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第26章~狩りの引率~

第49話*

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 これまでの経験上、兄がここを自由にさせてくれない時は苦しくなる可能性が高いのだ。出さずにイかされるのも辛いし、自分は出せないのに兄は好き放題出しまくってくるのもキツい。

「うぅ……う……」

 想像したら怖くなってきて、いつの間にかボロボロ泣いていた。

 身体の自由はなく、おまけに視界も奪われ、その上で手酷くお仕置きされるのかと思うと、怖くて仕方なかった。

 ……そりゃあ片脚立ちは上手くいかなかったけど、そこまでするほどの失敗じゃないじゃないか。トレーニングは失敗してナンボだし。

 何で今日に限って、こんな意地悪なことをしてくるんだ……。

「もう、そんなに泣かないの。お前、縛られるの嫌いじゃないでしょ?」

 泣いているアクセルを宥めるように、兄が頭を撫でてきた。

 それでもモヤモヤは晴れなくて、涙声で訴える。

「でも、こんな……これじゃ、虐められているみたいで……」
「そんなつもりはないんだけどな……。じゃあ目隠しだけでも外してあげようか」

 苦笑しながら兄が目隠しのタオルを外してくれる。

 布が外れた途端視界が明るくなり、同時に剥き出しになった目から涙が溢れてくる。

「うう……兄上ぇぇ……」
「よしよし、お兄ちゃんはここだよ。これで怖くなくなったでしょ?」
「……でも……下の、紐も外して欲しい……」
「こっちも? だけどこっちまで外したら、お仕置きの意味が薄まっちゃうからなぁ」

 そんなことをしれっという兄に、ぶるぶると細かく首を横に振る。
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