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4章:アスタ王国編
私とマック
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あの日、ロイスとユキアナが生きていたのには驚いたけど、それ以降彼らの姿を見る事はない。
マックは、竜との戦いで敗北し片足を失った。 しかも、その時の診断でもう子供は作れない身体になったってわかって、国王を退位する事になったの。
この国では、不貞をしないかぎり一度結婚したら離婚する事は許されない。
本来であれば後宮で余生を暮らす事も出来たけど、私の母上と父上の提案で、王都にあるホワーズ家の屋敷に住まわせてもらっている。
生活は、贅沢はできないけど、マックは、学園で剣術の指導をしている。
私もレイピアを教えてにいってる。
「レア、君は幸せか?」ってマック。 松葉杖をつきながら歩く彼の隣にいる私。
「ええ、幸せよ」としか言えない。
でも、あの痛い性交をしなくていいから、私はある意味幸せかもしれない。
セオドリック様には、マックと離婚して一緒にならないかって言われたけど、性交を考えると嫌だったし、それにマックと結婚する事を決めたのは私自身。
しかも、ドロシーと別れてなんて、そんな酷い事できない。
そう言ったら、「レアはそうだったね」って苦笑いされた。
今、アスタ王国は、私とマックが望んだ、最低給金だけは保証されている。 本当は、善良な人が貧困にあえがないために、食料の分配もしてたけど、それは無くなった。 その他、支援金などもなくなった。
セオドリック様に酷いって言ったけど、働いた分の対価は必要だって。 彼は今国王代理。 私にはもう権限はないから、こうしてマックと私はセオドリック様の紹介で学園で働く事になったの。
「マック、今夜の食事は何がいい?」って馬車の中で、聞いたわ。 私たちの給金では、従者や料理人を雇う事がもうできない。 一応、元国王と元王妃という事で屋敷には警備兵と護衛が、王宮から派遣されている。
「レアの料理ならなんでも」って笑ってくれるマック。
まだ、料理もあまりできないけど、それでも母上とがんばって作っている。
母上と父上いわく生活が困窮してるって。 だから、頼みの綱のマシューに援助の連絡を求めてるけど、まったく音沙汰なし。 あの時ユキアナが言った通り、私たち家族は見限られたのかしら。 そんな事ないと信じてる。それだけが私の心残りだけど、それでも私は今の生活は幸せなのかもしれない。
マックは、竜との戦いで敗北し片足を失った。 しかも、その時の診断でもう子供は作れない身体になったってわかって、国王を退位する事になったの。
この国では、不貞をしないかぎり一度結婚したら離婚する事は許されない。
本来であれば後宮で余生を暮らす事も出来たけど、私の母上と父上の提案で、王都にあるホワーズ家の屋敷に住まわせてもらっている。
生活は、贅沢はできないけど、マックは、学園で剣術の指導をしている。
私もレイピアを教えてにいってる。
「レア、君は幸せか?」ってマック。 松葉杖をつきながら歩く彼の隣にいる私。
「ええ、幸せよ」としか言えない。
でも、あの痛い性交をしなくていいから、私はある意味幸せかもしれない。
セオドリック様には、マックと離婚して一緒にならないかって言われたけど、性交を考えると嫌だったし、それにマックと結婚する事を決めたのは私自身。
しかも、ドロシーと別れてなんて、そんな酷い事できない。
そう言ったら、「レアはそうだったね」って苦笑いされた。
今、アスタ王国は、私とマックが望んだ、最低給金だけは保証されている。 本当は、善良な人が貧困にあえがないために、食料の分配もしてたけど、それは無くなった。 その他、支援金などもなくなった。
セオドリック様に酷いって言ったけど、働いた分の対価は必要だって。 彼は今国王代理。 私にはもう権限はないから、こうしてマックと私はセオドリック様の紹介で学園で働く事になったの。
「マック、今夜の食事は何がいい?」って馬車の中で、聞いたわ。 私たちの給金では、従者や料理人を雇う事がもうできない。 一応、元国王と元王妃という事で屋敷には警備兵と護衛が、王宮から派遣されている。
「レアの料理ならなんでも」って笑ってくれるマック。
まだ、料理もあまりできないけど、それでも母上とがんばって作っている。
母上と父上いわく生活が困窮してるって。 だから、頼みの綱のマシューに援助の連絡を求めてるけど、まったく音沙汰なし。 あの時ユキアナが言った通り、私たち家族は見限られたのかしら。 そんな事ないと信じてる。それだけが私の心残りだけど、それでも私は今の生活は幸せなのかもしれない。
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