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3章:魔道国家編

俺、呪われた

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3日3晩高熱だして、ようやく元気になってシャワー浴びたら、俺の左胸にわけのわからないアザができてる。 
俺は、驚いて、呪われたって叫んだ。 それをゼバスに見せたらセバスも驚いてる。
やっぱり呪いか。

「え! 今すぐドミーク様の所へ」って問答無用で連れてかれた。

この国の国王なんだから政務とかで忙しいだろって思ってたけど、なんかすぐ時間を作ってくれた。

「ルカス、心配しておったんじゃ。 して、ゼバス、急用とは?」
「ドミーク様、ルカスが、ルカスが。。」って珍しく慌ててるゼバス。
「ゼバス、ルカスの魔力量が尋常じゃないくらい増えてるんじゃ。 その件じゃな。 落ち着くのじゃゼバス。」
「ルカス、何があったのじゃ?」
「ドミーク様、そうそう俺、呪われたみたいで、さっき、起きてシャワー浴びた時に気づいたんですが、左胸にアザ出来てるんです。」って見せた。

それを観察しながらドミークが、
「ほう、これが噂の印じゃな、ゼバス。」
「ええ、ただこの事態は、どうしたら?」
「安心せい、先程、諜報から連絡が来た。 次期皇帝は決まったそうじゃ」
「ならルカスは!」
「ああ、このまま予定どおりじゃ」
「はぁ、良かったです。」

って、勝手に解決してるけど、この呪いは、いったい何なんだ。
「ルカス君、お前は皇国にもどりたいか?」
そんなの決まってるわ。
「モーゼスのことは気になるけど、まだ2週間しかいないけど、この国のほうが居心地いいし、楽しいからここにいたいです。」って答えた。 
だって、職業もステータスカードに縛られる事ないって言われたら、そりゃここのほうがいい。

「そうか、そうか。 そう言ってもらえるとわしも嬉しいんじゃ」って喜んでるドミーク。

「俺も馬鹿じゃないんで、聞きたいんすけど、この呪いのアザと、俺が付けてるネックレスの指輪の意味とか教えてほしいんすけど。 
 ゼバスには言ってなかったけど、父さんと母さんが本当の親じゃないってのも知ってるんすけど。」って、俺はここぞとばかりに聞いてみた。

「ルカス、いつの間に」って驚くゼバス。

「父さんの手紙に書いてあったんだ。 本当の親でなくても、実の息子と思ってるって。 
 俺も父さんと母さんは、本当に優しかったし、今でも血は繋がってなくても両親だって思ってるしな。」

「そうだったのですか。 重税の中、指輪を売る事もなかったので、本当に、あの時、セイラとパウロにルカスを託して良かったと染み染みおもいます。」ってゼバスが目頭熱くなって涙を流してる。

どうしたんだよ、ゼバス。
「わしから真実を言ったほうがよいか。 ゼバス?」ってドミーク。 ドミークも何か知ってるみたいだ。
「いえ、私からお話します。」
そう言ってゼバスが俺の手を握る。
「ルカス、話しの後、私を恨んで構いません。 今から全てをおしえます。」ってゼバスが握ってる手がやや震えてる。
「ルカス、いえ、ルカス陛下。 あなたは皇国のいまや崩御した皇帝と正妃の間に生まれた双子の男子の1人なんです。 ルカス陛下の左胸にできたアザは、まさしく皇帝印なんです。」ってゼバス。

えーーー何それ。
「ちょっと待て、ゼバス。。 いやいやなんだそれ。 そもそも何で?」

「聞いてください。 私は16年前まで宮廷で、前陛下の執事をしておりました。 
前陛下は、ルカス陛下の実母である正妃を愛しておりましたが、なかなか子が生まれず、正妃の嘆願で側室をもちその間に子は生まれた。 
そして、16年前、もう30歳となる正妃が妊娠して待望の子が生まれたのです。 
しかも双子の男子で、1人がエルビィン殿下、そしてもう1人がルカスあなたです。 
正妃は、あなた方を生んだあと、間もなく亡くなりました。
 
衰弱する正妃を抱きしめ前陛下は、部屋にいるものすべて者達を部屋から退室させ看取ったのです。 
その後、私のみ部屋にはいり憔悴しながらも陛下は、正妃が名付けた名前を双子の男児につけ、ステータス確認をしました。 
ルカスのステータスが、レベル-20 職業 村人であるとわかり、前陛下は、愛する正妃との間の子がいかなる職業でも側におきたいと願いましたが、いつ何時あなた様への危害がおよぶ事を恐れられました。
なぜかと申し上げますと、過去、皇族で職業が村人はおらず、きっと家臣から苦言なり、最悪の場合は命の危険に、いえ、あのままではルカス様の存在自体無くす必要があったのかもしれません。
その危険を、前陛下は、即時に判断されました。
幸い、その場には私のみでしたので、あなた様を私に預け、生かせという言葉をおっしゃいました。 
その言葉を胸に私は、宮廷から去り、たまたま立ち寄った街でセイラとパウロに出会いました。 
セイラは、赤子を死産でなくし、だれも吸うことのない乳に嘆いており、かたや私は乳をほっするあなた様の乳母を探してました。 
困っていた私にセイラがあなた様に乳を飲ませたのです。 
当初は、セイラとパウロも一緒に西の街へと頼みましたが、彼らは何も詮索せず、自分達の息子として離れた村で質素にそだてると。。 なにか、あれば私の所へ行くようにさせると。 
あの当時は、私も皇国でお尋ね者になっており、ルカス様の安全を考えると別れるしかなかったのです。 
セイラとパウロにお願いしたのは、必ず何があってルカス様を生かす事をお願いしました。。 
わ、私は、あの日、彼らの死を知った時、約束をまもり続けた彼らに。。 」

そして泣き崩れるゼバス。 「申し訳ありません。」って何度も言っている。

「ゼバス、お前があやまる事ないよ。 俺は、生まれてすぐ殺される運命だったのをよ、前陛下、ゼバス、父さんと母さんのお陰で今も生きれてる。
モーゼスのお陰で皇国からも脱出してる。 
アザが皇帝印ってのは、ここじゃ誰も知らないんだろう? なんせ、俺自身、呪いアザだと思ったくらいだ。」って俺。

「はい、皇帝印の印を知るものは、皇国の後続と宮廷の医師団のみです。ルカス様」って泣きながらもいうゼバス。

「そっか。 だったら、俺の事は今で通りルカスでいいって。 
 父さんと母さんを亡くしてから俺の家族はゼバスとまぁ一応モーゼスだけだ。 血の繋がりなんて関係ねぇーよ。 俺の側にいてくれよ」って俺は頼んだ。

「ルカス、このゼバス、命の限りそばにおります。」ってゼバスが泣き腹ながら膝間ついた。

「ゼバス、いつも通りな」って苦笑いしてた。

「話しが纏まってなによりじゃ。。」ってドミークも貰い泣きしてる。

こうして俺は、自分の出世をしったが、ドミークの好意によりそのまま学園への編入試験をうけた。
その結果、編入試験にも無事合格し、当初の予定通り、魔導国家に住む事になった。 
ただただ、俺の疑問の中に、片割れの双子にもアザができたって事で、どうして二つの皇帝印がでたのかだ。 
と言っても、片割れに出たのなら、俺が皇国に探される事もないって事だ。
つまり、俺にとっては好都合だったから、あまりもうその時は考える事はやめる事にした。
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