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第二十一話 髑髏の龍と禁忌の龍
逆襲のキメラ
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「ポグロロロロロッ! ポゾゾッ! ポゾゾッ!」
さっきまで胴体と首が離れ地面に転がっていたのに、さも当然のように咆哮するキメラドラゴン。
「……!」
「落ち着けジョー! な、なんどだって、き、斬ってやれば、い、いいんだ!」
所々噛みながらケンガが叫ぶ。目を見開いて数歩後ずさったジョーも、額に冷や汗を垂らしながらダガーを構えた。
「んくんく……ああそうだ。この戦い、まだ終わってないぞ!」
「そそそそうですね!」
回復薬を飲みながらナガレも構える。フローレンスもおっかなびっくり鉄球のチェーンと持ち手を構えた。
「ポゴロロロロ……ポポココーーッ!」
ガパッ……ゴォォォォッ!
なんとキメラドラゴンは大きく息を吸い込み、ドス黒い紫色の炎を吐き出した! もはや謎のモンスターを象徴する紫炎がナガレたちに襲いかかる!
「くっ!」
「わぁぁーーーー!」
ダンッ! と高くジャンプして回避したジョー。ナガレたちは頭から真横に滑り込んで回避した。真上を炎の帯が通り過ぎていく……!
「うあアツッ! あんなのくらったらひとたまりもないぞ!」
火の粉がほっぺに落ちて悲鳴を上げるナガレ。それでも急いで這って脱出すると、ようわく炎が止んだ。
「……ネックスラッシュ!」
ジョーは空中でダガーを振り、もう一度必殺のネックスラッシュを発動。だがいくらキメラドラゴンでも、流石にニ度は喰らわなかった。
「プコココッ!」
ギュンッ!
蛇のような体を一気に縮めて回避。紅き斬撃は空を斬り、地面にぶつかり虚しく消える。
「ピルルルーッ!」
ジョーが着地する瞬間を狙って、大口をハンマーのように叩きつけて来た!
「あ、危ないッ!」
ガキィン!
咄嗟にナガレが割り込みガードする。鈍い金属音がして、大きく後ろへのけ反った。重い感覚に柔軟な手首が痛み、体がガクッと震える……。
「ナガレ! ……くそっ、なんてパワーだ」
この四人の中で最も高い防御力を誇るナガレですら、攻撃を受けられない。ジョーは歯を食いしばって飛ぼうとしたが、先に動いたのはキメラドラゴンだ!
「ペグゴ! ペグゴゴゴーーッ!」
ブンブンブンッ!
「くっ……」「ぐはぁっ!」
短い後ろ足で立ち上がり、頭の大きな角を振り回してきた。今度は細くしなやかなシカの角での攻撃を、ジョーは避けたがナガレはガードできずぶっ飛ばされる。
「こんのっ!」
無茶な体勢から受け身を取って着地するナガレ。その隙にケンガとフローレンスが両サイドから攻撃!
「アイスピック!」「チェーンソーサー!」
さっきまで胴体と首が離れ地面に転がっていたのに、さも当然のように咆哮するキメラドラゴン。
「……!」
「落ち着けジョー! な、なんどだって、き、斬ってやれば、い、いいんだ!」
所々噛みながらケンガが叫ぶ。目を見開いて数歩後ずさったジョーも、額に冷や汗を垂らしながらダガーを構えた。
「んくんく……ああそうだ。この戦い、まだ終わってないぞ!」
「そそそそうですね!」
回復薬を飲みながらナガレも構える。フローレンスもおっかなびっくり鉄球のチェーンと持ち手を構えた。
「ポゴロロロロ……ポポココーーッ!」
ガパッ……ゴォォォォッ!
なんとキメラドラゴンは大きく息を吸い込み、ドス黒い紫色の炎を吐き出した! もはや謎のモンスターを象徴する紫炎がナガレたちに襲いかかる!
「くっ!」
「わぁぁーーーー!」
ダンッ! と高くジャンプして回避したジョー。ナガレたちは頭から真横に滑り込んで回避した。真上を炎の帯が通り過ぎていく……!
「うあアツッ! あんなのくらったらひとたまりもないぞ!」
火の粉がほっぺに落ちて悲鳴を上げるナガレ。それでも急いで這って脱出すると、ようわく炎が止んだ。
「……ネックスラッシュ!」
ジョーは空中でダガーを振り、もう一度必殺のネックスラッシュを発動。だがいくらキメラドラゴンでも、流石にニ度は喰らわなかった。
「プコココッ!」
ギュンッ!
蛇のような体を一気に縮めて回避。紅き斬撃は空を斬り、地面にぶつかり虚しく消える。
「ピルルルーッ!」
ジョーが着地する瞬間を狙って、大口をハンマーのように叩きつけて来た!
「あ、危ないッ!」
ガキィン!
咄嗟にナガレが割り込みガードする。鈍い金属音がして、大きく後ろへのけ反った。重い感覚に柔軟な手首が痛み、体がガクッと震える……。
「ナガレ! ……くそっ、なんてパワーだ」
この四人の中で最も高い防御力を誇るナガレですら、攻撃を受けられない。ジョーは歯を食いしばって飛ぼうとしたが、先に動いたのはキメラドラゴンだ!
「ペグゴ! ペグゴゴゴーーッ!」
ブンブンブンッ!
「くっ……」「ぐはぁっ!」
短い後ろ足で立ち上がり、頭の大きな角を振り回してきた。今度は細くしなやかなシカの角での攻撃を、ジョーは避けたがナガレはガードできずぶっ飛ばされる。
「こんのっ!」
無茶な体勢から受け身を取って着地するナガレ。その隙にケンガとフローレンスが両サイドから攻撃!
「アイスピック!」「チェーンソーサー!」
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