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2章:ギルド編

隊員達と飲みに行く

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イアス達がつれていってくれた場所は、地下にありレトロでかつ、昔よくいった店に近く、また奥の6人掛けのベンチシートであった。
「ここ雰囲気いいっすよ。 しかもエールも美味しいんで」っていいながらエールを飲み、俺がタバコをふかして「いい感じだな」といいエールをまたのむのであった。 

シリルは不貞腐れながらエールをのんでいる。
「いい加減、機嫌をなおせ」ってリン。
「フード被ったんだぞ。 なのに、未成年じゃないかってまた水晶チェックだぞ」って愚痴るシリル。
「しょうがないじゃないっすか。 小柄なんすから」イアスに、イルが「身長は伸びないっすか?」と聞くとのだった。
シリルががっくりした顔をしてる。
「昔は168CMだったんだぞ。 それが、5CMも縮んで、成長とまっちゃったんだぞ」
「はぁー、なんっすか、背が縮むって」と爆笑するイアス。
「あはは、シリルな、昔人間だったんだよ、んで、変わったやつでな、魔族になった時に背が縮んじゃったんだよな」
「そうだぞ。」ってまだ不貞腐れてるシリル。
「明日のお昼、ハンバーグにしてやんから」というと、シリルがニコニコして「約束だぞ」というのである。 

そんな会話をしてるのをみて、
「ほんと、いえないっすけど、なんですね」と笑うイアスだった。

◇◇◇

「そういや聞きたい事ってなんだ?」とタバコをふかしなが聞く俺。
「なんで、俺らに正体教えてくれたんっすか?」
「おめぇーらと討伐すんのに、浄化魔術つかいたくねぇーし、毎回シリル あ!カシル呼ぶのも面倒でな、正体教えれば白炎つかえっからだ」
「え、そんな理由っすか?」
「ああ、面倒になったからだ」ってリンがいうと、みな納得する。 
「なんで俺らを指導してくれたんっすか?」って今度はイルだ。
「例の俺の生まれ変わりっていう傭兵団あんだろ?」
「ああ、前に引き抜きにきた奴らっすね」ってイアス。
「その話、後でききてぇーんだけど」といいながらエール飲む俺。
「そいつらが何をすんかはしらねぇーけどよ、俺らこの世界とあんま関係もっちゃいけねぇーんだな。
 んで、基本傍観してな、この世界の事は、この世界のやつらが基本解決しなきゃいけねぇーんだ。 
 だけどよ、ジムに会いに来た時によ、ギルドの存続がって話になってな。 俺として、ギルドなくなると、いろいろ不都合があんだ。」
「部屋とか、ギルドカードの発行とかな」ってリン。
「そう、それで、どうなんかわかんねぇーけど、お前ら鍛える事にしたんだ。 まぁ、俺との相性ってのあって、俺が勝手にえらんだんだけどな」
「相性ってなんっすか?」
「魔力の質だな。 俺の場合、魔力の質が匂いとかでわかんだ。 女は臭すぎんて無理だけど、その質をみて判断すんだな。 ちなみに、魔族も質がわかるもんで、同族かそうじゃないかを見た目じゃなくて質で判断すんだ」
「あー、それでカシルさんはなんですね」ってイアス。
「おう、そうだぞ。 見た目じゃないんだぞ。 質とあと強さだぞ」とドヤ顔になるのシリルだ。

「例の傭兵団って、どんな感じなんだ?」と聞くと、イアスが嫌そうな顔をしてる。
「まず、銅像と似てるからって生まれ変わりとか信じるかって話っすよ。 生まれ変わりですよ。 
 そんでもって、他の幹部とかも生まれ変わりって、うさん臭いじゃないっすか。 信じられませんて。 
 しかも、なんか好青年をきどって、正義感強い感じで、弱き者を守るみてぇーな事いってるんすよね」ってイアス。
「自分の命は自分で守るっていうんだよな」というルイ。
「本当、なのに依頼をうけた報酬の何割かは幹部たちの取り分になんだよ」というイルだ。
「ああ、使い道きいたら貧乏な人のためにとかいうけど、うさんくせーしな」ってイアス
「ああ、しかも能力別に任務を渡されるって感じで、しかも団長の言う事は絶対だしな」というのであった。

「そいつら魔術を使うんだろ?」
「そこ、なんすよ。 隊長達の魔術みて思ったんすけど、隊長達魔力量あるんで理解するんすけど、なぁ、あいつらな」ってイアス。
「あー確かに普通よりは魔力量あるんすけど、俺らとおんなじぐれーなんすよね」というとイルだ。
「ああ、それなのにな、魔術っていっても、隊長達の魔術とちがうよな。 今、思うとっすけどね。」というのだった。 
「ふーん、何してぇーんだろな」
「隊長としては名前を使われて、嫌とかないんっすか?」
「ない。ってか、二つ名とか嫌じゃねぇー。 俺、すんげー嫌なんだけど」
「われもだ」ってリンもだ。 
「やっぱ嫌だったんすか。 でもなんで、二つ名ついてるんすか?」
「おれが、当時隊長になったのが、13歳の時でよ、女嫌いだったからフード被って任務しか行かなかったんだよ。 そんで、その当時の魔武器が白銀の大剣だったんで、そこから勝手に白銀になってよ、んで、帝になった時に、その当時のギルドマスターに好きな色なんだってきかれて黒っていったら、いつの間にか白銀の黒帝になってたんだよ。」と嫌そうにいう。 
「それが今ものこってるってことっすか!」
「そうなんだよ」といってエールを飲み干すのだった。 しかも人界以外にも定着してるしな。

「その傭兵団のこと調べにきたんすよね?」
「ああ、だが興味ないことは動かない」ってリン。
「うん、そうだぞ。 なんか興味ないんだぞ」ってシリル。
「そう、興味ねーんだよな。」といって新しいエールを飲み始める。

イアス達が「半年の付き合いっすけど、なんか隊長たちの事理解できたっす」といってエールをのむのだった。

◇◇◇
イアス達とわかれて部屋に戻ってきたシュン達。
「あいつらが生まれ変わりなんだがな」と笑いながらいい、「ああ、久しぶりだったな」というリンだった。 
「シュンさんもリンさんも楽しそうだったぞ」ってシリル。
「ああ、イアン達を思い出したな」って俺。
「ああ、そうだな」ってリンだ。
「まぁ、そんな長い時間はいられねぇーかもな」って俺。
「だぞ。 オルクからの報告だぞ」ってシリルが渡してきたから「あー、なんか嫌な予感してたんだけどよぉ、まさかな」と報告書を読みながらいい、「とりあえず傍観だな」と言っておく。
「オルクには、引き続き監視させとくぞ」
「アークにも、連絡しとくわ」と物質転送で手紙を送っておくのだった。

面倒な事してほしくないんだがな。
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