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第21章~トーナメント・第四死合い~
第43話
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こんなことなら、アロイスを止めずに一緒に暴れた方がよかったかもしれない。なるべく穏便に済ませたかったけど、まるで取り付く島がないではないか。
というか、ヴァルキリーはみんなこんな感じのヤツばかりなのか? そんなにヴァルハラの管理が面倒だというなら、管理権をトップランカーに渡してしまえばいいではないか。
それすら渋るなら、せめて管理くらいはキッチリしてくれよ……。
「…………」
だがその時、シグルーンが微笑みながら人差し指を唇に当てた。子供によくやる「静かに」のジェスチャーだ。
「少し静かにしていてくださいね。今はあなた達の意見は求めておりません」
「っ……」
「私が何か尋ねた時に、事実を答えてください」
途端、受付嬢たちが緊張した面持ちで口を閉ざした。
先程までうるさいくらいに騒いでいたのに、たったそれだけのことで静かになるのは滑稽ですらあった。
――それだけこの人が強いってことなのか……。
そんじょそこらのヴァルキリーとはまるでオーラが違う。序列も高そうだし、当たり前に仕事もできるのだろう。戦士で例えるなら、トップ一〇位以内に入っている強者というところか。
受付嬢たちがヘコヘコするのもわかる気がする。
「それで……話をまとめますと、『死合いに引き分けたのに両者失格になっていた。引き分けの扱いはルールに明記されていなかったので、これは不当な扱いである』……と。あなた達はそう主張しているわけですね?」
「は、はい……」
というか、ヴァルキリーはみんなこんな感じのヤツばかりなのか? そんなにヴァルハラの管理が面倒だというなら、管理権をトップランカーに渡してしまえばいいではないか。
それすら渋るなら、せめて管理くらいはキッチリしてくれよ……。
「…………」
だがその時、シグルーンが微笑みながら人差し指を唇に当てた。子供によくやる「静かに」のジェスチャーだ。
「少し静かにしていてくださいね。今はあなた達の意見は求めておりません」
「っ……」
「私が何か尋ねた時に、事実を答えてください」
途端、受付嬢たちが緊張した面持ちで口を閉ざした。
先程までうるさいくらいに騒いでいたのに、たったそれだけのことで静かになるのは滑稽ですらあった。
――それだけこの人が強いってことなのか……。
そんじょそこらのヴァルキリーとはまるでオーラが違う。序列も高そうだし、当たり前に仕事もできるのだろう。戦士で例えるなら、トップ一〇位以内に入っている強者というところか。
受付嬢たちがヘコヘコするのもわかる気がする。
「それで……話をまとめますと、『死合いに引き分けたのに両者失格になっていた。引き分けの扱いはルールに明記されていなかったので、これは不当な扱いである』……と。あなた達はそう主張しているわけですね?」
「は、はい……」
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