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2章:ギルド編

王国騎士団が魔の森に行くらしい

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正式発足から半年間、ギルドの遊戯隊として、そつなく討伐任務をこなすシュン達6名の評判があがり、ギルド内で一目おかれ尊敬される存在となっている。

そんなある日ジムからの念話でマスター室に呼ばれるのであった。
シュン、リン、シリルがマスター室に来るとすでにイアス達もいる。 
「ジム、なんかようか?」
「あー、すまん。 ちょっと意見が聞きたくてな。」といい、ソファーに座る3人。

「意見ってなんだ?」って俺タバコの火をつけて一服中。
「通例、学園もそうじゃが、王国の騎士団の訓練は迷宮都市のダンジョン攻略ときまっとるんだが、
 先ほど諜報から連絡があって、騎士団の訓練先が魔の森となっておってな、来週には魔の森に到着するという連絡がはいった」

うん、魔の森って。。 俺、リン、シリルが爆笑し始める。
「あははは、そ、それ、誰がいってんだ?」
「おまえらの爆笑している理由は知らんが、例の傭兵団が戦力の底上げで手付かずの魔の森の調査を含めてっていうので、貴族達に提案したっぽいぞ。 
 しかも、ギルドへの連絡はなく、その傭兵団とともに行っているらしいがな。 貴族もだが、国王の姫が団長に心酔しているらしい。 ある程度は察してはしていたが、さすがに行き先が魔の森と判明するまでに時間がかっかったのじゃ」
「あはは、なるほどね。」といいながら爆笑し続ける俺。
「いや、まじいっても無理じゃねー」
「隊長、それって危険って意味っすか?」
「あはは、き、危険だが、人間ははいれない」ってリン。

「どういうことじゃ」と驚きながら聞くジム。
「うーん、ある意味、聖域になっちまってよ、人間は侵入禁止になってんだ。」
「歴史で、精霊事件の時に人間は入れないって書いてあったが、本当だったのだな」
「あー、理由はいえねーが、入れねーな」
「魔の森って、魔物の反乱はないんっすか? 危険地帯だって聞いてますが?」
「あー、ねぇーな。 あそこ、一応、俺らの管轄だから」
「いまさら、国王や貴族共にいっても無理だな」って頭抱えてるジム。
「だろうなー」
「行けばわかるんだぞ。」っていうシリル。
「もう、来週だしな。 危険だという事で、お主達にも急遽いってもらおうと思ったが、入れないなら、そのままでよいか」
「だろうな。」
「来週、収穫だから次いでに様子みるってのもある」ってリン。
「あれ、来週だったのか。 忘れてたわ。」
「俺も、忘れてたぞ」

「その収穫ってなんじゃ?」ってジム。 うん、そうなるよな。
「魔の森に、拠点があんだ。 農業しててよ、そこの収穫時期だ」
「魔の森って危険地帯で有名で、入ったら生きて帰れないとか噂の場所に拠点があって農業してるって、隊長たち何しちゃってんすか!」とお腹を抱えているイアス達。 
「儂も、魔の森の認識がかわったぞ」
「確かに、あそこの魔物は危険で、イアス達でも深層部にはいったら死ぬな。 
手前だったら怪我ぐらいですむんじゃねー」
「隊長達、そんなとこで農業してんすか!」って突っ込まれた。 うん、アーク農場がある。

「おれらも魔の森いってみたいんすけど」ってイアス達。
「収穫含めて、休暇がてらいってみんか?」
「「「行くっす」」」ってイアス達。
「ついでに騎士団の様子をみつつ、緊急時は電話するのじゃ」ってジム。
「それで、いいぞ」といい、退室していくのだった。

騎士団も魔の森に人間が入れないっていうの知らないのか? 歴史を学べよな。
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