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2章:交流戦前の合宿

つかのまの休息 後編

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本屋巡りでシリルが長居したため、4人は遅めの昼食を食堂でたべている。 

「よくよく考えたら、休みに男4人で、おれら女っけないよな」というヴィートにマレクも「ないなー」といいだす。
「学園いったら、彼女作るぞ!」というヴィートに、マレクも「おれも、ほしいよ。」というのであった。
「彼女とかって面倒じゃないっすか。 ねぇシリル」ってガリスに言われて、
「うん、興味ないぞー。 面倒だぞ」返事した。

「彼女作って、デートしてとかって思わないのか?」っていうヴィート。
「ないな。 面倒だし、身体の関係だけでいいのよな、シリル」とニヤっというガリス。
「俺は、それも面倒だぞ。 たまにでいいぞ」と返事しておいた。
「相変わらず、淡泊っすね」ってガリスに言われたぞ。 よく言われるからもう気にしないぞ。

「うわぁ、お前らの発想って、純魔族だな」というヴィートに、マレクも「ああ、そうだよな。混魔族でもそういう考えのやついるけどな」というのであった。
「それよりも、俺はシリルが童貞じゃないって事に俺ショックだぁ~」
「俺ら、シリルに勝ってるのって身長だけだな」って勝手に慰めあうヴィートとマレク。 
とりあえず、スルーする俺だぞ。

その時、シリルはガリスの念話を受信する。
ガリス:「魔大陸って、混在してるんすね。 個で自由な魔族と、やや人間的発想をもつ魔族と」
シリル:「そうみたいだぞ。 美味いぐあいに、今の所、秩序が保たれてるが、人間的発想の魔族がふえてお花畑になったら、危険だぞ」
ガリス:「どういう意味ですか?」
シリル:「純魔族は数がすくないんのだぞ。 今は、まだ混魔族と純魔族との力の差があり、みな魔族的発想で個々の力が全てたど考えているんだぞ。 だが人間的発想、つまりだぞ、集団での力で混魔族が純魔族と対等になった時が危ないんだぞ。 しかも、力ではない、地位や権力を求めた時が危険なんだぞ。なんせ、貴族制度がここにはあるんだぞ。」
ガリス:「だからですか、魔皇帝が移住を打診しても、魔王様が、今だに魔大陸の移住を認めないのは。」
シリル:「そうだぞ。 魔大陸がどうなるのか、傍観しているんだぞ。 魔皇帝が魔王種なら問題なかったんだぞ。 だが、違うからだぞ」
ガリス:「でも、なんで魔大陸には魔王種は生まれないんでしょうか?」
シリル:「それは、おれも知らないのだぞ。 その辺はシュンさんが知ってるかもだぞ。 
ただ、魔大陸の魔族は、異世界で迫害された魔族たちなの集まりが始まりなのだぞ。つまり、魔王不在の魔族の集まりで、魔王種が途絶えたと仮定できるとおもうぞ。 魔皇帝は、魔界でいうと四天王の1人が導いてきたんだと思うぞ。  ただ、魔大陸の今の魔族はどこまで認識しているのか知りたいと思って、今回は本をかいたかったのだぞ。」
ガリス:「魔王様、さすがです。 そこまで考えていらっしゃったとは。 見た目と違って伊達に歳はとっておりませんね」
シリル:「うん? 俺、お前より年下だぞ」
ガリス:「いえ、俺、魔族年齢でまだ800歳です。 ゲールが少し年上で803歳です」
シリル:「うん? おれ、いくつだ?」
ガリス:「在任1116年ですから、1131歳かと」
シリル:「うん? それ、魔族年齢でって事はだぞ、おれここの世界だと3393歳ってことか。びっくりだぞ」
ガリス:「ええ、そうなるかと。」
シリル:「うん、年齢は忘れるぞ」

◇◇◇
そんな念話をしつつ、ガリスが案内したお礼に彼らにもおごる事にして会計をし、夕方ぐらいまで魔道具店や店をまわったり、途中の屋台で甘味とコーヒーなどをのみ男4人の休日を過ごすのだった。 
帰りも魔道バスにて合宿所にもどり宿舎で、マレク達と別れるのであった。

宿舎の部屋に戻ったシリルとガリス。 シリルは、購入した本を読んだり、報告書の確認などしている。 
ガリスはガリスで魔界の担当業務の処理をしているのである。
 
その日の夜。
「今日は全然動いてないぞ。 間引き結構まわるぞ。 ガリスもいくか?」と聞くと、「虫エリアもありますよね?」と聞かれたぞ。 やっぱり虫エリアは嫌なのかだぞ。
「今日は魔大陸のダンジョンと、人間社会は上級ダンジョンだぞ。」というと、ガリスは戦闘服に着替えて「お供します!!」と張り切って同行するのであった。
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