無能と呼ばれた少年は、力を得て真実を知る ~目立ちたくないので、ほっといておいてほしい~

4章：冒険者編

ベルチェの町にきて半年

俺たちがベルチェの町にきて半年以上経過。　意外と、住みやすくってついつい長居してる。
今は、宿代ももったいないから、中心地から少し離れた居住区の一部屋をかりてる。　2LDKだが、想像通り、キングサイズのベット1つで、3人で寝起きしてる。 もう一部屋は俺の研究室にしてる。

そういえば、あの宿出る時に、あの受付にいた人間が残念そうな顔してたな。　なんだったんだ？　毎晩なんか隙間から除いてたけど。

ちなみに、俺達は常に3人で行動しているわけではない。　って、ほとんどそうだが。。。

そんなある日だ、ギルドの任務を受けた帰りに報告しにいった。
「ルーさんもスタンさんも、半年でランクCなんて才能あります」ってエマ。
「そんな事ないですよ。　パーティーで討伐してるからですよ」ってサタンの営業スマイル炸裂だ。
「そうそう、今月の武道大会なんですけど、なんと勇者様が参加するんですよ。　どうやら本格的に魔族討伐に行くみたいですが、その前に腕試しでいらっしゃるそうです」ってエマ。
「そんなんですね。　それにしてもわざわざ亜人国までくるなんて大変ですね」って苦笑のサタン。
「勇者一行のミュウ様も参加されるとか。　あと、何名かも参加されるようです」ってエマ。

なんせ、サタンの千里眼で、すでに勇者君が武道大会にでるっていうの知っていた。
俺たち、とくに逃げずに大会の日の2日間は、ねぐらに戻る予定。　
そのために部屋借りているっていうのもある。

ちなみに武道大会に参加するのは、勇者君、ミュウ、フェリシア、あとカスペルもでるようだ。　いつの間にか勇者君一行にはいったのか、アピールなのかどちらかだ。　ジェニーはでないみたいだな。　あと他のえーと名前わすれたけど自称幼馴染もでないようだ。　ってサタンからの情報。