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第九話 月に泣く凶牙
登場・ココリョナカイマン!
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そのまま十分ほど川沿いに進むナガレたち。時々ヨビカリジェルをそこら辺に吹き付けて道標にしている。
「そういえば、コウヨウ地方の川には『ホタル』って言う虫がいるらしいぜ。夜になると緑色に光って綺麗なんだってさ」
「ナガレさんってコウヨウ地方に詳しいんですね……出身なんですか?」
「いや、オレの好きな人がコウヨウ地方出身なんだ。だから話してると色々情報入ってくんの。サキミっていうちょっと病弱だけど、とーってもカワイイ女の子なんだ~♡」
「え、病弱? サキミ? もしかしてあの名家の……」
「どうかした?」
「えーと、その方の名字ってもしかして……」
「サキミの名字は…………あれ? そういえば、一度も聞いてないな」
思えば初対面の時サキミは、名前こそ名乗ったものの名字を言っていなかった。あの時はデレデレしてたから気にしてもいなかったが、どうしてだろう?
「それってもしかして……いえ、まさかね……えーっと、ナガレさんはどこ地方出身なんですか?」
(そんなにその子の事が好きなんですねぇ。ラストハーレムズに来てくれないかな……いや闘病中らしいし無理ですかね)
(……フローレンス、丁寧語と良いお淑やかな性格といい、サキミとキャラ被ってる……バストサイズ以外はだけど)
(……俺様、空気にされてるな。俺様の失言とはいえ、いくらなんでも引きずりすぎだろうに……)
ナガレとフローレンスは二人仲良く話している。その少し後ろを、つまらなさそうな顔をしたケンガが手を頭の後ろに乗っけて付いている。
とはいえケンガが何も言わないので、ナガレも放っておいている。やはり、現状を変えられるのは自分だけということだ。
「オレはコナキ地方だよ。夏以外はだいたい雪降って寒かったから、スラガン地方の暑さに驚いちゃった」
「あー、辛いですよね……私、実はエンペリオン地方の首都出身なんです。平和ではあるんですけど、夜も明るくてうるさいし昼は昼でうるさいし……とにかくうるさいです」
「え、首都⁉︎ すげぇー!」
意外と都会っ子だった! その事実に驚いて身を乗り出すナガレ。フローレンスは「いえいえそんなことないですよー」と謙遜しているが、口元がちょっとニヤけている。
「全く、雑談にうつつを抜かしやがって。いつ敵が襲ってくるか分からないことを忘れてるんじゃないだろうな」
一人で愚痴るケンガだが、日頃の行いを見るに人のこと言えないだろう。
「仕方ない、俺様だけでもしっかりしなければ!」
そう言ってケンガは川を見つめ続けた。水はかなり澄んでいて、夜のくせにとても明るく見える。特に川の真ん中あたりが鮮やかな瑠璃色に光ってて、とっても綺麗……。
「……って、なんだとうっ⁉︎」
いや、いくら川でも瑠璃色光るのはおかしい。それに変色しているのは一箇所だけだ!
「話している場合か! あそこを見ろ、ナガレ!」
「なんですか人が男子と仲睦まじく話してる時に……って、ああっ⁉︎」
「なんだ! 川が光ってる!」
慌ててナガレたちは抜刀し武器を構える。川底に何かあるようには見えないが……。
バサァッ……。
「んぉ!」
突然周囲がキラキラ白く光りだす。何か粉塵が空気中を舞い、月の光が反射しているようだ。
「これは粉……ナガレさん! 上です!」
フローレンスの言葉に、一斉に上を向く一同。
そこには三日月をバックに空を飛ぶ、半透明な瑠璃色の大きな翼。
胴体があるはずの場所には、体が真っ白なワニがいた。ぶら下げられたように後ろ足を下にして、空中で静かにとどまっている。人間に持たれたネコみたいでちょっと可愛い姿勢だが……細長い口から時々覗くトゲトゲした牙で帳消しになる。
「なんじゃありゃ~!?」
「あれがココリョナカイマンか! あの見た目なんか……生物的になんか嫌だ」
驚いて叫んでしまうナガレと、生理的嫌悪感に顔をしかめるケンガ。
だがココリョナカイマンはただこちらを見つめるだけで、特に何もしてこない。基本はおとなしい性格のようだ。
「なんで襲ってこないんだ?」
「まだナワバリに入ってないからです。ちょっと川に足入れてみてくれます?」
「お、おう」
よく分からないままフローレンスに促され、浅瀬に片足を突っ込むナガレ。すると……。
「ガァァァァ!」
突然ココリョナカイマンが咆哮して、こちらへ向かって急降下! そのまま大きな口を開けてナガレに襲いかかる!
「どひゃーっ!?」
慌ててジャンプで飛び出して避ける。相手はナガレがさっきまでいたところに思いきりかぶりついた。
ガリガリガリッ!
「じ、地面が抉れたぞ! なんという顎の力だ……」
川底に大きな穴ができている。あんなので噛みつかれたら、防具ごとコナゴナに粉砕されてしまう……。
「ナガレ! 来るぞ!」
「ココリョナカイマンはナワバリに入った相手は絶対に許さないんです! それに住み心地が良ければどんどんナワバリを広げていって……本拠地のデクネク地方ならいずれ他の個体と激突するんですが、ここには迷い込んだヤツしかいませんから」
「そうか。それではいずれ近くの橋までナワバリを広げてしまうかもしれない……よぉし、やっつけてやるか!」
川の浅瀬にざぶざぶ入り込む三人。ココリョナカイマンはゆっくりと地面近くまで降りてきて「ガルル……」と牙を剥き出しにして威嚇した。
バトルスタートだ!
