったのを見てサフィアス王が声をかけた。

サフィアス王「それでラス、そちらの方はどうなった?」

シベラス補佐官「はい、少し問題が起き手間取りましたがご命令通り “アロガイン侯爵当主“と他5名の身柄確保と“犯人隠避罪“の容疑で“衛兵総隊長ユチンダ・ノブル・ボージエ“と他3名の捕縛が完了し騎士団とジル王弟殿下の監視下に置いてきました」

サフィアス王「了解したお疲れさま・・・・ん?問題とは何があった?“犯人隠避罪“とは?他3名?」

 入室してすぐに報告をしてきた補佐官の報告内容に聞き逃せない言葉があり詳細な報告を促したサフィアス王。

シベラス補佐官「はい、実は・・・・・・・・・」

・・・・・・・・・数分後

 先程の報告の詳細を聞いた全員は一様に険しい顔をしていた。

サフィアス王「・・・・そうか、それで衛兵達の怪我の具合はどうなのだ?」

シベラス補佐官「そうですね、7人の怪我人のうち1人を除いた他6人は軽症ですが、“衛兵小隊長“が1人今も治療魔法で治療するぐらいの怪我を負っています、幸い 後遺症が残るほどの怪我ではないと治療魔法師が言っておりました」

「「「「「ほっ」」」」」

 倒れた小隊長の怪我の具合が思っていたより悪くなくて安心した一同は改めて報告の内容を確認し出した。

サフィアス王「無事でよかった、彼らには何かしらの恩賞を与えねばな、彼らのおかげで奴等を取り逃さずに済んだ」

先代国王「あぁそうだな、もう少しでこの国の恥になる所であった」

ヘルツォーク前公爵「彼らはよく異変に気づいてくれたね」

ヘルツォーク夫人「えぇ本当に、普通は上司の行動に疑問を持つことはあまりないでしょうしね」

王太子「そうですね、異変を感じたからといって、すぐに行動して異変を探ろうとするとは中々できない事ですよ」

シベラス補佐官「普通なら尻込みする人が多いいでしょうね、いくら不正の疑惑が多いい相手だからといって跡をつけて行動を監視するなんて…、賞賛に値します」

 全員から賞賛されている怪我人達は先刻“ヴィカウタ子爵家“で起こった“不法侵入及び器物破損“の容疑で捕縛された“アロガイン侯爵他5人“の捕縛・連行をしてくれた7人の衛兵達のことだ。

 この7人が賞賛される原因の事の起こりはこうだ・・・・・










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