間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜

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第2章 少年期

19話 初めてのお茶会

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 玄関ホールでお客様のお出迎えが終わった 私達家族はお茶会 会場に向かう前にもう一度身だしなみのチェックをして 会場である大広間に向かった。

 大広間の扉前について父様と母様が待っていた。

父様「先に父上達は中に入って待っているよ準備は良いかいアトリー?」

「はい、大丈夫です」(うー、大勢の前で挨拶するのは緊張するよぉ!)

 抱いていたジュールをキュッと抱き直した。

母様「緊張しないで良いのよ、いつも通りアトリーのご挨拶をしたら お友達の待っている庭園に行ってお茶会を楽しんでらっしゃい、ね?」

「はい!いつも通りちゃんとご挨拶します!」

 よしよしと頭を撫でられたら、緊張していた体から力が抜けていく感じがした。

(母様は偉大だ、緊張がほぐれていくよ)

 えへへっと笑うと母様がふふっと優しく笑い返してくれた。

父様「さぁ、行くよ、開けてくれ」

 父様に指示されたカイルさんとリアさんが大広間の扉が少しずつ開いていく 廊下に光りが差し込み少し目を細めると中の様子が見えてきた、
中には丸い大きなテーブルが5、6個置いてあり一つのテーブルに5、6人の人が座っていて、(なんか、結婚式の披露宴会場みたい)私達が中に入るとお客様が全員立ち迎え入れてくれた、会場の正面に当たる壁側を背に両親と並んで立つと父様が始まりの挨拶と私の紹介をした。

父様「皆様 お待たせしました、この度は当家の三男のお披露目会にお集まり頂き有り難う御座います、こちらが今年7歳の“祝福“を終えた 我がデューキス家三男のアメトリンです、では皆様にご挨拶を」

「ただいまご紹介に預かりました、アメトリン・ノブル・デューキスと申します、今年7歳の“祝福“を無事終えることが出来ました、ですがまだ若輩者ですので これから皆様のご指導ご鞭撻の程 宜しくお願いします」

 キリッとしっかり挨拶をして父様を見た、父様も良くやったと言う目で見てニッコリ笑ったので私も笑い返した。

父様「では、これよりお茶会を始めます、皆様ごゆるりとご歓談下さい、子供達は子供達だけのお茶会となりますので先に席を外させます、アトリー 庭園にお友達がお待ちだよ」

「では、皆様、御前を失礼致します」

 父様が促してくれたので母様に背中を押されて 庭園が見えるガラス扉が一箇所 開け放たれていてバルコニーに続いていた、そこに早足にならないように注意して向かう。

(わ~そう言えば王都のお屋敷の庭園をあまり見たことないな~ガゼボとか有るかな?)

 ゆっくり歩きながらバルコニーに出て庭園に入ると皆んながいる場所はすぐそこの生垣の向こう側、子供達だけのお茶会会場に向かう途中にそれは起きた。

 周りの花々や草木、空気にと至る所から膨大な魔力が湧きだし 私の体を取り巻くように風が魔力と共に巻き上がった 。

ビューッ!、ブゥァッ‼︎

「⁉︎、わっ!な、何⁉︎」

 遠くから私を呼ぶ声がした気がするが周りは風の音でかき消されて外側の音は今は何も聞こえない、渦巻く風の中心は意外と穏やかで周りがよく見えた、そして何かの気配を感じる。

「何だろう?この風…、!、誰かいるの?」

天華『これは、精霊の仕業ですね…、かなり懐かれている様ですね』

「精霊?」

夜月『ええい!鬱陶しい!』「なぁうっ!」

パァーンッ!

「わっ!」

 何かがはじける音がすると徐々に風が止み始め優しく触れるような微風になった、すると周りから色とりどりの光の弾が浮かび上がりその微風に乗るようにゆっくり私の周りを漂い始めた。

「わ~綺麗!、あの光の球が精霊さん?」

 私の言葉に反応したのか色とりどりの光の球が嬉しそうに揺れている。

『『くるよ』』『『あの方がくるよ』』『『愛し子のあなたに会いに』』『『くるよ』』

 囁くように色んな方向から小さな声が聞こえる。

「誰がくるの?」

『『もうくるよ』』『『クスクスッ』』『『ほら、きた』』『『きた』』

 小さな声は何かが来たと言うと私の目の前に小さな光の粒が周りから湧き出し空中で一箇所に集まり出した、その光の粒は次第に人の形作り出し 成人男性の大きさになると光が増し飛び散るように消えていく。
 光が消えた場所には 白金の長いストレートの髪を緩い三つ編みにして背中に垂らして、頭上には金色の蔦のようなサークレットをつけ、綺麗な明るいオレンジ色の瞳をした美丈夫が浮いていた、服は白い古代ローマの人が着ているようなチュニックに布一枚を巻き付けた服を着ている。

