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3章:リストラント王国編

編入初日

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Sクラスに入って、さっそく編入生特有の自己紹介ってやつだ。

俺は無難だ。 なんせ、頭はぼちぼち良くて、実技はまぁまぁである。 選択も、わざわざ苦手な、槍術、弓だしな。 魔法も、中級までにしてる。 しかも必要のない演唱でだ。

アイサ、こいつ馬鹿。 実技は短剣・ナイフ、体術も得意とか言ってる。 男子生徒から可愛いとか言われて照れてるし。 

まぁ席は離れて、俺は窓側の後ろで、アイサは勇者のいる廊下側だ。

休み時間に、デイブの所に行く俺。 一応、表面上、親戚だし挨拶だ。
「はじめまして、デイブ様。 コールドバーク家の三男のアルフです。 この一年よろしくお願いします。」って言っておいた。

「ああ、君がアルフ君か。 父から聞いている。 よろしくな。」って言われた。 まぁ普通だな。
黒髪黒目で、アイサとは別の可愛いらしい少女だ。 こいつがユカリ。 
「デイブ君、転入生と知り合いなのぉー」ってこいつもため口かよ。 いいのかよ。
「ユカリ、父の祖父母の当縁なんだ。 話しは聞いてたけど、今日が会うの初めてなんだ。」
「へぇー、そうなんだ。 親戚のわりに似てないね。 肌の色違うし」
デイブは、リステ小国やザバーナ国のようにやや浅黒く、目鼻立ちが濃い感じで流し目の美丈夫に近い。 俺は、実際は、肌が白いし、金髪の碧眼だ。 今は長めのショートで前髪長くして眼鏡かけてる。
「彼の親がリストラント王国出身でね、祖母もそうなんだ。」っていうデイブ。
「ふぅーん」っていうだけ。

まぁ授業も始まるし、「デイブ様、失礼します」って言って席についた。

ついでに双子の兄、アヒムもいた。 銀髪で暗いグレーの瞳で体格もよくて身長も高い。 姿絵でみた国王に似ている。 まぁ、こりゃ双子だってわからんな。 なんせ、俺の容姿はほとんど前世を引きずってるし。


アヒムは、もう1人の勇者カイト、そしてアイサと会話していた。
諜報、初日から観察対象と会話するか。

まぁ、今日は午前のみって事で、俺は裏門から出て帰宅した。

◇◇◇
昼飯はケネスが作ってくれた。
私服に着替えて、冷えたエールのみ、まずは一服だ。
「アルフ、初日はどうだった?」って同じくエール飲んでるケネス。
「諜報の女、あれ馬鹿だ。 表、裏もないし、ありゃ使えねぇー。 そのうち、勇者か王太子にでも股開くんじゃねぇ。 まぁあんな女はどうでもいいが、カイトはわからないが、ユカリって女は、魅了魔法つかってるな。」
「それ問題じゃなねぇーか?」
「無自覚だな。 ほれ、諜報からの情報で、元の世界でも2人ともモテたんだろ。」
「ああ、みたいだな。 勇者同士で会話してる限りでな。 勇者同士もセフレ関係らしいし。」
「思春期だから仕方ないにしろ、どいつもこいつもやりまくってる情報ばっかじゃね。」
「ここのXもうんざりしたたよ」
「だろうな。 たく、召喚理由とか、まだ時間かかりそうだな。」って俺らの愚痴。

夜も暗殺の仕事が5件あるから、その辺りの情報精査しつつ、仮眠とって俺とケネスは活動してく。
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