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第15章~些細なすれ違い~
第52話*
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「はあ、あっ……兄上、いい……出ちゃう……!」
「うん……一緒にいこう……」
兄が股間を握り込みながら、唇を塞いでくる。
上と下の両方の口を塞がれ、前も刺激されて、ぞくぞくしたものが一気に脳まで這い上がってきた。
「っ、っ……ぅンんん――ッ!」
くぐもった悲鳴を上げつつ、アクセルは盛大な絶頂を迎えた。
過度な刺激に身体が耐えられなくなったのか、がくんと腰が跳ねた後、ふっ……と視界が暗くなる。中に大量の遺伝子を注ぎ込まれたのも、おぼろげに感じただけだった。
最早返事すらできず、開き直りのようにベッドに沈み込んでそのまま目を閉じる。
「……おやすみ、アクセル。今日はゆっくり休んでね」
兄の囁きが耳に届いたことが、何故か無性に嬉しかった。
アクセルはしどけない格好のまま気を失った。
***
翌朝。アクセルはぼんやりと目を覚ました。腰痛を堪えて身体を起こし、目を擦った時には既に陽は高く上っていた。
――しまった……また寝過ごしてしまった。
昨夜はかなりやらかしたからな……と、自分のベッドを見る。
一応、兄がおおよその後始末をしてくれたようで、枕もシーツも掛け布団も全部取り換えられていた。それだけでなく、自分の身体ですら丁寧に洗われた形跡がある。残滓が残っている感じがしない。
はて、兄に洗ってもらったんだろうか。残念ながら全く覚えていない。
「うん……一緒にいこう……」
兄が股間を握り込みながら、唇を塞いでくる。
上と下の両方の口を塞がれ、前も刺激されて、ぞくぞくしたものが一気に脳まで這い上がってきた。
「っ、っ……ぅンんん――ッ!」
くