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1章:魔大陸の学園編

学園の休暇

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前期のテストを受けに異常気象地帯から学園に戻った俺シリル。
学科と実技のテスト受けて、テスト結果が戻ってくれば、そのまま休暇かと思ったら終業式たるものに参加しなければいけなくて、仕方なく参加。 後期までの休暇は2か月らしい。


そして、魔大陸の学園が休暇に入ってすぐ、俺とジュールは魔界へ帰還。 魔界魔族の留学生たちは、そのまま魔大陸にいる。
魔界に戻った俺は、とりえず魔界軸で2週間滞在して、政務やら瘴気の森以外の森の間引きやら対応。 海もあるから、俺の管轄範囲が増えた。 でも、間引きは楽しいから別に構わないぞ。


それからは、っていつも通りシュンさんのいる神獣竜界に来てる。
「ただいまなんだぞ」って言ったら、深層の森のログハウスの庭で、赤竜の肉を焼きながら、タバコをふかしエールを片手にしているシュンさん。
「シリルか、もう学園休みになったのか?」
「うん、休みだぞ」って俺、シュンさんからエールもらって、さっそくエール飲む俺だぞ。
「シリル、元気そうだな」ってアークさんがログハウスの家からでてきた。 リンさんもだぞ。
「うん、元気にしてるんだぞ」


赤竜が焼き上がる頃、大魔王と元竜王も合流して、みんなでエールを飲みながら、俺の魔大陸での学園生活をしてる。

「あはは、んじゃぁよ、シリルはほとんど学園にいかねぇーで、魔大陸の未開拓地帯の探索してたってことか。」ってシュンさん。
「うん、そうだぞ。 シュンさんが神獣達の様子を見てきてくれっていうからだぞ」
「まぁ、言ったけどな。」
「シリルが魔界に戻ってきたら、四天王が仕置きされるっていってたが、機嫌がよかったっていってたわ」って大魔王。 そういえば、学園に入るってわかった当初、あいつら仕置きしてやるって思ったけど、忘れてたぞ。
「そりゃ、森ばっかいってたら、シリルにストレス溜まんないな」ってアークさん。
「「そりゃそうだ(のじゃ)」」ってみんなが笑ってるぞ。 

「魔大陸の未開拓地、面白いそうだな」ってシュンさん。 タバコに火をつけ一服中。
「うん、楽しいぞ。 まだ、拠点として満足できそうな場所は見つかってないぞ」
「抜けているくせに、そこは察知がいいな」ってリンさんに、シュンさんもニヤリってタバコをふかしながら「ほんとうだな」って言われたぞ。

魔大陸には拠点がないから、いい機会だぞって思ってるけど、これって場所はまだないぞ。


その後は、みんなで地形が変わるほどの模擬戦というじゃれあいをし、いつもの時間を過ごすのである。

途中からは、場所を魔界の海の島に移し、間引きやら、模擬戦などをしている。 
シュンとシリルは模擬戦をしているのを見ているアークとリン。 隠居組は温泉につかってる。
「ほんとう、あいつら模擬戦すきだよな。」
「戦闘狂だからだ。 それにシュンも楽しそうだ」ってリン。
「ああ、シリルがここまで成長するとはな」
「ああ、だからシリルは面白い」
「「シリルは面白い(のじゃ)」」って隠居組だ。
「アーク、酒あるか!」という大魔王が風呂からあがってきた。
「たくよ。 地下に貯蔵してある。」というと、嬉しそうにとりにいく大魔王である。

そう、シリルが戻ってきても、まったり、すごす傍観者達である。

◇◇◇
Side:四天王
ジュールの報告書を読んでいる現四天王の1人ゲールだ。 そして、他四天王である、ガリス、ダルク、ミエルも集まっている。 ちなみにここは魔王の執務室。 本来魔王であるシリルが使う部屋なのだが、滅多に魔王城にこないため、四天王たちがシリルの指示を受ける場所および集合場所になっている。

「あはは、こりゃ魔王様、不機嫌なく帰ってきてるわけだ」ってジュールの報告書をみたガリス。
「ああ、政務も定期的にこなしてたしな」ってダルク。
「森ばっかいってれば、彼女達も呼ばれないわけだ」というミエルに、他四天王達が「「「「納得」」」というのだった。

「そういや、魔王様が戻ってきて、珍しくやたらと俺ら連れて魔物討伐やら魔術指導までしたのってよー」と言いながら、ゲールを見るガリス。
「ああ、ジュールだろ。でも、おかげで、いい機会だっただろ。」
「「「地獄だった!!」」」と訴えながらも満足そうな3人である。

そう、シリルが魔界滞在中に、魔物の間引きに行く際、いつも1人で行くのだが珍しく四天王達も連れていっていたのであった。 数も数だったが、指導がやたらとはいり、その後は、反省という模擬戦付きで、シリル滞在中の約2週間、四天王にとっては地獄のような鍛錬となったのであった。

「とりあえず、魔王様はなんとか魔大陸に留めているが」というミエルに、ゲールが「あー、これ言ったら逃げるよな」とある紙を見ながらいう。
「それで、大魔王様はなんと?」というガリスに、ミエルが「模擬戦入れまくれ」という。

「その前に、本当の理由しったら。。」と不安な顔をしているゲール。
4人で見あって「「「「覚悟しよう」」」といい、ゲールが「最悪、シュン殿にお願いするか」というと、「「「「だな」」」」といのだった。

さて、本当の理由とはいったいなんの事やら、その時が来るまでシュン達も含めてシリルには誰も知らせていないのであった。
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