「だ、誰?」

 急に知らない人が現れて戸惑っていると。

?『我らの愛し子よ、やっと会えたね』

「愛し子?」

?『あぁ、そうだよ、私達 “精霊の愛し子“よ、君が7歳の“祝福“を受けるまで “加護“は控えるようにと主神様が仰ってたので“祝福“の次の日の今日、君に全ての精霊達を代表して “精霊王“の私が君に“加護“を与えに来たよ』

「え!“精霊王“⁉︎、な、なんで?僕に?」

精霊王『君の魔力はとても澄んでいて精霊達は君の澄んだ魔力がとても好きなんだ それに君の優しく芯の強い心も何より好ましい、さぁ、アメトリン 私の加護を受け取っておくれ』

 “精霊王“が光り輝くとその光が球状なり私に飛んできて溶けるように入り込んできた。

『ピロリンッ、新たな加護と称号が加わりました』

(あ、お知らせが来た)

精霊王『この“加護“があればどこにいても精霊達は君の声に応えるよ、まぁ“加護“が無くても君は精霊達からとても好かれているから あまり関係ないかもだけど、“加護“があれば精霊が君を“無条件“で守ってくれる、後、私に用があったら呼んでくれればいつでも会いに行く、私の名は“ルスリヒト“だ “ルス“と呼んでくれ、では、お茶会の邪魔をしてごめんね 私はもう行くよ、我が愛し子よ また会える日まで健やかに過ごせますように』

 すると近寄ってきて私の頬をひと撫でして、現れた時とは逆に光の粒になって消えていった。

「さよならまたね、“ルス“、バイバーイ」

「「「「「アトリー‼︎」」」」」

ガバッ

「え、わっ⁉︎」

(な、何事⁉︎)急に視界を遮られて混乱していると。

母様「アトリー!どこも怪我はしてませんか?気分は?気持ちが悪いところはないですか?」

 矢継ぎ早に母様の声で体調を気遣う声がする。

(ん?この感じ母様が私を抱き込んでいるのかな?)

 聖獣3人はとっさに飛び降りて避難していた。

「か、母様、大丈夫です どこも痛くないし気分も悪くありません」

 母様はやっと私を離し私の顔を見てホッとした顔をした。

母様「本当に何処も悪くないのね?」

「はい、母様」

母様「良かった・・・、先程は急にアトリーを風の壁が囲んだと思ったら 大きな光の塊が人の形をして 貴方に近づいた時 小さな光の球があなたに向かって行ったから アトリーあなたが何かに攻撃されたのかと思って心配したのよ?」

「ん?あれ?“ルス“が見えなかったんですか?」

父様「“ルス“とは?」

 両親と駆けつけてきていた大人達が不思議そうな顔をしていた。

「え、声も聞こえてない?……、父様、母様 さっきの大きな光の塊は“精霊王ルスリヒト“の姿です、 小さな光の球は多分 “加護の光の球“ですね」

「「「「「・・・・・、えぇ⁉︎」」」」」

 大人達は目を見開き驚愕の表情で固まった。

(うん、他に説明のしようが無いとはいえ中々信じがたい状況だよね・・・私も十分驚いてはいるんだけどね・・・スキルのおかげかな?)

父様「アトリー、そ、それは今まさにこの場でアトリーが“精霊王“から“加護“を受けた、と言うことなのかい?」

「はい、そう なりますね」

「「「「「ッ‼︎」」」」」

ジル叔父様「ア、アメトリン君、少し見させてもらうよ」

 ジル叔父様がそう言って私をジッと見つめ出してその後すぐに何かを弾き返す感覚を覚えると。

ジル叔父様「うっ!、私の“鑑定“を弾かれた・・・、どう言うことだ?」

父様「ジル、君よりアトリーの方が魔力量が多い弾かれるの当然だ、それにここに来ている誰よりもアトリーの魔力量が多いだろうね」

ジル叔父様「⁉︎、本当か!それなら納得がいく、だが他に調べる方法が無くなったな・・・」

サフィアス叔父様「調べる必要はないだろう、本人がそう言ってるのだから」

 後ろからゆっくり来ていたサフィアス叔父様が不思議そうに言った。

ジル叔父様「兄上・・・、そうなんだが…、これは少し面倒なことになるかもしれないぞ?」

ロブル大叔父様「?、どう言うことだ?ジル、何か懸念が有るのか?」

ジル叔父様「あぁ、それがな父上、この事がエルフに知られると少し・・・いや、かなり面倒なことになると思ってな・・・」

(エルフさん?)

