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2章:魔王一行編

魔王一行、騎士団演習の視察へ 後編

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その後、騎士団が訓練している様子をみている。
「魔王様、見てるだけはつまらないのでは?」ってギール。 そく気づいてくれたぞ。
「うん、つまらないぞ。 そこの空いている場所で、模擬戦でもするかだぞ?」って言ったら、ガリスもダルクもノリノリである。

「オット、使っていいかだぞ?」
「魔王様に言われたら誰も文句いえないので、どうぞ」って言ってくれたから、訓練場に降りた俺たちだぞ。
「ルールはどうするんだぞ」って聞いたら、ガリスが「いつもの通りで」っていう。
「了解だぞ。 あ、結界改変すんぞ」といって結界を強固にする。 こいつらの攻撃考えるとここの結界はちょっとやわだからだぞ。

シリルは、身体強化部分で木刀に魔力を流し、他3名は飛行以外はなんでもありで、ローテで対戦していく。 

オットが見ている光景は、四天王候補でさえレベルの格がちがう攻防であった。それを易々かわし、いなし、必ず死角で攻撃を決める魔王であるシリル。 小さな身体のどこに異常に高い身体能力があるのか不思議になる。

彼らの戦いに魅入ってると、騎士団長がオットの所にきて、
「皇太子様、あの少年はいったい何者ですか? あの攻撃を易々かわしてるのに、まったく魔術を使わないのはいったい」と聞いてきた。
「ハンデだそうです。 あと、少年ではなく彼が魔界の魔王様で、相手してるのが四天王様達です。」っていうオット。 そういえば、魔王様、目立ちたくないとかで魔王種を偽装してたな。
「え! あの方が魔界の魔王様とは、じつは最近就任したとかでしょうか?」って騎士団長。
オットが笑いながら「はるかに我々より年上で、魔王就任1500年だそうです。 信じられないでしょうが」というと、騎士団長が「はぁ、まったくそうは見えません」というのである。
オットも心の中で同意見だが、本当、あの時からまったく見た目が変わらないからな。

それから、対戦が終わり、ボコボコになった訓練場は、シリルが魔術で直し、洗浄魔術でみんなを綺麗にして、オットの所にもどるとなぜか騎士団員達が喝采してるのである。 意味がわからない4人は首を傾げているのであった。

その後は、転移魔法陣で魔皇帝宮殿に戻るのだった。

今夜の夕飯はというと、次元袋からシュンの料理が送られてくるのであった。 
そう、大魔王が不機嫌なシリルの機嫌を直すのに、約束したのが、シュンの料理を送るという事だった。

約束通り、今夜はシュンさんの料理がきたんだぞ。
「シュンさんの料理は美味しいのだぞ」と言ったら、みんなも満足しながら食べてるぞ。
人間じゃないけど、美味しいもの食べると静かになるんだぞ。
俺もシュンさんの料理、堪能中だぞ。 しかも、今夜はハンバーグだぞ♪
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