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第十九話 禍のエースストライカー
決着……?
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「くそっ……む、無念……ッ!」
凄まじい聖属性エネルギーを前に、ワッカーサは苦悶の声を漏らす。一応剣を構えて反撃の姿勢を取るが、あんな聖属性全開の一撃を喰らったら、いくらライカンスロープのといえど一巻の終わりだ。
「終わりだぁぁぁぁぁっ!」
サニーが光の剣を振り下ろす。ワッカーサはロングソードを構えて防ごうとするが無駄だった。
ドスッ!
「ぐぁっ……!」
一瞬の白い閃光。その中でサニーのエルドラサーベルが、ワッカーサの土手っ腹に深く突き刺さり貫通した。
「…………」
サニーは何も言わない。エルドラサーベルをハラか抜こうともしない。
「がはぁっ、がっ、ぐふっ……」
ワッカーサは腹部を貫かれ、弱々しい情けない声を出した……。
と、思いきや。
「ぐふっ……ぐ、ぐふふ。ふふふ……ははっ、ははははは! 時間切れだ!」
なんと腹を串刺しにされてもなおゲラゲラ笑っているワッカーサ。
「……がはっ!」
そしてサニーの脇腹に、ロングソードが突き刺さっていた。
「はははははっ! 俺の勝ちだサニー・ワカセラ……! グフフ……グォォォォンッ!」
勝利の雄たけびを上げるワッカーサ。
その腹部に突き刺さるエルドラサーベルから、白い光が消えていた。
……魔力が完全に尽きて、聖属性のエネルギーが消えてしまったのだ。
「ぐはははっ! 終わったなサニー! あと少し、あと少し時間が足りなかったな……!」
「ぐぅっ……!」
笑いながらロングソードを抜かれて、サニーは膝から崩れ落ちた。右の横腹が燃えるように熱く感じる。皮鎧のインナーが多少止血してくれるが、それでも大ダメージには変わりない。
回復薬を飲みたいが、ワッカーサがそんな隙を与えてくれるとは思えない。
「ぐぅっ、はぁっ……!」
「諦めろ、サニー。お前はここで死ぬんだ」
ワッカーサはニヤリと笑い、血に濡れたロングソードを振り上げる。
「昔の仲間だったよしみで逃がしてやりたいが……あいにく、俺はそこまで気の長い奴じゃない。最後に言い残す言葉があれば聞いてやろう。もちろんお前の『仲間』にも、ちゃあんと伝えるぜェ? ……邪魔してきたら殺すけどな」
(……くそっ、もう少し魔力が残っていれば!)
激痛に呻きながら、サニーはワッカーサを見上げる。灰色の毛皮に覆われた体は焼け焦げたような傷だらけ。本当にあと数撃で倒せるはずだったのに……。
何も言わないサニーを前に、ワッカーサは「ハッ!」と鼻で笑った。
「じぃ・かぁ・ん・ぎぃ・れぇ~!」
あざ笑うように笑い、ロングソードを振り下ろした。
ザシュッ!
凄まじい聖属性エネルギーを前に、ワッカーサは苦悶の声を漏らす。一応剣を構えて反撃の姿勢を取るが、あんな聖属性全開の一撃を喰らったら、いくらライカンスロープのといえど一巻の終わりだ。
「終わりだぁぁぁぁぁっ!」
サニーが光の剣を振り下ろす。ワッカーサはロングソードを構えて防ごうとするが無駄だった。
ドスッ!
「ぐぁっ……!」
一瞬の白い閃光。その中でサニーのエルドラサーベルが、ワッカーサの土手っ腹に深く突き刺さり貫通した。
「…………」
サニーは何も言わない。エルドラサーベルをハラか抜こうともしない。
「がはぁっ、がっ、ぐふっ……」
ワッカーサは腹部を貫かれ、弱々しい情けない声を出した……。
と、思いきや。
「ぐふっ……ぐ、ぐふふ。ふふふ……ははっ、ははははは! 時間切れだ!」
なんと腹を串刺しにされてもなおゲラゲラ笑っているワッカーサ。
「……がはっ!」
そしてサニーの脇腹に、ロングソードが突き刺さっていた。
「はははははっ! 俺の勝ちだサニー・ワカセラ……! グフフ……グォォォォンッ!」
勝利の雄たけびを上げるワッカーサ。
その腹部に突き刺さるエルドラサーベルから、白い光が消えていた。
……魔力が完全に尽きて、聖属性のエネルギーが消えてしまったのだ。
「ぐはははっ! 終わったなサニー! あと少し、あと少し時間が足りなかったな……!」
「ぐぅっ……!」
笑いながらロングソードを抜かれて、サニーは膝から崩れ落ちた。右の横腹が燃えるように熱く感じる。皮鎧のインナーが多少止血してくれるが、それでも大ダメージには変わりない。
回復薬を飲みたいが、ワッカーサがそんな隙を与えてくれるとは思えない。
「ぐぅっ、はぁっ……!」
「諦めろ、サニー。お前はここで死ぬんだ」
ワッカーサはニヤリと笑い、血に濡れたロングソードを振り上げる。
「昔の仲間だったよしみで逃がしてやりたいが……あいにく、俺はそこまで気の長い奴じゃない。最後に言い残す言葉があれば聞いてやろう。もちろんお前の『仲間』にも、ちゃあんと伝えるぜェ? ……邪魔してきたら殺すけどな」
(……くそっ、もう少し魔力が残っていれば!)
激痛に呻きながら、サニーはワッカーサを見上げる。灰色の毛皮に覆われた体は焼け焦げたような傷だらけ。本当にあと数撃で倒せるはずだったのに……。
何も言わないサニーを前に、ワッカーサは「ハッ!」と鼻で笑った。
「じぃ・かぁ・ん・ぎぃ・れぇ~!」
あざ笑うように笑い、ロングソードを振り下ろした。
ザシュッ!
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