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第20章~トーナメント・第三死合い~
第102話(フレイン視点)
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「……それ、弟くんのお守りにしようとしてたんですか? あなたの頭、相変わらずネジが緩んでいますね……」
ユーベルがますます呆れたように首を振った。
軽く聞き流し、フレインは玉鋼の仕分けを手伝ってあげた。大きさと重さで何段階かに分け、それぞれを持参した袋に詰めて持ち帰った。余った分はお裾分けしてもらった。
ヴァルハラに戻り、早速鍛冶屋に赴く。そこで働いていた本日のエルフに光る結晶を渡し、鑑定を依頼した。鑑定料と称して玉鋼を要求されたので、二、三個提供してあげた。
……以前はタダで鑑定してもらえたのに、おかしいな? ぼったくり?
「ってこれ、レイ石の大結晶じゃないですか! とんでもないもの拾ってきましたね?」
「そうなの? レイ石って何だい?」
「レイ石っていうのは魔石の一種で、原石の中では最も強力な石なんですよ。自然の状態では採掘できなくて、ヒ石、ライ石、テン石、ヘン石をこのように並べて合成することで……」
と、うんたらかんたら説明されたが、細かいところはよくわからなかった。
「それで……結局それはいいものなの? 悪いものなの?」
「素材としてはピカイチにいいものです。ただ非常に貴重で力も強いので、下手に扱うと害が出るかもしれませんね。爆発したりとか」
「爆発するの? それはさすがに困るんだけど……」
「レイ石は爆発物の素材になることが多いんですよ。一方で、身につけるだけで凄まじいパワーを与えてくれたりもして。これドロップしたガーディアン、普通のガーディアンより強くありませんでしたか? つまりそういうことです」
ユーベルがますます呆れたように首を振った。
軽く聞き流し、フレインは玉鋼の仕分けを手伝ってあげた。大きさと重さで何段階かに分け、それぞれを持参した袋に詰めて持ち帰った。余った分はお裾分けしてもらった。
ヴァルハラに戻り、早速鍛冶屋に赴く。そこで働いていた本日のエルフに光る結晶を渡し、鑑定を依頼した。鑑定料と称して玉鋼を要求されたので、二、三個提供してあげた。
……以前はタダで鑑定してもらえたのに、おかしいな? ぼったくり?
「ってこれ、レイ石の大結晶じゃないですか! とんでもないもの拾ってきましたね?」
「そうなの? レイ石って何だい?」
「レイ石っていうのは魔石の一種で、原石の中では最も強力な石なんですよ。自然の状態では採掘できなくて、ヒ石、ライ石、テン石、ヘン石をこのように並べて合成することで……」
と、うんたらかんたら説明されたが、細かいところはよくわからなかった。
「それで……結局それはいいものなの? 悪いものなの?」
「素材としてはピカイチにいいものです。ただ非常に貴重で力も強いので、下手に扱うと害が出るかもしれませんね。爆発したりとか」
「爆発するの? それはさすがに困るんだけど……」
「レイ石は爆発物の素材になることが多いんですよ。一方で、身につけるだけで凄まじいパワーを与えてくれたりもして。これドロップしたガーディアン、普通のガーディアンより強くありませんでしたか? つまりそういうことです」
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