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第1章 幼少期

5話 間違えの原因と日々の過ごし方

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 私は神様達とやり取りを思い出して、何度思い返しても
“あれ“が原因だ、送り出される少し前のティーナちゃんの何かに焦った様子が間違えの原因だと私は確信している。
 ティーナちゃんは焦りで転生先の性別を確認し忘れて そのまま気づかずに転生させたんだと思う。

(はぁ、悩んでも現状は変わらないからなぁ~
しかし前は男になって見たいなんて思った事もあるけど実際に男になって見ると意外とショックを受けたな、
存外自分が女である事に誇り?自信?自負?未練?みたいな物があったんだね~女じゃなくなって初めて気づいたよ、
前世じゃ結婚する気も子供も産む気も無かったからなぁ)

「ふぎゃ~~~~っ、ふぎゃ~~~~っ、」

 そんなことをのんびり考えている間も私の身体は泣き続けている。

(いや~赤ちゃんて一回泣き出すと中々止まんないからなぁ、でもお腹空いて疲れて来たな)

 今は母に抱かれて背中をポンポンされている。

「ほらほら、アトリー泣き止んで~良い子ね~そろそろご飯の時間かな~」

「ふぎゃっ~、ふぎゃ~、うぅ~~っ、ふぅ~っ、うぅっ、うっ・う・っ」

 泣き止んだ私を見て周りでワタワタしていた家族もほっとしたようだ。

 私は手を動かし指を舐めてご飯ちょうだいの合図をする。

「アトリー良い子ね~お腹が空いたのねちょっと待ってね~」

 そう言うと近くに来てた父に私を手渡して。

母「あなた、お乳をあげる用意をする間アトリーを抱っこしてあやしてあげて下さいな」

 そう言って近くにある衝立の向こう側に行った、そこにいた女性陣も母について行ったようだ。

父「あぁ、任せて、よしよしアトリー父様だよ~今日も可愛いね~」

 私を見たとんヘニョっと笑い母が座っていたソファーに座った。

(父よ、顔が緩くなってるぞ、後、祖父と喧嘩は良くない)「あぶぅあぁ~ぶっ」

長兄「何か言ってるみたいですね」

 父の隣に来ていた長兄がおっとりとした優しい笑顔で私を見ている。

父「カイ、そうだね何かお喋りしたいのかもね」

ツンツンッ

 父は長兄に優しい笑顔で応えていた2人でニコニコしながらまた私を見る。

祖父「どれ、私にも可愛いアトリーを見せてくれ」

祖父もきた父と同じ笑顔で

ツンツン ツンツンッ

祖父「本当に可愛いの~将来、変なのに気をつけんとな~」

(祖父よそこまでか?そこまで可愛いか?じじバカかな?)

父&兄「「・・・そうだね、気をつけよう」」

(あ、親バカに兄バカまでいた…)

ツンツンッ・ツンツン ツンツンッ

(さっきからほっぺをツンツンされているんですけど、結構痛いんですけど!そろそろ泣きますよっ!次兄!)

「うぅ~、ぶぅ」

父「こら、ライやめなさい嫌がってるだろう?」

 私の声で嫌がっているのに気づいた父に注意された次兄。

次兄「はーい、でも柔らかくて可愛いだもん」

(言いたいことは分かるがされてる方は結構痛いんだからね!)

長兄「優しくしないからいつも嫌がられるんだよ、ライ」

(そうそう長兄みたいに優しくね)

祖父「後はしつこくずっとすると嫌われるぞ?」

(嫌わないけど しつこいのは勘弁してほしいかな?)

「あぶ~あ~」

祖父「ほら、しつこいのは嫌だと言ってるぞ?」

次兄「うっ嫌われるのは嫌だから気をつける…」

父「ライはちゃんと反省できて偉いね」

 父は片手で私を抱きながらもう片方の手で次兄の頭を撫でた。

 頭を撫でられた次兄は嬉しそうに笑いながら優しく指先で私の頬を撫でた。

次兄「アトリー痛くない?」

(痛くないよ次兄)「あ~うあ」

(ニッコリ笑てみよう)「ニコッ」(上手く行ったかな?)

男性陣「「「「笑った!可愛い‼︎」」」」

(おぉう、急に声揃えて言わなくても良いんだよ?)

祖父&父「「・・・警備の見直しをしよう」」

 ボソッと何か聞こえた気がする。
*この日から我が家で警備体制が強化されたことを私は知らない

祖母「あら、何を騒いでるの?」

 祖母が衝立の向こうから出て来たようだ。

祖父「あぁ、アリー今アトリーが笑ったんだその顔が可愛くてね」

祖母「まぁ、そうなの私も見たかったわ」

 祖母が残念そうに言った。

(私はいつでも笑いますよ~まあ連発はできませんが、それにまだ自分で意識して表情筋がうまく使えないのでね)

祖母「また今度見せてねアトリー?」

 私の頬を手の甲で撫でて来た少しくすぐったくて。

「うきぁ」

 反射的に笑い声と友に笑顔が出たみたいだ。

その場の全員「「「「「「「「「っ!初めて笑い声聞いた!可愛い‼︎」」」」」」」」」

(リアさんあなたもか・・・)

 いつの間にか衝立ての向こうから女性陣全員出てきてたみたい。

 それから皆んなに“可愛い“を連呼されてるとお腹が空いて来てまた泣きそうになった私を見て祖母が慌てて男性陣を部屋から追い出し、母は急いで母乳を飲ませてくれた、私が母乳を飲んでる姿を長女と次女は黙って横で見ていたどうやらこれも教育の一環らしい。

「んく、んくっ、ぷはぁ」(ご馳走様でした)

(最初は母のお乳に吸いつくのは抵抗があるなーと思ってたけど(中身35歳だから)どうやら本能には勝てなかったみたい)

母「アトリーもうお腹いっぱいかな~?よく飲みましたね~さぁゲップしましょうね~」

 母の肩に頭を乗せられ縦抱きして背中を軽くトントンと叩かれると。

「けふっ」とゲップが出た

母「上手にゲップできましたね~もうお眠かな?」

 ゲップが出た後も背中を優しくポンポンされて眠気が出てきた、(本能とは恐ろしいな)などと思いながら日々の暮らしは過ぎてゆく…

母「もう寝ちゃったかしら?、ふふっ可愛いアトリー、お休みなさい」

 ベビーベッドに寝かされた感覚の後に額にキスをされる 私は多幸感に包まれながら眠りに落ちていた・・・・・

(おやすみ母Zzz…)









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