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3章:学園編

学園の入寮前に、学園長室へ 後編

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一方、アレクが扉を開くと、ソファーに座る王妃と侍女が2名たっていた。 
王妃がたちあがり「アレク」といって抱きしめてきた。「もっと顔を見せて」といって顔を近づきながら「大きくなって、しかも逞しくなって」と涙目になる母親だ。

7年ぶりにあう母親は、まったく変わってない。 ある意味、凄い。

「俺は、王族から追放じゃなかったんですか!」って言って、「もう、離してください」という俺アレクだ。
「そうよね、恨んでるわよね」って母親だ。

俺が魔道国家のギルドに行ったのだって、結局忌み子で紋章なしの出来損ないの俺の暗殺が計画があって、母親がそれを察知して逃がしたからだ。なのに、暗殺は続いて、シュンさん達に鍛えられるまで恨みしかなかった。

「最初は恨みましたが、今はなんとも思ってませんよ。 ただ、王族や貴族とか関わりたくないです」って俺の気持ちだ。 散々、殺そうとしておいて、学園へいく年齢になったら今度は王族としてふるまえって、勝手すぎる。
「とりあえず、学園にいる間は父上の指示に従いますが、俺、王国に戻るつもりはないですから!」って言っておいた。

「そうよね。。 ただあの当時は、貴方への当たりが強くて、アレクの安全を考えてギルドへ預けたの。 追放でもないのよ。 確かに、国王と兄のアンドレは、貴方を辛い目にあわせてる。でも覚えていて、私はいつでもアレクの味方よ。」という母親だ。

確かにあんたは味方だった。 でも、やり方ってのがあったと思う。 まぁ、預けてくれなきゃシュンさん達に出会う事もなかったし、その点は感謝してる。

「アレク、覚えている?」って1人の侍女の手をとって聞いてくる母親。俺は首を傾げる。 だれ?
「王宮で、貴方の侍女だったニーナよ。」
「あー、うる覚えですが」っていったら、ニーナが寂しそうな顔をする。 だって、7歳だったし俺。
「アレク様のお世話係になります。 よろしくお願いします。」とお辞儀するのだった。

すると、シリルさんからが念話で、
シリル:「アレク、まだなのかだぞ。 俺、先に寮いってるぞ」
アレク:「シリルさん、まってよ。 もう終わる」
シリル:「学園長室にいるぞ」

「母上、俺、寮にいくんで、失礼します」といってそそくさと俺は学園長室にむかった。
ニーナも荷物をもって学園長室に来てる。

「アレク、遅いぞ」ってシリルさん、
「シリルさん、悪い。 ちょっとね。 この子がお世話係の侍女のニーナ」と苦笑いする。 
するとニーナが「アレク様、誰ですかこの失礼だけど可愛い美少年は」っていう。
「シリルさん。 表向きは護衛兼従者だけど、シリルさんに失礼な態度をとったら許さないよ」というと、ニーナが納得しない顔をしつつ「わかりました」っていう。

そんなシリルさんは特にきにしてないようだ。
「ジョージ、寮遠いから転移してもいいかだぞ?」
「ええ、学園長室なら構いません」というと、シリルさんが「アレクとそこの人いくぞ」といって、転移する。

ここで転移って、シリルさん、結界がって思ったけど、つっこむ前に浮遊感が伝わった。 さすが、シリルさんだな。
◇◇◇
一方、シリル達がいなくなった学園長室では、「さすが魔王様じゃ」と苦笑するジョージの姿があった。

◇◇◇
応接室にいる王妃。
「もう、アレク。。 ちゃんと別れもいえずに行ってしまったわ」と嘆いているのであった。
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