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第一章 愛証
7※
しおりを挟む冥王は十分にナシェルの尻孔の中をとろかせてから舌を抜いた。
唾液によって潤したそこは、とろんと糸を引くほどに充分に濡れ輝いている。
「そろそろ、いいだろう。止めなさい」
「ん………」
命じられて、ナシェルも王の弩形から唇を離す。
ナシェルはその恥ずかしい姿勢をはやく止めたくて、父の上から退こうとしたが、父の考えは別の所にあったようで、お尻を掴まれたままさらにぐっと顔のほうに引きよせられた。
「!?」
ずるっと腹の上を引き摺られて、王の顔の上に自分の股間がくる。
「や! 父上! ――あ!」
逃れようとしたときにはすでに、王の唇が、逆さになった己の花芯を咥えていた。
「やあ………あ――!!あんっ……あ――!」
驚きと恥ずかしさで逃れようとするが、お尻を両手でがっしりと掴まれていて、身動きがとれない。
王は咥えたものを舌で転がし始めた。
体中が温かいものに包まれるような、めくるめく快感。腰が撥ねる。ナシェルの唇から甘い嬌声が迸る。
何かにすがろうとじたばたする手首を捕えられ、王の胸の上に肘を押さえつけられた。
王の顔の上に跨った状態で、前傾姿勢のまま手を固定される。
髪を振り乱し、ナシェルは悶えた。あまりにも恥辱的だ。
「いや、いやあ……っ! は…………あッ」
王は口戯とはこうするのだよと手本を見せるように、ナシェルの花茎をすっぽりと口に含み、中で舌を巧みに使う。まだ小さな王子の花茎だ。根元まで咥えても王にとって何らの労苦もない。
だがそれらは、ナシェルにとっては熾しすぎる口技だ。とても快感を愉しむゆとりはない。
「んんあ……あ……! ダメ、だめ………いやぁ………ッ!」
やがて王が花芯とともに濡れそぼつ双玉をも愛撫しはじめると、もはやナシェルは快感の渦に呑まれて半狂乱になり、声を殺すこともなく泣き喘ぎ、全身に汗の粒を光らせながら絶頂への階段を昇ってゆくのだった。
「や………父上、父上!………あ………んあああッ…………!」
頭の中が、瞬間、爆ぜるように真っ白になる。
次の瞬間、ナシェルの花芯は激しい収縮とともに精を放った。
稚いものから放出される白物は、まだ量も随分と少ない。王は難なくそれを口中で受け止め、嚥下した。
王子の下肢が、ぶるぶると緊まり………そして脱力した。
「はあっ……はあっ………はあっ……」
冥王の腹の上にぱったりと上体を伏した王子は、おそらくまだ慣れない散華の余韻に浸っているのであろう。
意識を遠くへ飛ばしかけているナシェルの腰を掴んで寝台の上にひっくり返し、王は起き上がった。
仰向けに転がされたナシェルは四肢を寝具に投げ出し、肩で息をしている。
いつものように自分が散華したことで終幕したのだと感じていたナシェルは、次の瞬間その根拠のない考えを打ち破られることになる。
「まだここからだよ、ナシェル」
そう告げると王は、ナシェルの上に体重をかけてきた。
両脚の付け根を凄い力で掴まれる。
「え……な、何………?」
ナシェルは身じろぎした。
王はナシェルの両太腿を持ち上げて顔の横で膝を左右に大きく割り開き、押し付け、膝を畳ませた。
両膝だけを開いて、躯がぎゅっと押し込められるような卑猥な姿勢だ。
薄い尻が浮き上がり、局部が王の眼前に晒される。呼吸も、苦しくなった。
「いやぁ……!」
達したあとの委縮した花芯を王に視姦され、ナシェルはおののいた。またくわえられてしまうのかと思ったのだ。彼はまだ一晩に一回しか放精することができないので、もうそれ以上そこを攻められるのには耐えられそうにない。
「そなたの中にこれを挿れるよ。―少し痛いかもしれぬが、この痛みはそなたにとって避け得ぬ道だ」
そのとき王が浮かべていた表情を、何と表せばよいのだろう。
我が子への迸る劣情と嗜虐心と、待ち望んだこの瞬間を迎える歓喜と、幼子の受ける痛苦への同情とが綯い交ぜになった、究極の慈愛の云うべき優しい微笑がそこにはあった。
「………え? ………え?」
ナシェルには父の云う意味が測れない。
「力を抜いて楽にしていなさい、そうすれば、少しは痛みが逃せるだろうから」
云い終えるや否や、王は怒張した雄茎をナシェルの双丘のあわいに押し当てた。
悪戯するように先端部を谷間に添って滑らせ、先走りを尻孔に塗り込める。
可愛らしい蕾に、ぬらぬらとした鋭い切っ先をあてがうと、王は至上の歓びと感動に包まれて武者震いすら覚えた。
初めてのこの刻は一度きりしかない。たっぷりと楽しまねばならない。
王はひとつ大きく呼吸を整え、まだよく判っておらぬ様子の王子の頬に軽く触れた。
「さあ、息を吐いて。力を抜いて」
狙いを定めた先端部が、それを受け入れるにはまだあまりに小さすぎる蕾の中に、ゆっくりと、だが迷いのない力剛さで、呑みこまれていく。
「!!!」
怖ましい異物感がナシェルの内部を襲った。彼は何事かと身を固くし、思わず王の言葉に逆らって息を吸った。次の瞬間―、
可憐な唇から、凄まじい悲鳴が迸った。
「ひぃ……い………やあぁぁぁ――っ!! ぃああ――!!」
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