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2章:実家編

姉と弟

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ダリナ、ドミニクが牢屋にいき久しぶりのデオドルをみる。 
ちょうど昼食を食べており、牢屋生活のわりには、身なりなど清潔だった。 従者が、身体を拭き、週に一度は湯あみもしている。 爪の手入れも行い、髪の散髪のみしていないとの事だった。

顔立ちは、少年から青年へ変わりつつあるようで、ただ顔は無気力である。 
食べ終わると、ベットへ行き眠ってしまうのだった。

「デオドル、私よ。 ダリナ。 起きて、少しはなしましょ」とダリナがいうが無反応。 
「ねぇ、兄上、僕 ドミニク。 兄上が戻ってきたって聞いて嬉しかったんだ。 僕たち、約2ヶ月はいるから、またくるね」というドミニク。 ダリナが何か言おうとするが、ドミニクが静止するのだった。

俺デオドルは、そんな姉と弟が来た事に若干驚きつつも、会話する気にはならなかった。

それから姉ダリナは、基本的に会いにきても、条件を飲むべきなど説教ばかり。 弟ドミニクは、学園の生活、友人のはなしなどをする。

俺はその話を聞いて、返事はしないがますます条件の合意する気など失せたのであった。 お茶会、パーティ。 
授業内容などだ。 テストさえ受かれば授業の参加は自由というシステムはいいが、それでも嫌だった。 誰が学園なんていくか。

◇◇◇
姉ダリナ、弟ドミニクとも会話せずで、姉と弟が学園に戻る日となった。 
「兄上に、学園で会える日をたのしみにしてるね」といって去っていった。

その日の夜を俺は脱走日としていた。 時間は深夜3時。 すでに切れている魔力封印の手かせの鎖をベットの布団の中ではずす。 音もたてず、一気に柵までかけあがり、柵の縁を片手の指の力だけで身体を支えて、足場も石段。 口には、鉄パイプのナイフを加えている。 力を込めて押すだけで、外れるようになっている。

外れたら、外を確認して警備の巡回がいない事を確認して、這い上がるよに外へでるのだった。
出た場所は、首都の邸宅だった。 12歳の時と同じ場所である。 細く笑って、今度は北東の森へ向かう事にする。

守衛の宿舎で、気配を消して、靴、服、剣とナイフを拝借して、バックにわずかばかりの食料と調味料をいれて、気配をけしながら、外壁をよじ登り外へ脱出する。 1時間ほど走り息がきれたところで「脱出してやったってんだ。 もう、かえらねぇー」といい、北東の森へむかう街道の端の木の上で休む事にした。
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