上 下
36 / 76
2章:ギルド編

武道大会の決勝戦、そして

しおりを挟む
Side:シリル

俺、シリルだぞ。 武道大会の表彰式できな臭い動きあるって事で俺たちはある任務のため行動してるんだぞ。

隊員服に着替えた俺とイアス達は、迷宮都市のギルドマスター室にいる。 
「例の作戦通り、避難訓練と称してギルドの閉門おねがいします。 外に念のためイルとカイがいるんで」ってイアスだぞ。
「了解しました。」という迷宮都市のギルドマスター。
「んじゃぁ、結界はるんだぞ。 閉会式の時間に発動するから、急に人が消えてもおどろくんじゃないんだぞ。」と言って、今度は俺とイアスは「王都いくんだぞ」といって王都ギルドにむかう。

王都のギルドに到着すると、既にドアは閉鎖されておりギルド職員、隊員、家族が既に避難準備を整えている。
副ギルドマスターが、「イアスさん、ギルドマスターに言われた通り緊急避難訓練という事で集めました。 一体、何がおこってるんでしょうか?」っていってるぞ。
「武道大会のモニター見てればわかりますよ。」といいモニターを指すイアスだぞ。

そこにはちょうど、決勝の表彰式の様子が写しだされている。
シリルが合流してイアスに「結界はってきたぞ」とつたえると、イアスが「さすがっすね。」といいモニターを他避難訓練で集まっているみんなと一緒に観覧している俺だぞ。

準備完了だぞ。

◇◇◇
Side:シュン
売店の荷物をもって、転移で食堂に戻った頃にさかのぼる。
俺とリンは隊長コートに隊員コートに既に着替えながら、水鏡で決勝戦の様子をみている。 
オルクは旅の準備をしている。

決勝はというと、両者とも『漆黒の大剣』の傭兵団メンバーで、会場内にはサディアスの姿や他幹部の姿はない。 ただ、索敵すると騎士団団員、貴族の私兵が迷宮都市と魔導国家の検問から数KMはなれた場所に各100名ほど待機している。 
「魔導国家内に何名いんかわかんねぇけど、とりあえず外のやつら邪魔だし、結界はってくるわ」って俺はタバコの火をつけて一服しつつ、ちょうど表彰式の準備をしている中、転移して数分後にまた食堂に戻ってきた。

「俺、会場いくから、リンはフローシア家頼むな」
「われ、わかった」といって転移するとリン
「オルク、王都の調査よろしくな」といって、俺は会場へ転移していく。

シュンが闘技会場の入口に到着すると、選手が並んでおり、壇上には王国の国王、魔導国家の国王そして、王国の騎士団長他数名が護衛としている。 魔導国家の護衛は、魔導国家の騎士が務めている。

すると、王国の宰相が舞台に上がっている。 魔道国家の宰相じゃない所がミソだよな。
「これより、今年の武道大会の表彰式をはじめます。 
ただ、魔導国家の皆様には大変申し訳ないのですが、先程王国内の緊急会議により、王国国王の横領が発覚したため先程貴族、王女の万丈一致で国王の退位となり、次期国王はサディアス様と決定した。 前国王は生涯幽閉とする。」っていきなりのクーデター宣言。
「わしは横領などしとらん!」と叫びつつも騎士団長によって拘束される国王だ。
フローシア王はすかさず、護衛と一緒に壇上から避難するも、王国の騎士団によって囲まれてしまう。

そして、ジムは騎士団と『漆黒の傭兵団』に取り囲まれる状態だ。

「尚、王都ギルドマスターについては、黒帝様の生まれ変わりのサディアス様を認めず、不敬罪及び黒帝様の財産を横領した罪により幽閉する。 尚、現在王都ギルドには、騎士団副隊長及び漆黒の大剣の暗殺者様の生まれ変わりであるエタン様含め幹部様たち約50名が取り囲んでおる。 早急にギルドにある黒帝様の財産を返却するのであれば、王都ギルドの取り潰しだけはみのがしてやる」と脅迫する宰相だ。

人間の争いには興味ないが、さすがに俺の財産やら情報に手をつけるとなると放置できねぇ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

番から逃げる事にしました

みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。 前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。 彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。 ❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。 ❋独自設定有りです。 ❋他視点の話もあります。 ❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

【完結】夫が愛人と一緒に夜逃げしたので、王子と協力して徹底的に逃げ道を塞ぎます

よどら文鳥
恋愛
 夫のザグレームは、シャーラという女と愛人関係だと知ります。  離婚裁判の末、慰謝料を貰い解決のはずでした。  ですが、予想していたとおりザグレームとシャーラは、私(メアリーナ)のお金と金色の塊を奪って夜逃げしたのです。  私はすぐに友人として仲良くしていただいている第一王子のレオン殿下の元へ向かいました。  強力な助っ人が加わります。  さぁて、ザグレーム達が捕まったら、おそらく処刑になるであろう鬼ごっこの始まりです。

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

姉から奪うことしかできない妹は、ザマァされました

饕餮
ファンタジー
わたくしは、オフィリア。ジョンパルト伯爵家の長女です。 わたくしには双子の妹がいるのですが、使用人を含めた全員が妹を溺愛するあまり、我儘に育ちました。 しかもわたくしと色違いのものを両親から与えられているにもかかわらず、なぜかわたくしのものを欲しがるのです。 末っ子故に甘やかされ、泣いて喚いて駄々をこね、暴れるという貴族女性としてはあるまじき行為をずっとしてきたからなのか、手に入らないものはないと考えているようです。 そんなあざといどころかあさましい性根を持つ妹ですから、いつの間にか両親も兄も、使用人たちですらも絆されてしまい、たとえ嘘であったとしても妹の言葉を鵜呑みにするようになってしまいました。 それから数年が経ち、学園に入学できる年齢になりました。が、そこで兄と妹は―― n番煎じのよくある妹が姉からものを奪うことしかしない系の話です。 全15話。 ※カクヨムでも公開しています

処理中です...