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第18章~トーナメント初戦~

第3話

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 一緒に狩りをしたことがある? それはいつの話だ? 全く記憶にないのだが……。

「確かアレだよ、ヴァルハラに来てすぐの頃だったと思うよ。ほら、ランゴバルト様に引率された時の狩りでさ」
「え、えーと……」
「まあ、初めての狩りでランゴバルト様の引率は衝撃的すぎるからね。他の人の記憶が霞んじゃうのも無理はないけどさ」
「う、うん……。ごめん、ほとんど覚えていない」

 というか、一緒に狩りをしたメンバーが何人いたかもハッキリとは思い出せない。それくらいランゴバルトの印象は強かった(何せ、途中で彼に殺されかけたくらいだし)。

 ただ、メンバーの中に狩りでの注意点を教えてくれた人はいたかもしれない。

 ランゴバルトより大きな獲物は狩ってはならないとか、ランゴバルトの前を歩いてはならないとか、そういう妙な決まり事を教えてくれた。

 その人がショーンだったような気もするが……実際に彼がどういう武器を扱って、どういう戦い方をするのかまでは全く覚えていなかった。

「というかチェイニー、初めての狩りでショーンがいたなんて、よく覚えてたな。俺は全然覚えていなかったのに」
「オレ、記憶力はいいからね。情報収集も趣味だし、人のスケジュールも何となく覚えてるんだ」
「すごいな……。ホント、チェイニーは頼りになるよ」
「どうも。でもオレも、ショーンが今どこにいるかまでは知らないよ? 少なくとも訓練場にはいないみたいだけど、死合いを観戦しているのか、自宅でトレーニングしているのか、狩りに出掛けているのか、市場にいるのかは全然わかりません」
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