 首を傾げながら聞いていると。

お祖父様「!、そう言うことか・・・、エルフは“精霊至上主義“の上に誇り高く、“エルフ至上主義“な所があるからな、だがそれはあの国の者達だけではないのか?」

(あの国?・・・あ、あそこかな?“エルフ女王国セリニデュシス“確かあそこはハイエルフの女性を王としてお祖父様が言ってた“エルフ至上主義“を誇りとした閉鎖的な国だったはず・・・)

ジル叔父様「そこも何だが、基本的にはエルフは自分達エルフ族だけが精霊と深く繋がってる事を誇りに思ってる奴が多いいんだ、だからそんな奴らに“人族“のアメトリン君に“精霊王の加護“がついているなんて知られたりしたら・・・」

シベラス叔父様「どんな反応を見せるか分からないと言う事ですね・・・」

 叔父様達の言葉を聞いて母様が屈んでまた私を抱きしめた。

「母様?」

母様「アトリー、この事は絶対に他の人に話しては駄目ですよ、いいですね」

 母様は私を離すと両肩に手を置き、いつになく真剣な表情で私の顔を見ながら話しかけてきた。

「はい、母様、誰にも言いません」

母様「いい子ねアトリー、さぁ皆んながきっと心配しているわ、行ってあげなさい でもこの事はお友達にも内緒よ、さっきのが見えていたら何でもないと言いなさいそれがお友達には1番いい事だからね」

(そうだよね、知らない方が良いこともあるからね、嘘をつくのは心苦しいけど仕方ないよね、彼らの為だから・・・)

「・・・、はい、皆んなに迷惑がかからない様にします」

母様「アトリー、・・・貴方は本当に良い子で賢い子、でも貴方はまだ子供なのだから私達に守らせて頂戴ね、私達の可愛いアトリー」

 母様は再び私を強く抱きしめて離したら皆んなのいる方に背中を押して私を歩かせた。

「母様、行ってきます!」

 後ろを振り返り手を振ってから 皆んなのいるお茶会会場に向かった。

 生垣を抜け少し歩くと長方形のガーデンテーブルがあって 手前側にはカミィ姉様や他の兄弟が座っていて 奥側にはイネオス君達友人勢がソワソワしながら座っていた。

 私が来たのに気づいたカミィ姉様が立って近寄ってきた。

カミィ姉様「先程の風は大丈夫だった?何かおかしな感じの吹き方をしていたけど」

「はい、少し髪が乱れてしまって聖獣の皆んなもちょっとボサボサになっちゃいました」

(こちらからは見えてなかったんだね、少し誤魔化すだけですんだ)

 笑顔で答えるとカミィ姉様はホッとした顔で頭を撫でて髪を直そうとしてくれた。

カミィ姉様「少しはましになったかしら?」

「ふふっ有り難うございます、カミィ姉様」

 お礼を言い、後ろからついて来ていた聖獣皆んなの方に 振り返りいつもの様に夜月を右肩に天華を左肩に最後にジュールを腕に抱いて、ガーデンテーブルの中央の空いてる席に向かった。

「皆んな遅くなってごめんね、外に出たら突風に煽られちゃって 髪が乱れちゃったよ」

イネオス「いえ、ソルドア様とお話ししていたのでそんなに待った感じはしてません、それより先程の突風は大丈夫でしたか?」

ヘンティル「そうですわ、私達の事より 先程の風がお髪が乱れるほど強かったのでしたら どこかお怪我なさってませんか?」

ベイサン「本当にさっきの風は急に来ましたからね」

「ふふっ、大丈夫だよ怪我はしてないから、でも心配してくれて有り難う」

 こうして話している間にもソルは立ち上がり私の服や髪を黙って整え出したオーリーと共に。

「ソル、大丈夫だから君も座ろうよ、ね?」

ソル「あ、はい すみません気になってしまって」

 すぐに私の椅子を引き座らせてくれるとソルも自分の席に座った、どうやら私の髪が乱れているのが気になってたようだ、だがもうソル達のおかげでほぼ元通りになっていた。

「ソル、オーリー、元に戻してくれて有り難う、あ、そうだ オーリー、ブラシとタオルを持ってきてくれるかな?」

オーリー「畏まりました」

 座った私の膝の上でジュールと夜月が一生懸命自分の乱れた毛を整えようとしていたのでオーリーにブラシを頼んだ。

(毛を整えようとクシクシしてる!ジュールと夜月が可愛いかよ!萌え死にしそうだわ!)

