【白銀の黒帝：19】落下地点にいた少年

外伝１勇者登場

魔王城の牢屋

ユリウスが起きるとそこは、埃とクモの巣がはった牢屋の中だった。

ユリウスは特に拘束はされておらず、牢屋の中で「おい、ここはどこだ！」と叫んでいる。　
すると、数人の会話が、「何千年もここつかってなかったのにな」といい、「ああ、迷惑な奴だよ。」という会話がきこえる。

再度、ユリウスが「ここはどこだー！」と叫ぶと、兵の1人が「なんか、起きたみたいだ」といい、牢屋へ食事をもちながら3人が近づいてくる。

魔族の兵士が「人間、食事だ」といって小窓から渡す。　
「魔族のご飯などいらん」といって受け取らないユリウス。　
「折角、食堂のおばちゃんが用意したのにな」といい、「食べないのはそっちの勝手だ」といって小窓を閉じるのだった。

「ここはどこだ？」と険しい顔で聞くユリウス。
もう1人の兵が「魔王城の牢屋だ。　もう、何千年も使ってなかったからな。　掃除してなくて悪かったな」といって、もう1人の兵が「起きたみたいだから、四天王様に報告だな。」といってその場から立ち去る。

「魔王城だと！　俺は、魔王を討伐した。　どうなってるんだ」と1人頭をかかえるユリウスである。