【白銀の黒帝：12】妖精と妖精の楽園

8章：エピローグ

その後のライオネルとレック

妖精がいなくなり、裏ギルドも役目も終わりを告げる。
その際、ライオネルとレックはそのままギルド隊員として生きていく事を選択した。　
レックはポータ家に戻る事もできたが、相棒ライオネルと共に生きる事を選び、双方とも名前のみ元の名前に戻し、偽装もやめたが、名字は変更せずそのままにした。　レックは、家族に会う事なく、日々ライオネルと鍛錬およびギルド任務にいそしむのである。

そして、結局、生涯独身のまま隊員として生活していくライオネルとレックだった。

晩年は、ギルド寮の子供達に指導と教育をしていく。　
数々の愛人はいたという噂があるが、それは当人のみが知る事である。　ただ、彼らが亡くなった際、腕輪と指輪も消えるのであった。


◇◇◇
ここは神獣竜界の深層の森にあるログハウス。　
俺はタバコをふかしながら、読書をしている。　目の前では、元竜王とシリルが模擬戦というじゃれ合いをしている。　

「シュン、魔武器回収したんだってな」ってエールを飲みながらアークが聞いてきた。
俺は読書をしながら「ああ、今回みてぇーによ、あいつが俺を人間社会に関与するネタにされんのも、嫌だしな」といって、本を閉じ、アークからエールを受けとった。

「それに、リンにも言われてな、シリルぐれぇーの才能あるやつじゃねぇーと、きっと教えるのも面白くねぇーんだ」
「かもな。　俺も、シュンじゃなきゃ面倒みなかったしな。　シリルはシュンがつれてきたってのもあったが、面白いからみてたしな」

アークも同じか。　俺は、シリルが元竜王とじゃれあいのをアークと共にみながら「だよな。」って苦笑した。

俺は、もう弟子というか、ガキの面倒を見るのもやっぱり向いてない、ってかやっぱり面倒くさいし、弟子にするのはシリルで最後にしたい。　そういう理由もあって、俺は、人間社会に魔武器を残すのをやめて回収した。

ますます人間社会に関与しなくなるっていうのは突っ込まないでほしい。　って、ここにいる奴らみんな突っ込まないけどな。