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第19章~トーナメント・第二死合い~
第7話
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「え、仕事なのか? 何の?」
「簡単な狩りだよ。たいした仕事じゃない」
「そうなのか。じゃあ気を付けていってきてくれ」
兄を見送り、アクセルは素振りを再開した。
そこから一時間ほど鍛錬を続け、一息つこうか……と思ったところでふと、キャンディーのことを思い出す。
――そういや兄上、「今日は元気を出したい気分」って言ってたな……。
深く追求しなかったが、そんなに元気が出るものなんだろうか。普通のキャンディーだと思っていたけれど、もしかして何かこう……特別な効果のあるキャンディーだったりするのだろうか。
試しにアクセルは、例のキャンディーをひとつ口に入れてみた。
「? これは……」
ハチミツの味だな、と思った。たまにトーストに塗って食べるヴァルハラのハチミツと同じ味がする。
それ以外に変わったところはなく、口に入れて五分くらいで全部舐めきってしまった。
「うーん……?」
特に何かが劇的に変わった感じはしない。メキメキ力が沸いてくることもなければ、やる気が込み上げてくるわけでもない。
――だよな、所詮お菓子だし。
元気を出したいというのも、単に「疲れた時に糖分補給をしたい」とか、そういう意味で言ったのだろう。狩りの時はあまり大量の荷物を持って歩けないから、ポケットに入れておける飴玉は重宝するのかもしれない。
気を取り直し、アクセルは庭で鍛錬を再開した。
まず走り込みをし、その後で筋トレ、その次は素振りを……と思い、ピピと一緒に庭を走り回る。
「簡単な狩りだよ。たいした仕事じゃない」
「そうなのか。じゃあ気を付けていってきてくれ」
兄を見送り、アクセルは素振りを再開した。
そこから一時間ほど鍛錬を続け、一息つこうか……と思ったところでふと、キャンディーのことを思い出す。
――そういや兄上、「今日は元気を出したい気分」って言ってたな……。
深く追求しなかったが、そんなに元気が出るものなんだろうか。普通のキャンディーだと思っていたけれど、もしかして何かこう……特別な効果のあるキャンディーだったりするのだろうか。
試しにアクセルは、例のキャンディーをひとつ口に入れてみた。
「? これは……」
ハチミツの味だな、と思った。たまにトーストに塗って食べるヴァルハラのハチミツと同じ味がする。
それ以外に変わったところはなく、口に入れて五分くらいで全部舐めきってしまった。
「うーん……?」
特に何かが劇的に変わった感じはしない。メキメキ力が沸いてくることもなければ、やる気が込み上げてくるわけでもない。
――だよな、所詮お菓子だし。
元気を出したいというのも、単に「疲れた時に糖分補給をしたい」とか、そういう意味で言ったのだろう。狩りの時はあまり大量の荷物を持って歩けないから、ポケットに入れておける飴玉は重宝するのかもしれない。
気を取り直し、アクセルは庭で鍛錬を再開した。
まず走り込みをし、その後で筋トレ、その次は素振りを……と思い、ピピと一緒に庭を走り回る。
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