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3章:セロウノ大陸編
魔大陸の研究所では
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ギースが、学園の前期終了の1週間前にさかのぼる。
ここは、魔大陸首都の宮殿の隣接された、研究所。
白衣を着た魔族の男女数十名、それに現魔皇帝ドミニク・ドラーティオと妻のエリーゼ、そして高位貴族たち、騎士団の団長に副団長、そして、現宰相のドミニクの父であるバターティオ当主が集まっている。
「魔皇帝様、いよいよ最終実験です」っていうのは、白衣に身をつつんだ純魔族の男性だ。
「ふむ、人間に先を越されてたんだ。 ケーニヒ、首尾は?」っていうのは、苦虫をかんだ顔したドミニクだ。
「バナハンから入手した魔法陣を魔族用に修正しており、既に混魔族の囚人から騎士団の純魔族志願兵でテストした結果魔力の移管に成功しております。 経過観察しており、魔力も馴染んでおり、魔力も倍に増えております」
「そうか、では、まず誰から試す?」と集まっている貴族をみるドミニク
「では、私めが」と言って、立ち上がったのは、現副団長クルトである。
「ふむ、では、反乱軍の純魔族の準備はできてますので、ここの魔法陣に立ってください」というのは、ケーニヒだ。
「ケーニヒ、反乱軍の純魔族っていうのは?」って聞いたのは、ドミニクだ。
「魔皇帝様、残念ながら召喚側のほうが改変に時間がかかっており、魔大陸で魔力量のもっとも多い者を召喚する事はできずで、この地下に幽閉している前騎士団長フランツ・ラングヤールです」
「最終実験としてはいいな。 あとは、召喚側か。 ふふふ、そうすれば、我々の魔力量が増え、さらなる差別主義、そして、人間共に対してこちらから戦争をしかけることも可能だな」と宰相がゲスな笑みでいう。
「ああ、そうすれば」
「ええ、ドミニク、魔大陸で一番魔力量の多い、デオドルと例の子の確保ができますわ」っていうのは皇妃エリーゼ。
2人そろって、たくらんだ笑みをこぼしている。
「その改変もこの実験が終わり、あと数週間で終わる予定です」って答えたのは、ケーニヒである。
「では、クルト副団長、魔法陣に魔力を注げば、等倍の魔力を手に入れる事ができます。 ただ、一機にするには危険な故、まずは少しずつ試していただくのがよいかと。 人間共は、全魔力注いでおりますが、この魔法陣の元の製作者バータク博士の手記によると、対複数への供給を想定しており、魔力をなじませるために少しずつというのが前提となっていおります」
「つまり、入ってきた魔力を循環させつつ馴染ませて、それから、また魔力の供給を受けるという事だな」
「さすが、クルト副団長その通りです」って両手を叩きなが、褒めちぎるケーニヒだ。
「さっそく始めよう」という現魔皇帝ドミニクの言葉で、魔法陣に立っているクルトが魔法陣を起動させるのだった。
◇◇◇
一方、地下牢に拘束されている前騎士団長フランツ・ラングヤールは、魔法陣の上に寝かされ手足を鎖で拘束されている。
「ジョアンナ、俺もここまでみたいだ。 そっちにいける」と淡い光のなか、徐々に魔力が失われているのを感じていた。
「おいおい、団長よ、まだあきらめんなよ」っとその時、聞いた事のある声がする。
「げ、幻聴か。 まさかデオ」
「幻聴じゃねぇーよ、助けにきたぜ」といいつつ、拘束を解き、魔法陣を破壊するデオドルだった。 もちろん、俺デオドルや他連れてきた奴は、見張りなんてすでに倒して拘束済みだ。
きっと今頃、地上も始まってるかな。 そっちの指揮は狸ジジイにやらせている。
「はぁはぁ、まさか、デオに会えるとはな」って、拘束解放した団長フランツだ。
フランツは、俺が学生の時から世話になってる騎士団の団長だ。 ギースを託した時に、捕まって行方知らず。 やっと地下牢にいる事が判明。 長く待たせたなって、俺は、やることがあるから部下にフランツを託して、地上の研究所制圧チームに加わる事にした。
