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第20章~トーナメント・第三死合い~
第59話
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翌朝、アクセルはいつもより少し早く目を覚ました。隣の兄はまだ熟睡していて、起きる気配はなかった。
――そ、そうだ……身体の方は……?
我に返ったように、自分の腕の長さを確認してみる。
昨日寝る時は長かったので折り曲げていた袖が、今は少し短くなっているように感じた。
――戻ってる……?
急いでベッドから下り、洗面所の鏡で確認する。
目線の高さは見慣れた位置になっており、大人らしい青年の顔が写っている。念のため裾をめくり上げて腹筋を確認したら、割れた筋肉がしっかりついていた。
「よ、よかった……」
安心し、思わずへなへなと脱力してしまう。
万が一、朝起きても戻ってなかったら本当にどうしようかと思っていたのだ。下手したらずっとこのまま、十六歳の少年として過ごさなければいけないのかと気が気ではなかったし……。
――ランクも最初からやり直しになるところだったからな……。元通りになってよかった……本当に。
これで今日からいつも通りの生活ができる。
「……よし」
顔を洗って服を着替え、アクセルは庭に出て軽く深呼吸した。そして簡単に準備運動をして、いつものようにランニングをした。
「ぴー♪」
ピピも起きて来て、ぴょんぴょん並走してくる。心なし足取りが軽く、はしゃいでいるのが窺えた。
「おはよう、ピピ。寝て起きたら元に戻ってたよ。本当によかった」
「ぴー」
「ランニングしたらご飯作るからな。今日は何が食べたい?」
「よーぐると!」
――そ、そうだ……身体の方は……?
我に返ったように、自分の腕の長さを確認してみる。
昨日寝る時は長かったので折り曲げていた袖が、今は少し短くなっているように感じた。
――戻ってる……?
急いでベッドから下り、洗面所の鏡で確認する。
目線の高さは見慣れた位置になっており、大人らしい青年の顔が写っている。念のため裾をめくり上げて腹筋を確認したら、割れた筋肉がしっかりついていた。
「よ、よかった……」
安心し、思わずへなへなと脱力してしまう。
万が一、朝起きても戻ってなかったら本当にどうしようかと思っていたのだ。下手したらずっとこのまま、十六歳の少年として過ごさなければいけないのかと気が気ではなかったし……。
――ランクも最初からやり直しになるところだったからな……。元通りになってよかった……本当に。
これで今日からいつも通りの生活ができる。
「……よし」
顔を洗って服を着替え、アクセルは庭に出て軽く深呼吸した。そして簡単に準備運動をして、いつものようにランニングをした。
「ぴー♪」
ピピも起きて来て、ぴょんぴょん並走してくる。心なし足取りが軽く、はしゃいでいるのが窺えた。
「おはよう、ピピ。寝て起きたら元に戻ってたよ。本当によかった」
「ぴー」
「ランニングしたらご飯作るからな。今日は何が食べたい?」
「よーぐると!」
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