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第20章~トーナメント・第三死合い~
第40話
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「ごめんな、なんか朝起きたらこんな格好になってて。でもすぐ元に戻るはずだから、しばらく我慢してくれよな」
「ぴー」
ピピはマイペースにカレースープを味わっている。
ピピにとってはアクセルの見た目より、食事の美味しさの方が重要であるらしい。別人判定を受けずに済んでよかった。
アクセルも戻って朝食を取り、食べ終わった後は皿と寸胴鍋をまとめて丁寧に洗った。
キッチンで後片付けをしていると、兄が顔を出してきてこう念を押してきた。
「私、今日は警備当番で夕方まで帰って来ないからね。お前はちゃんと留守番してるんだよ? さっきも言ったけど、誰かが訪ねてきても居留守を使うこと。わかった?」
「ああ、わかったわかった」
訪ねてくるような人なんていないだろ……と思いつつ、アクセルは生返事をした。
スポンジに洗剤をつけて寸胴鍋を擦っていると、
「ねえ、真剣に聞いてる? 私、かなり本気で心配してるんだよ?」
と、兄に苦言を呈された。
「そりゃあ変な栄養ドリンク飲ませたのは私だけど、お前の危機意識が足りないのは事実なんだ。『ちょっとくらいなら大丈夫だろう』って外に出ちゃうのを心配してるんだよ」
「だから出ないって……。今日は本当に一日中家にいるよ」
「……まあ、お前は私との約束は余程のことがない限り破らないけどね。でも心配なことは変わりない。だから念のためにこれ着けさせて」
「? 何を着けるん……えっ!?」
「ぴー」
ピピはマイペースにカレースープを味わっている。
ピピにとってはアクセルの見た目より、食事の美味しさの方が重要であるらしい。別人判定を受けずに済んでよかった。
アクセルも戻って朝食を取り、食べ終わった後は皿と寸胴鍋をまとめて丁寧に洗った。
キッチンで後片付けをしていると、兄が顔を出してきてこう念を押してきた。
「私、今日は警備当番で夕方まで帰って来ないからね。お前はちゃんと留守番してるんだよ? さっきも言ったけど、誰かが訪ねてきても居留守を使うこと。わかった?」
「ああ、わかったわかった」
訪ねてくるような人なんていないだろ……と思いつつ、アクセルは生返事をした。
スポンジに洗剤をつけて寸胴鍋を擦っていると、
「ねえ、真剣に聞いてる? 私、かなり本気で心配してるんだよ?」
と、兄に苦言を呈された。
「そりゃあ変な栄養ドリンク飲ませたのは私だけど、お前の危機意識が足りないのは事実なんだ。『ちょっとくらいなら大丈夫だろう』って外に出ちゃうのを心配してるんだよ」
「だから出ないって……。今日は本当に一日中家にいるよ」
「……まあ、お前は私との約束は余程のことがない限り破らないけどね。でも心配なことは変わりない。だから念のためにこれ着けさせて」
「? 何を着けるん……えっ!?」
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