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3章:襲撃編
その頃のオット達
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一方学園では、オット、ラーツ、シンは3年生になり同じクラスである。
ただ、クラスの雰囲気はみな緊張した状態である。
なんせ、魔界の魔族の襲撃が聖女の予知夢によって武道大会の日となったからだ。
シリルが退学して1年半、徐々に噂から、ただの噂じゃなくなってきて、実技も実践重視になってきていた。
皆、真剣に取り組み、中には負傷して戦闘不能になり退学していったクラスメイトもいる。
今日も朝礼が終わり、アデルの言葉にみな緊張している。
「アデル先生が、魔界の魔族の襲撃に備えるようにっていってるけど、どう思う?」ってラーツが小声でオットとシンにいう。
「それなんだがよ、俺の故郷と同じクラスメイトの奴らは、信じてるみたいでよ、毎日戦闘訓練してるんだ。
しかもよ、魔界の魔族は敵だとかいってんだ」というオットだ。
「僕も聞いたよ。 ちょっとおかしいよね。 それに、レツも、一緒に戦おうとかいって声かけているんだよ」というシン。
「なんか、みんあレイナちゃんを聖女だとかいって崇めてるよな。 アデル先生も彼女の予知夢は正しいとかいっているし」ってラーツが怪訝な顔しながら言う。
「おかしいよな。 って、なんか俺らのほうが変なのかって思うよな」というオットだ。
オット達を除くクラスメイト全員がレイナを聖女とあがめ、レツを勇者とたたえている。
それに加えて、魔界の魔族は敵だって信じ込んでいるのである。 会った事も、存在さえ事実かどうかもわからないという異様な状況下でだ。 ただ、オット達3人だけは平常心でいられるのも不思議だった。
「うん、思うけど、魔族っていってもあった事もないのに敵って考えるのは変だよね。
それに、僕、見た目で判断するのはよくないと思うんだよね」ってシンだ。
「ああ、シリルがいなくなったあと、アーベさんたちと話すようになって思ったよ俺も」ってラーツ。
「だよな。 でも、なんで俺らは正常なんだよな?」ってオット。
「わかんないよ」というシンに、オットが「まさか、アーベさんたちがシリルが渡してくれっていったこの腕輪のせいじゃないよな」というと、シンが「お守りだっていってたね」というと、ラーツが「素直につけてる俺らも俺らだけどな」と苦笑いするのだった。
彼らの腕には、シリルが残した腕輪がついていたのである。
ただ、クラスの雰囲気はみな緊張した状態である。
なんせ、魔界の魔族の襲撃が聖女の予知夢によって武道大会の日となったからだ。
シリルが退学して1年半、徐々に噂から、ただの噂じゃなくなってきて、実技も実践重視になってきていた。
皆、真剣に取り組み、中には負傷して戦闘不能になり退学していったクラスメイトもいる。
今日も朝礼が終わり、アデルの言葉にみな緊張している。
「アデル先生が、魔界の魔族の襲撃に備えるようにっていってるけど、どう思う?」ってラーツが小声でオットとシンにいう。
「それなんだがよ、俺の故郷と同じクラスメイトの奴らは、信じてるみたいでよ、毎日戦闘訓練してるんだ。
しかもよ、魔界の魔族は敵だとかいってんだ」というオットだ。
「僕も聞いたよ。 ちょっとおかしいよね。 それに、レツも、一緒に戦おうとかいって声かけているんだよ」というシン。
「なんか、みんあレイナちゃんを聖女だとかいって崇めてるよな。 アデル先生も彼女の予知夢は正しいとかいっているし」ってラーツが怪訝な顔しながら言う。
「おかしいよな。 って、なんか俺らのほうが変なのかって思うよな」というオットだ。
オット達を除くクラスメイト全員がレイナを聖女とあがめ、レツを勇者とたたえている。
それに加えて、魔界の魔族は敵だって信じ込んでいるのである。 会った事も、存在さえ事実かどうかもわからないという異様な状況下でだ。 ただ、オット達3人だけは平常心でいられるのも不思議だった。
「うん、思うけど、魔族っていってもあった事もないのに敵って考えるのは変だよね。
それに、僕、見た目で判断するのはよくないと思うんだよね」ってシンだ。
「ああ、シリルがいなくなったあと、アーベさんたちと話すようになって思ったよ俺も」ってラーツ。
「だよな。 でも、なんで俺らは正常なんだよな?」ってオット。
「わかんないよ」というシンに、オットが「まさか、アーベさんたちがシリルが渡してくれっていったこの腕輪のせいじゃないよな」というと、シンが「お守りだっていってたね」というと、ラーツが「素直につけてる俺らも俺らだけどな」と苦笑いするのだった。
彼らの腕には、シリルが残した腕輪がついていたのである。
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