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1章:西の街

俺、デオの今の暮らし

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翌日、やや二日酔いの俺が宿の食堂にいくと誰もおらず、宿の主人がタバコをすいながら休憩していた。

「なぁ、オヤジ、水くんねぇー」
「デオ、おめぇー今おきたのかよ」ってオヤジが文句いいながらも、コップに水をくんでテーブルに置いてくれた。
水を飲み干す俺。
「あー、二日酔いみてぇーで、頭いてぇんだよ」
「おめぇー、また女に振られたって?」ってニヤリ笑いならいうオヤジ。 昨夜の大声でも聞かれたか?
「振られてねぇーよ。 身体付きは良かったんだけどよ、顔がイマイチだかんよ、バックでセックスしたら、なんでだって女にいわれたから、お前の顔みてセックスしたくなかっただけ っていったらよ、最低って言われただけだよ」
「あはは、そりゃ、怒るよ女は」って言われた。

宿の娘で、19歳の女子がちょうど洗濯物をしていたらしく、籠をもちながら「本当、デオ君って、最低。 女の敵」と睨め付けてきた。
「ははは、俺、本当の言を言っただけだってぇーの」
「それがいけないの! それに毎度違う女性で、本当ふしだら、不潔」って言われた。
「別にいいだろ。 俺は、セックスする相手がいりゃそれでいいんだし。 お前には手ださねぇーから安心しろ」
「私だってお断りよ!」と顔を真っ赤にしてさっていく。
「デオ、俺の娘には手出しすんなよ」とやや真面目な顔をしていうオヤジだ。
「するわけねぇーだろ。 ここ以外で、俺泊めてくれるとこなんてねぇーしな」って俺がニヤリ笑いながらいう。

本当いろんな事やらかして、結構出禁の店が多いし、宿にいたっては、女連れ込んでも文句いわないのはここくらいだ。 って他にも理由があるけどな。

「ギルドの寮追い出された前代未聞ガキだしな。」って言われた。
そう俺、当初この街に来た時は、ギルドの寮に住んでいた。 なのに追い出された。
「俺もさぁ、毎晩酒飲んで、任務サボったりよ、受付嬢達とセックスしてただけでよ、追いだされるとは思わなかったよ」と笑っていると、オヤジが「デオ、それもまじぃーが、おめぇーギルドの初等教育にもでてねぇーわ、あれだろ、注意した寮の管理人と校長殴って、寮の管理人を半殺しにしたからじゃねぇーか」って言われた。

「え!そっちが理由かよ」と今更に気づく俺。
オヤジが「まぁいい。」といって、俺に紙を数枚わたし「任務だ」って言われて、「あいよ」と言って受け取り宿屋の部屋に戻った。

◇◇◇
部屋に戻り着替えながら、俺が任務内容確認してく。「一つ目、ソルジャーリザード、あとは、商家の暗殺か」と場所を確認しつつ、準備して行った事のある地点へ転移していく。

次の日には任務が終わり、宿屋のとある場所にある鍵のかかった扉で、誰もいない事を確認して鍵を開けてはいる。そこには、転移魔法陣があって、そこに乗ると転移して、着く場所は、ギルドの酒場兼食堂の隣にある部屋だ。

部屋から出ると、昼間だというのに飲んでいる見知った冒険者達がいる。
「お!デオ、団長からきいたぜ、おめぇーまた女に振られたってな」と大声いわれた。
「あのクソオヤジ! ってか振られてねぇーし」というと、もう1人が「最低とか、クズとかまた言われたか!」といわれ、「ああ、言われたよ!」というと、「「やっぱしな」」と大爆笑される。

「お前ら、ウルセェー。 後でおごれ!」といい、別の部屋へ向かう俺だ。

一方、そんなやり取りを見ていた他の冒険者達が、デオドルを姿をみている。
「あいつだろ。 ギルドの受付出禁になったやつ。」という声や、「出禁だけど、マスターから直接依頼もらってるって」という声、「あー、純魔族だからやっぱ戦闘能力高いしな」などなどである。

俺がマスター室で、事務的な手続きである任務報告とギルドカードの更新をした後は、見知ったやつらと酒をのむのが任務が終わった後の俺の日課だな。

ちなみに俺が、ギルドの寮を追い出されて行った先は、ギルドでも信望があり有事の際のまとめ役である団長とあだ名のついた、SSSランクの冒険者兼宿屋の主人の場所で、俺が純魔族でもともと戦闘能力が高いためギルドマスターが預けた所だ。 俺の行くところないしな。
俺への依頼は、マスターから団長、報告のみマスターになってる。

俺のギルドランクは、Aで、15歳としてはかなりの高ランクのほうだ。 戦闘と魔術の訓練は好きだから、毎日している。 その賜物だな。
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