 脳内で萌えを爆発させつつも顔には出さないようにするのに全力を注ぎ。

「ジュール、夜月、もう少し待ってねすぐに綺麗にしてあげるから」

 両手で2人を撫でてあげていると視線を感じ視線の先を見るとイネオス君達だった。

「ふふっそんなに緊張しなくて良いよ、聖獣の皆んなはイネオス君達を気に入ったって言ってるから、君達なら一緒に遊んでくれるよ」

「キュキュー」天華『皆さんアトリー様の良いお友達ですからお相手しますよ?』

「クゥ キャン」ジュール『私も良いよ!』

 天華とジュールは快く承諾してくれたけど。

「なぅ」夜月『私は遠慮する、毛並みが乱れて気分ではない』

と、夜月は少しご機嫌斜めだ。

「天華とジュールは遊んでくれるって、夜月は今は気分じゃないってさ、ふふっ毛並みが乱れたのが嫌だったみたい」

 ご機嫌斜めの夜月を撫でながら言うと。

イネオス「!、聖獣様達とお話しなさっておいでなのですね・・・」

「うん、そうだよ、頭に直接話しかけられてる感じかな?」

ベイサン「凄いですね!」

「ふふっ、僕が凄いわけじゃないけどね」

(念話ができる聖獣皆んなが凄いんだけどね)

ヘリー姉様「ふふっ、ほら皆んな、お茶とお菓子が来ましたよ」

「あ、本当だ 良い香りがするね 皆んな先に食べてから遊ぼう!」

ヘンティル「はい、本当に良い香りですね、蜂蜜ですか?」

カミィ姉様「えぇ、そうよ今日はアトリーが考えたお菓子のレシピで作らせて出しているのよ、領地では何回か作ってもらって食べたけど凄く美味しいから皆んなも遠慮せずに食べてね」

 そう今回のお茶会のお茶請けや軽食には少し私が手を加えているものが結構ある、この世界の料理は基本的には美味しいんだけど 少し何かが足りない感じがする料理が多かった。
 なので自分で歩けるようになってから ちょくちょく厨房にお邪魔して料理の工程を見学していると、ここでは食材自体が美味し事と香辛料や調味料が高価な事で味付けが少々薄い事が原因だったみたいだ それと出汁という概念が皆無だった。


+ーーーーー+ーーーーー+ーーーーー+

 一年ぐらい前のある日……

(お米はあるのに醤油がない~白出汁もない~味噌が欲しい~~・・・、はぁお漬物も食べたい・・・特にたくあん…)

 と、日本食に飢えていた私は 厨房で捨てられそうになっていた その日の昼食に珍しく使う海の魚の捌いた後の頭と骨を見て 捨てようとしていた料理人に待ったを掛け 、その魚の“あら“を血をよく洗いシンプルに水と塩と白ネギをざく切りにした物を一緒に鍋で煮込ませて “魚のあらの塩煮“を作らせて見た所、魚はいい感じの出汁がでていて中々美味しくできた。

(はぁ、懐かしいし味 でも 醤油が欲しい、後、料理酒も…)

 久しぶりの和食もどきを堪能していると、手伝ってくれていた料理人に他に美味しい料理はないかと詰め寄られた、どうやら料理人はこの子供が適当に指示して作らせた 残飯の料理が美味しのか?と半信半疑で“魚のあらの塩煮“を飲んでみた所、衝撃を受けるぐらい美味しかったと力説して来た。

(これ、そんなに美味しくないよ?ただの塩味の魚の汁だからね、まあ少し魚の旨味は有るけど…)
      *食にこだわりが強い日本人とは違いこの国の人は素材の味だけで大体満足していた。

 他に美味しい料理を知らないかと再度 聞いて来たので、適当に他の動物の骨も臭み取りに野菜とかと煮てみたら美味しいスープが出来るのでは?と言って見た所、彼はその日から色んな動物の骨を煮込み出して 私がたまに血を綺麗に摂ったら臭みが減るのでは?とか、入れる野菜を変えたら?とか、言うとすぐさま実践して 、何と!訳1ヶ月で、鶏がらスープと豚骨スープと牛骨スープの三つを完成させて持ってきた。

(この人すげ~!と思ったら その料理人 我が家の料理長だった!いやー、厨房に行くと作業を止めてまで熱心に私の話を聞いてくるけど仕事しないでよく怒られないね?と思ってたんだけど、そら 怒られる訳ないよね、本人が厨房のまとめ役だったんだからさ!てか、あそこで良くあんな小さい子供の言う通りに料理を作ったよね、今思うと中々酷い無茶振りしたと思うよ)

