上 下
111 / 133
4章:アスタ王国編

アスタ王国の王妃になった私 前編

しおりを挟む
Side: フロ―レア
ラドナのザバナ領の戦いは、マックの指揮とドラゴン・スレーヤーズの強さで圧勝した。 捕虜したラドナのザバナ兵や、住民は皆ラドナ国へ引き渡し、ザバナ領はアスタ国へ併合された。

そして凱旋パレード。 邪竜を倒して依頼だったの。
私はマックとセオドリック様の間に立って馬車にのってパレードしてた。
セオドリック様から、従軍期間が終わったら婚約の話が出ていた。 マックも大佐の地位になった時、公爵位も国王からもらっていて、その時、ずっと私の事が好きで、私に見合う地位になるために頑張ってきたって告白された。

ちょうど砦へ行く前にだったわ。 凄く嬉しくて私の胸もドキドキした。 だから、私は、マックと共に歩むって決めて、セオドリック様の婚約の話をお断りした。 残念そうだったけど、もし気が変わったらいつでも待ってるって言われたわ。
寂しかったけど、私の人生は私が決めるって決めたから。

砦の制圧は難航したわ。 だって、女性と子供を盾に砦占領している兵が攻撃する。 マックも攻撃する事できずに、時間だけ経過した。

そしたらロイスとユキアナが来た。
初めは文官だと思ってたけど、実は暗殺や諜報をする影の小隊だと。 他の小隊の人達もガサツで野蛮だった。 結局、彼らがロイスの支持で女性、子供も関係なく砦の外に出てきた兵を皆殺しした。 あまりにも残酷で、残虐で、私は途中から目を逸らすしかなかったわ。 途中、マックもマルコに言われて出陣した。 私やドロシー、女性達は待機になったの。

戻ってきたマックは、青ざめていた。 ロイス達小隊は、遺体を埋葬せず、剥ぎ取りだけして燃やしたと。 同じ国民なのに、巻き添えになった女性や子供もだって。 さらに残酷すぎて涙がでた。 その時、マックがハンカチで優しく拭ってくれた。

砦の領主の娘マリーが、住人の命が保証されないと武装解除しないってマックに嘆願しにきた。 でも責任者はロイス。 マリー、マックと一緒に行ったけど、ロイスは聞かないで、説得すべきは住人だと。 
私もこれ以上、ロイス達に善良な人達を殺されたないから説得に同行することにした。

無事、説得できたわ。 食料がって言ってたけど、食料庫に食料はあるものだからよく分からなかったわ。 
エマも護衛来るっていったのに、屋敷でついて来ただけって言われた。
翌朝の朝食は少なかったけど、マリーが武装解除で慌ただしみたいだし仕方ない。 無事、武装解除してくれて、住人被害はなかったわ。 マックが、私を迎えに来てくれた。 私の無事がわかって安心したみたい。

ロイスは、指揮官を張り付けにしたり、マリーのお父さんは何も知らなかったのに幽閉したりしたの。 マルコ曰く、仕方ないと。 そんなの酷すぎる。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます

久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。 その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。 1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。 しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか? 自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと! 自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ? ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ! 他サイトにて別名義で掲載していた作品です。

婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。

風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。 ※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々

於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。 今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが…… (タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)

悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!

ペトラ
恋愛
   ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。  戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。  前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。  悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。  他サイトに連載中の話の改訂版になります。

姉から奪うことしかできない妹は、ザマァされました

饕餮
ファンタジー
わたくしは、オフィリア。ジョンパルト伯爵家の長女です。 わたくしには双子の妹がいるのですが、使用人を含めた全員が妹を溺愛するあまり、我儘に育ちました。 しかもわたくしと色違いのものを両親から与えられているにもかかわらず、なぜかわたくしのものを欲しがるのです。 末っ子故に甘やかされ、泣いて喚いて駄々をこね、暴れるという貴族女性としてはあるまじき行為をずっとしてきたからなのか、手に入らないものはないと考えているようです。 そんなあざといどころかあさましい性根を持つ妹ですから、いつの間にか両親も兄も、使用人たちですらも絆されてしまい、たとえ嘘であったとしても妹の言葉を鵜呑みにするようになってしまいました。 それから数年が経ち、学園に入学できる年齢になりました。が、そこで兄と妹は―― n番煎じのよくある妹が姉からものを奪うことしかしない系の話です。 全15話。 ※カクヨムでも公開しています

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

処理中です...