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第十九話 禍のエースストライカー
逃走
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全身のバネを使って、センチアは回転しながら飛び上がった。するとマチェットから炎が吹き出し、熱風の竜巻を起こす!
「ギギギャーーッ⁉︎」
炎攻撃と斬撃を同時にくらい、エリートゴーストは巻き上げられ吹っ飛んだ。ブシューッ! と黒い煙を撒き散らしながら、フラフラと降りてくる。
「ギギ……!」
仲間二人が倒されて、自身も瀕死の重体……劣勢を悟ったか、エリートゴーストは黒煙を撒き散らしながら後ずさっていく。
「ギ……ギャギャッ……ギャーッ!」
「あ、逃げた!」
そしていきなり背中(?)を向け、後ろへ向けて全力飛行! スピードこそあまり速くないが、高度が高くセンチアたちの攻撃が通らない。
「ギギャーッ!」
「くっそー! 降りてこいっ!」
駆けつけたナガレがマルチスタッフを構えクレイボムを放つ! ……が、体を透過で突き抜けてしまい当たらなかった。
「ありゃ、ダメか……」
ナガレは立ちすくんだまま、去っていくエリートゴーストの姿を見送るしかない。仲間たちも続々とやって来た。
「ちぃっ、逃げられたか。3体まとめてぶっ潰してやろうと思ったのによ」
「まーまー。こうして守りきれたのは良かったわ~」
タネツとヒズマが話している。他のみんなもようやく武器を下ろして、去っていくゴーストたちを眺めていた。
「……はっ!」
ヒューーーーン……トスンッ。
「……ダメだ。ありゃ逃げられた」
最後まで弓をつがえて狙っていたマックィーン。トドメに一矢放ってみたものの、やっぱり飛距離が足りず、遠くの地面に刺さった。
「……よし! ってことは……オレたち、勝ったのか!」
「そうですよっ! 屋敷を見事に守り抜きました!」
緊張していたナガレの表情が、パァッと明るくなった。フローレンスもニコッと笑顔になる。
……が、すぐに二人とも「「あっ!」」と何かに気づいたようだ。
「サニーの奴、大丈夫か! 早く助けに行かないと!」
「そ、そういえばそうでした!」
そう、たった一人で戦っていたサニーのことを忘れていた。今までワッカーサを食い止めてくれたため、無事でいてくれれば良いが……。
「マックィーンさん! 屋敷の人たちに伝えといてください。オレたちがエリートゴーストを倒したって!」
「私たち、サニーさんを探しに行きます! また後で! みなさん、行きましょう」
「お、おう!」「そうね~!」
タネツとヒズマも、疲労の色を隠して頷いてくれた。回復薬を飲みながら、走って村の中を探しにいく。
「あれ、ところでジョーは?」
「ギギギャーーッ⁉︎」
炎攻撃と斬撃を同時にくらい、エリートゴーストは巻き上げられ吹っ飛んだ。ブシューッ! と黒い煙を撒き散らしながら、フラフラと降りてくる。
「ギギ……!」
仲間二人が倒されて、自身も瀕死の重体……劣勢を悟ったか、エリートゴーストは黒煙を撒き散らしながら後ずさっていく。
「ギ……ギャギャッ……ギャーッ!」
「あ、逃げた!」
そしていきなり背中(?)を向け、後ろへ向けて全力飛行! スピードこそあまり速くないが、高度が高くセンチアたちの攻撃が通らない。
「ギギャーッ!」
「くっそー! 降りてこいっ!」
駆けつけたナガレがマルチスタッフを構えクレイボムを放つ! ……が、体を透過で突き抜けてしまい当たらなかった。
「ありゃ、ダメか……」
ナガレは立ちすくんだまま、去っていくエリートゴーストの姿を見送るしかない。仲間たちも続々とやって来た。
「ちぃっ、逃げられたか。3体まとめてぶっ潰してやろうと思ったのによ」
「まーまー。こうして守りきれたのは良かったわ~」
タネツとヒズマが話している。他のみんなもようやく武器を下ろして、去っていくゴーストたちを眺めていた。
「……はっ!」
ヒューーーーン……トスンッ。
「……ダメだ。ありゃ逃げられた」
最後まで弓をつがえて狙っていたマックィーン。トドメに一矢放ってみたものの、やっぱり飛距離が足りず、遠くの地面に刺さった。
「……よし! ってことは……オレたち、勝ったのか!」
「そうですよっ! 屋敷を見事に守り抜きました!」
緊張していたナガレの表情が、パァッと明るくなった。フローレンスもニコッと笑顔になる。
……が、すぐに二人とも「「あっ!」」と何かに気づいたようだ。
「サニーの奴、大丈夫か! 早く助けに行かないと!」
「そ、そういえばそうでした!」
そう、たった一人で戦っていたサニーのことを忘れていた。今までワッカーサを食い止めてくれたため、無事でいてくれれば良いが……。
「マックィーンさん! 屋敷の人たちに伝えといてください。オレたちがエリートゴーストを倒したって!」
「私たち、サニーさんを探しに行きます! また後で! みなさん、行きましょう」
「お、おう!」「そうね~!」
タネツとヒズマも、疲労の色を隠して頷いてくれた。回復薬を飲みながら、走って村の中を探しにいく。
「あれ、ところでジョーは?」
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