 その後も度々自分の食べたい物を思いつくままに作らせて 今では我が家に“和食もどき“、洋食、中華などなど、多種多様の料理が食卓に上がっている、そして今回のお茶請けも私が食べたくて作らせた、蜂蜜入りしっとりクッキーとふわふわシフォンケーキ、カリカリのビスコッティなど、
前世でも自分で作り、バレンタインデーに親類縁者にばら撒いた後の余り物を自分でも食べていたので 、作り方と味を覚えていた物を片っ端から この世界に現存するお菓子のレシピに指摘を入れながら完成させた 一品達だ。
     *“和食もどき“なのは醤油や味噌、出汁がないので私的には納得がいかないので“和食もどき“。

+ーーーーー+ーーーーー+ーーーーー+


 そして、現在………

(いや~、あれは大変だったな~子供の疑問?の様に偽りながら自然と指摘をいれるのって・・・まぁおかげで商業ギルドに新しいレシピとして登録されて使用料の5割も入ってくるから今後お小遣いに困らなくて良くなったけど)

 レシピも使用料は事務手数料として商業ギルドが1割、共同開発者として料理長が4割、最後の私が5割、普通に考えて作ってくれた料理長が5割以上持っていってもいいと思うのだが頑なに私が5割じゃないとダメだと言って聞かなかったので仕方なく5割貰っている。

ヘンティル「えっ!、アメトリン様がお考えになったんですか⁉︎」

「最初から全部 僕が考えた訳じゃないよ、今までのレシピに少し手を加えただけだよ」

ベイサン「いえ、それだけでも十分凄い事ですよ⁉︎」

「そうかな、自分の好みに合わせて料理人に作って貰っただけなんだけど・・・」

イネオス「僕はそんな事思いつきもしませんでした」

「そう言うものかな?僕は結構 我儘だからね、お口に合うか分からないけど皆んな食べてみて」

イネオス君達「「「はい、頂きます」」」

 イネオス君達は各々気になったお菓子を手に取り 食べると笑顔で「美味しい」と言ってまた別のお菓子も食べてくれたのでホッとした。
 その後はオーリーが持って来てくれた ブラシで夜月とジュールの毛並みを整えてあげて 天華も手触りのいいタオルで拭いてあげると ご機嫌でお菓子を食べ始めた。

 私もお茶を飲みつつお菓子を摘んで気持ちのいい夏晴れの日差しの元 友人との会話を楽しんだ。




 その頃……、屋敷のお披露目会場の大広間では大人達は先程あった現象について話し合っていた・・・



 変化したステータスがこれだ

『ピロリンッ、新たな加護と称号が加わりました』

====================

+  名前  + アメトリン・ノブル・デューキス

+  年齢  + 7歳    

+  性別  + 男性 〔魂性別 女性〕

+  種族  + 人族・・・?

+スキル+《属性魔法》
      火魔法1     水魔法1
      土魔法1     風魔法1
      氷魔法1     雷魔法1
      木魔法1     光魔法1
      闇魔法1     聖魔法1
      暗魔法1     無魔法1
      回復魔法1    時空魔法1
      生活魔法1

     《魔法スキル》
      無詠唱1

     《戦闘スキル》
      総合武術

     《支援スキル》
      探索2      追跡2
      罠2       先読3
      無心3      気配感知2
      気配遮断3    身体強化1
      魔力完全制御2

     《耐性スキル》
      精神攻撃耐性4  物理攻撃耐性2

     《技術スキル》
      釣り2      描画2
      歌唱4      礼儀作法5
      計算4      組立2
      調薬1      分析1
      抽出2      採取2
      採掘2      伐採3
      速読3      筆写2
      乗馬2      宝飾細工3
      木工細工2    紙細工5     

      開拓農耕2    家事生活6
      服飾縫製4

     《特殊スキル》
      魔力視2     特殊隠蔽10
      無限収納1    瞬間記憶3
      超回復2     全言語理解10
      情報開示3

+  加護  + *異世界の神“月詠“の愛し子
      *異世界の神“天照“の愛し子
      主神リトスティーナの加護(偽装中 正しくは“愛し子“)*この( )の中身は本人にしか見えません。
   New 精霊王の愛し子

+  称号  + *転生者
      神々の寵児(偽装中 正しくは“友人“)
      聖獣を授かりし者(偽装中 正しくは“神獣の主人“)
      公爵家の天使
      誤魔化し上手
   New 精霊達に愛されし者


       ※ 上記の*マークは日本語表記です。

====================





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