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2章:少年期
僕の住む村は貧しい
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僕、ルカスは10歳になった。
本当は、僕が7歳の時に、初等教育を受けるために、隣にあるといっても馬車で1週間以上かかる街の教会へ行く予定だった。
だけど、教会に住むにもお布施という名で、宿泊費、そして初等教育を受ける費用も支払わなきゃいけない。
だから、僕は、父さんと母さんに、教育については僕にお金をかけるよりも、職業、聖騎士で、才能もあるララにお金を使うようにお願いしたんだ。
だから、10歳になった今も、僕は、父さんと母さんの居る、ザンソ村に残ってるんだ。
ララ含め村人の子供達は、皆、既に教会の隣接した寮にすみ初等教育を受けていて、帰ってくるのは1年に1度だけ。
10歳の僕は、まだまだ身体は同年代に比べると小さいけど、1日かければ水汲みも終わるようになった。
また、あれ以降、率先して、母の内職の籠作りも手伝い、夜は籠作りを手伝っている。
僕も父さんと母さんの負担にこれ以上なりたくないからだ。
夕食後、籠を作る僕ルカス。 そんな僕を不便に思う母さんだ。
「ねぇ、ルカス。 あなたを初等教育へ行かせるくらいの蓄えはあるのよ。」って母さん。
「母さん、何度言えばわかるの。 僕は、将来性がないんだから、その分をララに使ってよ。 ララだって、優秀なままいけばいいけど、中等部、高等部ってなるとお金かかるでしょ。 それに、文字の読み書きだって、僕には優秀な母さんっていう先生がいるしね。」って僕。 読み書きは、5歳の時から習ってるし、教育を受けてなくったって、この村で父さんと母さんと暮らるだけで僕は幸せなんだ。
「もう、本当欲がないのね。」って母さんが呆れてる。
「そんな事ないよ、読書っていう欲はあるけど、ちゃんと父さんが村長さんから借りてくれるしね。 僕は、それで十分だよ」
「ははは、ルカスが体調がいい時は、今度俺と狩にいくか?」って父さん。
「え! 父さん、いいの?」
「あー、ただ俺がお前おんぶしながらだからな」って父さんに言われた。
まだ、体力のない僕。 悪ガキたちが村を出ていってから、イジメもなくなって寝込む回数は減ったけど、それでも、父さんの狩りのスピードにはおいつけない。
「えー。。。 でも、それでも行ってみたい!」って僕。
だって、今まで連れていってくれたことないし、それでも行けるならいってみたい。
「よし行こう」って笑顔の父さん。
僕は、僕なりの幸せな日々をすごしていた。 だって、父さんと母さん、そして、ララからは定期的に手紙も来て、元気にしているみたいだった。 本当に、村は、税収で大変だけど、裕福ではなくても平穏で幸せだ。
本当は、僕が7歳の時に、初等教育を受けるために、隣にあるといっても馬車で1週間以上かかる街の教会へ行く予定だった。
だけど、教会に住むにもお布施という名で、宿泊費、そして初等教育を受ける費用も支払わなきゃいけない。
だから、僕は、父さんと母さんに、教育については僕にお金をかけるよりも、職業、聖騎士で、才能もあるララにお金を使うようにお願いしたんだ。
だから、10歳になった今も、僕は、父さんと母さんの居る、ザンソ村に残ってるんだ。
ララ含め村人の子供達は、皆、既に教会の隣接した寮にすみ初等教育を受けていて、帰ってくるのは1年に1度だけ。
10歳の僕は、まだまだ身体は同年代に比べると小さいけど、1日かければ水汲みも終わるようになった。
また、あれ以降、率先して、母の内職の籠作りも手伝い、夜は籠作りを手伝っている。
僕も父さんと母さんの負担にこれ以上なりたくないからだ。
夕食後、籠を作る僕ルカス。 そんな僕を不便に思う母さんだ。
「ねぇ、ルカス。 あなたを初等教育へ行かせるくらいの蓄えはあるのよ。」って母さん。
「母さん、何度言えばわかるの。 僕は、将来性がないんだから、その分をララに使ってよ。 ララだって、優秀なままいけばいいけど、中等部、高等部ってなるとお金かかるでしょ。 それに、文字の読み書きだって、僕には優秀な母さんっていう先生がいるしね。」って僕。 読み書きは、5歳の時から習ってるし、教育を受けてなくったって、この村で父さんと母さんと暮らるだけで僕は幸せなんだ。
「もう、本当欲がないのね。」って母さんが呆れてる。
「そんな事ないよ、読書っていう欲はあるけど、ちゃんと父さんが村長さんから借りてくれるしね。 僕は、それで十分だよ」
「ははは、ルカスが体調がいい時は、今度俺と狩にいくか?」って父さん。
「え! 父さん、いいの?」
「あー、ただ俺がお前おんぶしながらだからな」って父さんに言われた。
まだ、体力のない僕。 悪ガキたちが村を出ていってから、イジメもなくなって寝込む回数は減ったけど、それでも、父さんの狩りのスピードにはおいつけない。
「えー。。。 でも、それでも行ってみたい!」って僕。
だって、今まで連れていってくれたことないし、それでも行けるならいってみたい。
「よし行こう」って笑顔の父さん。
僕は、僕なりの幸せな日々をすごしていた。 だって、父さんと母さん、そして、ララからは定期的に手紙も来て、元気にしているみたいだった。 本当に、村は、税収で大変だけど、裕福ではなくても平穏で幸せだ。
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