ここは、魔大陸首都の宮殿の隣接された、研究所。
白衣を着た魔族の男女数十名、それに現魔皇帝ドミニク・ドラーティオと妻のエリーゼ、そして高位貴族たち、騎士団の団長に副団長、そして、現宰相のドミニクの父であるバターティオ当主が集まっている。
「魔皇帝様、いよいよ最終実験です」っていうのは、白衣に身をつつんだ純魔族の男性だ。
「ふむ、人間に先を越されてたんだ。 ケーニヒ、首尾は?」っていうのは、苦虫をかんだ顔したドミニクだ。
「バナハンから入手した魔法陣を魔族用に修正しており、既に混魔族の囚人から騎士団の純魔族志願兵でテストした結果魔力の移管に成功しております。 経過観察しており、魔力も馴染んでおり、魔力も倍に増えております」
「そうか、では、まず誰から試す?」と集まっている貴族をみるドミニク
「では、私めが」と言って、立ち上がったのは、現副団長クルトである。
「ふむ、では、反乱軍の純魔族の準備はできてますので、ここの魔法陣に立ってください」というのは、ケーニヒだ。
「ケーニヒ、反乱軍の純魔族っていうのは?」って聞いたのは、ドミニクだ。
「魔皇帝様、残念ながら召喚側のほうが改変に時間がかかっており、魔大陸で魔力量のもっとも多い者を召喚する事はできずで、この地下に幽閉している前騎士団長フランツ・ラングヤールです」
「最終実験としてはいいな。 あとは、召喚側か。 ふふふ、そうすれば、我々の魔力量が増え、さらなる差別主義、そして、人間共に対してこちらから戦争をしかけることも可能だな」と宰相がゲスな笑みでいう。
「ああ、そうすれば」
「ええ、ドミニク、魔大陸で一番魔力量の多い、デオドルと例の子の確保ができますわ」っていうのは皇妃エリーゼ。
2人そろって、たくらんだ笑みをこぼしている。
「その改変もこの実験が終わり、あと数週間で終わる予定です」って答えたのは、ケーニヒである。
「では、クルト副団長、魔法陣に魔力を注げば、等倍の魔力を手に入れる事ができます。 ただ、一機にするには危険な故、まずは少しずつ試していただくのがよいかと。 人間共は、全魔力注いでおりますが、この魔法陣の元の製作者バータク博士の手記によると、対複数への供給を想定しており、魔力をなじませるために少しずつというのが前提となっていおります」
「つまり、入ってきた魔力を循環させつつ馴染ませて、それから、また魔力の供給を受けるという事だな」
「さすが、クルト副団長その通りです」って両手を叩きなが、褒めちぎるケーニヒだ。
「さっそく始めよう」という現魔皇帝ドミニクの言葉で、魔法陣に立っているクルトが魔法陣を起動させるのだった。
◇◇◇
一方、地下牢に拘束されている前騎士団長フランツ・ラングヤールは、魔法陣の上に寝かされ手足を鎖で拘束されている。
「ジョアンナ、俺もここまでみたいだ。 そっちにいける」と淡い光のなか、徐々に魔力が失われているのを感じていた。
「おいおい、団長よ、まだあきらめんなよ」っとその時、聞いた事のある声がする。
「げ、幻聴か。 まさかデオ」
「幻聴じゃねぇーよ、助けにきたぜ」といいつつ、拘束を解き、魔法陣を破壊するデオドルだった。 もちろん、俺デオドルや他連れてきた奴は、見張りなんてすでに倒して拘束済みだ。
きっと今頃、地上も始まってるかな。 そっちの指揮は狸ジジイにやらせている。
「はぁはぁ、まさか、デオに会えるとはな」って、拘束解放した団長フランツだ。
フランツは、俺が学生の時から世話になってる騎士団の団長だ。 ギースを託した時に、捕まって行方知らず。 やっと地下牢にいる事が判明。 長く待たせたなって、俺は、やることがあるから部下にフランツを託して、地上の研究所制圧チームに加わる事にした。
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