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3章:従軍編

ラドナ国ザバナ領戦

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「ロイ、諦めろ。」ってガリオだ。
「ああ、ユキのいない世界に未練なんてないからな。」
ガリオがもつ箱には、ユキの生首だ。 せっかくノアールが忠告してくれたのに、俺は優先順位を間違えたらしい。
「ユキアナも、同じこと言ってたな。 お前が戦死したって言ったら、王都の商会で憔悴してる所を他の部隊が確保。 他国への武器密輸で処刑だ。」ってガリス。
「全部、アルパーノの戦略か?」
「ああ、ロイとユキアナを離すには、商会と任務を同時期にしないとな。 後はお前ロイを孤立させればいいだけだ。 悪く思うなよ」ってガリス。

「ああ、まんまと嵌められたよ。」

ラドナ国 ザバナ領のへの進行で、俺たちグリム・ノアやガリオの小隊、あと数十人の騎士団で、ザバナ領にある転移魔方陣4拠点の破壊と王都騎士団 ドラゴン・スレーヤーズ含む数千の軍隊が転移できるよう転移魔方陣の設置が今回の任務だった。

ただ、ユキは商会の仕事で外せなく仕方なくユキ無しでの任務だ。
転移魔方陣の拠点には、数十以上の見張りがいて、近くには数百の軍隊が陣営を組んでいた。 宣戦布告してるから、軍隊も陣営の準備してた。 ある意味奇襲だけど、俺の立案だ。 が、俺らは、エマと俺、パウロとラウロ、それぞれ別拠点の破壊だ。 俺の所にはガリオの小隊とランドルやら騎士団がいた。

パウロとラウロのほうには、グレイクやらがいた。 全拠点、無線の圏外だ。 拠点制圧は同時だったから、潜伏して同じ時刻に制圧開始。

俺も槍で戦ったけど負傷したし、この制圧と魔方陣の変更完了直後だ、俺とユキは、キンバリー領から武器を他国に密輸した国家反逆罪で追われた。 ユキが無事な事を祈りつつ、俺はエマと別れてガリオが逃亡手助けするって事で、ここに来た。

そしたらこれだ。 やっぱ、ユキと離れるべきじゃなかった。

「あいつらは?」
「逃げたようだ。」ってガリオ。

ならもう奴らは無事だ。
「あばよ!」って自爆だ。 ユキのいないこの世界に俺にとってなんも未練もないかな。

◇◇◇
爆音の後に残ったのは、黒焦げの焼死体。 手足ももがれて、内臓も黒焦げだ。

「ガリオ、大丈夫か?」って聞いてきたのは、ランドルだ。
爆破の近くにいたしな。
「ああ、かすり傷程度だ。」
「にしても、自爆とはな。」ってランドル。
「ああ、ただこれでは、遺体を運べねぇ。」
「首が離れてるから、それだけ持ってけばいいだろ」というランドルの指示で、ガリオは箱に詰めた。

この日、ラドナ国のザバナ領戦で圧勝したアスタ王国の裏で、国家反逆罪の罪で、ロイス・キンバリー、ユキアナ・ブラッドリーの死亡となった。
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