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2章:潜入編

いざ、迷宮都市へ

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魔道国家の迷宮都市の検問には、4人の男女がいる。 

1人は190CMで濃紺の髪で町人風の優男だが顔は整っている、1人は黒のビーニー帽子で髪色は銀髪かグレーで前髪が少し長く、長めのショートに髪質はサラサラで、耳にイヤーカフを付け瞳は紺でかなり整った顔だちの身長173CMの10代後半の青年。
濃紺の髪を2つに纏め、紺色瞳の可愛らしくも綺麗で整った顔だちで、耳にはイヤーカフをつけ身長163CMの10代後半の少女、そして、銀髪のショートで瞳はこげ茶で少年のあどけなさを残した可愛らしい美少年も身長は163CMで耳にイヤーカフをつけ、黒のフード付きポンチョでフードを被っている。

そう俺たちだ。 優男は、ギール。 ギールは魔族で、現四天王ゲールの息子だ。 ちなみに、俺が魔界の存在を知る原因となった魔族のカールの孫でもある。

で、検問だ。
「魔道国家、迷宮都市へようこそ。 ギルドカードか身分証の市民カードを出してね。 あと訪問の理由も。 君フード外してね」って、検問の男性。 シリルに言っているわけだ。 シリルがフード外して、ギルドカード渡してる。 俺、リン、ギースも同じだけどな。

「この子の魔道学園の入学試験のためです」ってギール。 対応は全てギールの役割だ。
「一般試験は結構大変らしいよ。 って、美男美女に美少年かよ。 しかも、ギルドランクAに坊主は仮でランクCってすごいな。 坊主、受験がんばれよ」って検問の人。
そんでもって、確認終わって、ギルドカードをそれぞれ返してくれる。 いつもの手続きだな。
「ようこそ、魔道国家の迷宮都市へ」って言われて、俺たちは検問を通って中にはいった。

定型的だけど、なんか、迷宮都市が魔道国家ってのはちょっと新鮮だな。

◇◇◇
さっそく、目的の場所へ移動開始。
「ここが迷宮都市ですか。 魔王様」ってギール。 そういえば、ギールは迷宮都市に来るのは初めてだったな。
「うん、そうだぞ。 ギール、魔王様はやめてくれだぞ。 シリルでいいぞ」ってシリルが答えてる。 さすがに人間社会で、魔王はまずいしな。
「ついつい、すみません」って、ギールが謝り、シリルと手をつなごうとしてる。
「ここは魔界じゃないんだぞ。 嫌だぞ。」ってシリルだ。 なんでだ?
「シリル、魔界だと手つながれんのか?」って聞いてみた。
「あ、ついついすみません」ってギールはまた謝っているし。
「そうなんだぞ、シュンさん。 魔界だと、魔族は大きいから城下町に行くときは四天王か四天王候補がついてくるんだぞ。 それで、俺がはぐれないようにって手つながれるんだぞ。 嫌なんだぞ」ってシリルは不貞腐れてる。
笑えるな。 確かに、魔族は擬態してなきゃ平均身長200CMとかだしな。 163CMのシリルは、魔王と知らなければ魔界の魔族から見たら6歳児にしかみえないしな。
「はは、魔王なくせにな」って突っ込んでおいた。

「とりあえず、拠店にいくぞ、リン、シリル、ギール」って話かえた俺。

って言ってものんびり歩いてる。
「結構かわったな」ってリン。 確かに街並みが変わっている。
「うん、ドワーフの店もあるんだぞ」ってシリルだ。 ドワーフとうまく共存してるようだこの町は。
俺たちの知っているメイン通りとは大きく様変わりした通りを歩きつつ、俺たちは目的の場所である裏通りについた。

「ここだけは変わらねぇ―な」って俺。 そこは、周りの建物に比べてかなりレトロな雰囲気で『ボブの食堂』と書いてある。 そう、俺の迷宮都市の拠点『ボブの食堂』だ。 時間停止とか魔術施してるから何百年、何千年たっても風化しないけどな。
「ここですか、祖父も父も働いたという食堂は。」ってギール。
「親子3代、ここで働くって、誰も想像してなかったよな」って俺。 本当、食堂やるのにカフェの店員が必要だからで、シリルに頼んで、シリルの同行者に選ばれたのがギールだ。
「ええ、まさか来る事になるとは俺も思ってませんでしたよ。」って苦笑いのギール。

そんな会話しつつ、俺たちは、食堂の店内にはいった。
「シリルは、いつもの所な」って俺。 って、その前に当たり前のように、食堂の奥にある2階建ての家屋の1階の手前の部屋に入るシリルだ。 
「ギールの部屋は、応接室の隣だ。 カールもゲールもそこだったからな。」って、部屋さして教えた。
「了解です」ってギールはちょっと嬉しそうだ。 まぁ、親子3代同じ部屋ってのもありだよな。
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