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第21章~トーナメント・第四死合い~
第47話
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「ああ。ルールに明記されてたならともかく、何も言わずにしれっと失格にするのはおかしいだろ。今までの頑張りが水の泡だ。だから文句を言いに行った」
「お前ねぇ……それならそうと言ってちょうだいよ。そしたら私もついて行ったのに」
「すまない……。でもこれは自分の死合いでの出来事だから、自分で処理するのが普通かなと思って」
そう言ったら、兄はやれやれと肩を落とした。そしてこんなことを言ってきた。
「本来はそうなんだけど、ランクの低い戦士が受付で文句を言っても、全部揉み消されちゃうんだよ。だからクレームをつけにいく時は、顔が割れてる上位ランカーが一緒にいた方がいいんだ」
「そ、そうなのか? 上位ランカーがいれば言う事を聞いてくれるのか……」
「ヴァルキリーって、基本的に私たちを見下して舐め切ってるからね。受付やってるような序列の低いヴァルキリーなんか、特に。有名じゃない戦士が文句を言いに来たところで、痛くも痒くもないと思ってるの。逆に、ある程度名が通ってる戦士が行けば、意見が通る確率が高くなるんだよ」
「はあ、なるほど……」
「じゃあもう一回ヴァルキリーのところに行こうか。せっかくお前が頑張ったのに、あれで失格になるなんて私も納得できないもんね」
そのまま世界樹のゲートに歩いて行こうとするので、アクセルは慌てて止めた。
「いや、それは大丈夫。たまたまシグルーンっていう序列の高いヴァルキリーが来てくれて、一応俺たちの要求は通ったんだ」
「……え、そうなの?」
「お前ねぇ……それならそうと言ってちょうだいよ。そしたら私もついて行ったのに」
「すまない……。でもこれは自分の死合いでの出来事だから、自分で処理するのが普通かなと思って」
そう言ったら、兄はやれやれと肩を落とした。そしてこんなことを言ってきた。
「本来はそうなんだけど、ランクの低い戦士が受付で文句を言っても、全部揉み消されちゃうんだよ。だからクレームをつけにいく時は、顔が割れてる上位ランカーが一緒にいた方がいいんだ」
「そ、そうなのか? 上位ランカーがいれば言う事を聞いてくれるのか……」
「ヴァルキリーって、基本的に私たちを見下して舐め切ってるからね。受付やってるような序列の低いヴァルキリーなんか、特に。有名じゃない戦士が文句を言いに来たところで、痛くも痒くもないと思ってるの。逆に、ある程度名が通ってる戦士が行けば、意見が通る確率が高くなるんだよ」
「はあ、なるほど……」
「じゃあもう一回ヴァルキリーのところに行こうか。せっかくお前が頑張ったのに、あれで失格になるなんて私も納得できないもんね」
そのまま世界樹のゲートに歩いて行こうとするので、アクセルは慌てて止めた。
「いや、それは大丈夫。たまたまシグルーンっていう序列の高いヴァルキリーが来てくれて、一応俺たちの要求は通ったんだ」
「……え、そうなの?」
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