「そういえば、コウヨウ地方の川には『ホタル』って言う虫がいるらしいぜ。夜になると緑色に光って綺麗なんだってさ」
「ナガレさんってコウヨウ地方に詳しいんですね……出身なんですか?」
「いや、オレの好きな人がコウヨウ地方出身なんだ。だから話してると色々情報入ってくんの。サキミっていうちょっと病弱だけど、とーってもカワイイ女の子なんだ~♡」
「え、病弱? サキミ? もしかしてあの名家の……」
「どうかした?」
「えーと、その方の名字ってもしかして……」
「サキミの名字は…………あれ? そういえば、一度も聞いてないな」
思えば初対面の時サキミは、名前こそ名乗ったものの名字を言っていなかった。あの時はデレデレしてたから気にしてもいなかったが、どうしてだろう?
「それってもしかして……いえ、まさかね……えーっと、ナガレさんはどこ地方出身なんですか?」
(そんなにその子の事が好きなんですねぇ。ラストハーレムズに来てくれないかな……いや闘病中らしいし無理ですかね)
(……フローレンス、丁寧語と良いお淑やかな性格といい、サキミとキャラ被ってる……バストサイズ以外はだけど)
(……俺様、空気にされてるな。俺様の失言とはいえ、いくらなんでも引きずりすぎだろうに……)
ナガレとフローレンスは二人仲良く話している。その少し後ろを、つまらなさそうな顔をしたケンガが手を頭の後ろに乗っけて付いている。
とはいえケンガが何も言わないので、ナガレも放っておいている。やはり、現状を変えられるのは自分だけということだ。
「オレはコナキ地方だよ。夏以外はだいたい雪降って寒かったから、スラガン地方の暑さに驚いちゃった」
「あー、辛いですよね……私、実はエンペリオン地方の首都出身なんです。平和ではあるんですけど、夜も明るくてうるさいし昼は昼でうるさいし……とにかくうるさいです」
「え、首都⁉︎ すげぇー!」
意外と都会っ子だった! その事実に驚いて身を乗り出すナガレ。フローレンスは「いえいえそんなことないですよー」と謙遜しているが、口元がちょっとニヤけている。
「全く、雑談にうつつを抜かしやがって。いつ敵が襲ってくるか分からないことを忘れてるんじゃないだろうな」
一人で愚痴るケンガだが、日頃の行いを見るに人のこと言えないだろう。
「仕方ない、俺様だけでもしっかりしなければ!」
そう言ってケンガは川を見つめ続けた。水はかなり澄んでいて、夜のくせにとても明るく見える。特に川の真ん中あたりが鮮やかな瑠璃色に光ってて、とっても綺麗……。
「……って、なんだとうっ⁉︎」
いや、いくら川でも瑠璃色光るのはおかしい。それに変色しているのは一箇所だけだ!
「話している場合か! あそこを見ろ、ナガレ!」
「なんですか人が男子と仲睦まじく話してる時に……って、ああっ⁉︎」
「なんだ! 川が光ってる!」
慌ててナガレたちは抜刀し武器を構える。川底に何かあるようには見えないが……。
バサァッ……。
「んぉ!」
突然周囲がキラキラ白く光りだす。何か粉塵が空気中を舞い、月の光が反射しているようだ。
「これは粉……ナガレさん! 上です!」
フローレンスの言葉に、一斉に上を向く一同。
そこには三日月をバックに空を飛ぶ、半透明な瑠璃色の大きな翼。
胴体があるはずの場所には、体が真っ白なワニがいた。ぶら下げられたように後ろ足を下にして、空中で静かにとどまっている。人間に持たれたネコみたいでちょっと可愛い姿勢だが……細長い口から時々覗くトゲトゲした牙で帳消しになる。
「なんじゃありゃ~!?」
「あれがココリョナカイマンか! あの見た目なんか……生物的になんか嫌だ」
驚いて叫んでしまうナガレと、生理的嫌悪感に顔をしかめるケンガ。
だがココリョナカイマンはただこちらを見つめるだけで、特に何もしてこない。基本はおとなしい性格のようだ。
「なんで襲ってこないんだ?」
「まだナワバリに入ってないからです。ちょっと川に足入れてみてくれます?」
「お、おう」
よく分からないままフローレンスに促され、浅瀬に片足を突っ込むナガレ。すると……。
「ガァァァァ!」
突然ココリョナカイマンが咆哮して、こちらへ向かって急降下! そのまま大きな口を開けてナガレに襲いかかる!
「どひゃーっ!?」
慌ててジャンプで飛び出して避ける。相手はナガレがさっきまでいたところに思いきりかぶりついた。
ガリガリガリッ!
「じ、地面が抉れたぞ! なんという顎の力だ……」
川底に大きな穴ができている。あんなので噛みつかれたら、防具ごとコナゴナに粉砕されてしまう……。
「ナガレ! 来るぞ!」
「ココリョナカイマンはナワバリに入った相手は絶対に許さないんです! それに住み心地が良ければどんどんナワバリを広げていって……本拠地のデクネク地方ならいずれ他の個体と激突するんですが、ここには迷い込んだヤツしかいませんから」
「そうか。それではいずれ近くの橋までナワバリを広げてしまうかもしれない……よぉし、やっつけてやるか!」
川の浅瀬にざぶざぶ入り込む三人。ココリョナカイマンはゆっくりと地面近くまで降りてきて「ガルル……」と牙を剥き出しにして威嚇した。
バトルスタートだ!
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