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第十八話 悪夢の遠吠え
合体! エリートゴースト
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「ふ、フローレンス。オレ、めっちゃ嫌な予感がするんだけど。エレメントスライムの一件覚えてる……?」
「は、は。ナガレさん。ちょうど私もおんなじこと考えてて……」
ラストハーレムズ潜入時に同じような展開があったような……。(十三話)
「これ絶対マズい状況だろ!」
「皆さん気を付けて! 奴らパワーアップしますよ!」
「え、そうなの~?」「どゆこと?」「どうしてですか!?」
センチアやダンケは意味が分からずキョトンとしているが、ケンガとバッファロー組は信じて身構えた。様々な異変をその目で見てきたため、今回も強敵と戦うことになるとは思っている。
その最中もゴーストは集合して、グルグル回っている……すると水に溶け込む砂のように、その姿が少しずつ融解して混ざっていく!
回って回って回る間にゴーストは一つになっていき……。
「キャキャーーーーッ!」
甲高い悲鳴のような声をあげて、一体の巨大なゴーストに変身した! 布を被ったような体は真っ赤に染まり、白く光る不気味な一つ目が顔(?)についた。こちらを睨め付ける巨大な目はかなり気味が悪い。
それは危険度C級モンスター・エリートゴースト! 満月が近くなると活性化して人里離れたところを浮遊する、そこそこ危険な相手だ。焚き火やランタン・ヨビカリ草など明かりが苦手だが、夜道を急ぐ旅人などが襲われる事件も多い。
「くそっ、案の定合体しやがった!」
「え、案の定?」
「そう言えばタイガスでナガレ君がそんなこと言ってたわね~……」
「ギャギャオーーーーッ!」
キィーーン……!
「ぐわーっ!」
再びエリートゴーストが咆哮する。耳をつん裂くような甲高い声! いや、それは気持ちだけのものではない。咆哮は『音波攻撃』となり、ナガレたちを吹き飛ばした。
「くそーっ、怯むな! 戦え兵士たちよ! 弱いゴーストを狙えーっ」
安全圏から叫ぶだけのハーバード。だが彼の言う通り、疲労からか変身できなかった個体もいた。エリートゴーストが三体、通常のゴーストが十五体ほど。
「「「おおーっ!」」」
勇敢にゴーストへ向かっていく兵士たち。隊長格の女性が叫んだ。
「ゴーストは我々にお任せを! 冒険者の皆様は、エリートゴーストの対処をお願いします!」
「おう、任せとけ!」「腕がなるわ~!」
タネツたちも兵士たちに負けじと、エリートゴーストへ向かっていく。
「ケンちゃん! ダンケ! 魔法が使える二人が頼りだよっ! 頑張って!」
「その名前で呼ぶんじゃねえ!」
「は、は。ナガレさん。ちょうど私もおんなじこと考えてて……」
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「これ絶対マズい状況だろ!」
「皆さん気を付けて! 奴らパワーアップしますよ!」
「え、そうなの~?」「どゆこと?」「どうしてですか!?」
センチアやダンケは意味が分からずキョトンとしているが、ケンガとバッファロー組は信じて身構えた。様々な異変をその目で見てきたため、今回も強敵と戦うことになるとは思っている。
その最中もゴーストは集合して、グルグル回っている……すると水に溶け込む砂のように、その姿が少しずつ融解して混ざっていく!
回って回って回る間にゴーストは一つになっていき……。
「キャキャーーーーッ!」
甲高い悲鳴のような声をあげて、一体の巨大なゴーストに変身した! 布を被ったような体は真っ赤に染まり、白く光る不気味な一つ目が顔(?)についた。こちらを睨め付ける巨大な目はかなり気味が悪い。
それは危険度C級モンスター・エリートゴースト! 満月が近くなると活性化して人里離れたところを浮遊する、そこそこ危険な相手だ。焚き火やランタン・ヨビカリ草など明かりが苦手だが、夜道を急ぐ旅人などが襲われる事件も多い。
「くそっ、案の定合体しやがった!」
「え、案の定?」
「そう言えばタイガスでナガレ君がそんなこと言ってたわね~……」
「ギャギャオーーーーッ!」
キィーーン……!
「ぐわーっ!」
再びエリートゴーストが咆哮する。耳をつん裂くような甲高い声! いや、それは気持ちだけのものではない。咆哮は『音波攻撃』となり、ナガレたちを吹き飛ばした。
「くそーっ、怯むな! 戦え兵士たちよ! 弱いゴーストを狙えーっ」
安全圏から叫ぶだけのハーバード。だが彼の言う通り、疲労からか変身できなかった個体もいた。エリートゴーストが三体、通常のゴーストが十五体ほど。
「「「おおーっ!」」」
勇敢にゴーストへ向かっていく兵士たち。隊長格の女性が叫んだ。
「ゴーストは我々にお任せを! 冒険者の皆様は、エリートゴーストの対処をお願いします!」
「おう、任せとけ!」「腕がなるわ~!」
タネツたちも兵士たちに負けじと、エリートゴーストへ向かっていく。
「ケンちゃん! ダンケ! 魔法が使える二人が頼りだよっ! 頑張って!」
「その名前で呼ぶんじゃねえ!」
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