上 下
2,241 / 2,666
第21章~トーナメント・第四死合い~

第60話*

しおりを挟む
 自分のものとは思えないほどの甘ったるい喘ぎ声、下肢から漏れ出るいやらしい水音が耳につき、羞恥で一層身体が熱くなってきた。

 頭のてっぺんから爪先まで快感に染め上げられ、全身が溶けてなくなってしまいそうだ。

「は、う……兄上……あっ!」

 叫んだ途端、不意にすぽんと欲望を引っこ抜かれてしまう。

 何かと思ったらカチャ、と手錠を外され、ようやく両腕を自由にしてくれた。

「あ……」

 力の入らない身体を、再びひっくり返され仰向けに寝かされる。そして両脚を抱えられ、膝を割られて改めて股間に欲望を擦りつけられた。

「う、……っ、ふ……」

 肉幹で軽く擦られているだけなのに、肩がぴくんと反応してしまう。どろどろに溶かされた秘蕾はまだ快感が足りないのか、「もっとちょうだい」と言わんばかりにひくひく収縮して兄に吸い付いていた。

 このまま挿入されたら、また最奥を突かれた瞬間イってしまいそうだ。

「はは……やっぱりイく直前のお前はいい顔してるなぁ……」

 しみじみと兄がこちらを眺めてくる。

「イった瞬間の顔もいいけど、直前で焦らされているお前もすっごくエロいんだよね。鏡があったら見せてあげたい……。というか、次は鏡のプレイやってみようって思ってたのに、また忘れちゃったよ。あらかじめ寝室に姿見置いておかないとダメだな」

 とんでもないことを言っているが、正直アクセルはそれどころではなかった。兄の妄言なんて気にしていられないくらい、全身が昂っている。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

侯爵令息セドリックの憂鬱な日

めちゅう
BL
 第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける——— ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。

嫌われ者の長男

りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

兄が媚薬を飲まされた弟に狙われる話

ْ
BL
弟×兄

あと一度だけでもいいから君に会いたい

藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。 いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。 もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。 ※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります

【完】ゲームの世界で美人すぎる兄が狙われているが

BL
 俺には大好きな兄がいる。3つ年上の高校生の兄。美人で優しいけどおっちょこちょいな可愛い兄だ。  ある日、そんな兄に話題のゲームを進めるとありえない事が起こった。 「あれ?ここってまさか……ゲームの中!?」  モンスターが闊歩する森の中で出会った警備隊に保護されたが、そいつは兄を狙っていたようで………?  重度のブラコン弟が兄を守ろうとしたり、壊れたブラコンの兄が一線越えちゃったりします。高確率でえろです。 ※近親相姦です。バッチリ血の繋がった兄弟です。 ※第三者×兄(弟)描写があります。 ※ヤンデレの闇属性でビッチです。 ※兄の方が優位です。 ※男性向けの表現を含みます。 ※左右非固定なのでコロコロ変わります。固定厨の方は推奨しません。 お気に入り登録、感想などはお気軽にしていただけると嬉しいです!

食事届いたけど配達員のほうを食べました

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
なぜ自転車に乗る人はピチピチのエロい服を着ているのか? そう思っていたところに、食事を届けにきたデリバリー配達員の男子大学生がピチピチのサイクルウェアを着ていた。イケメンな上に筋肉質でエロかったので、追加料金を払って、メシではなく彼を食べることにした。

ヤンデレ化していた幼稚園ぶりの友人に食べられました

ミルク珈琲
BL
幼稚園の頃ずっと後ろを着いてきて、泣き虫だった男の子がいた。 「優ちゃんは絶対に僕のものにする♡」 ストーリーを分かりやすくするために少しだけ変更させて頂きましたm(_ _)m ・洸sideも投稿させて頂く予定です

処理中です...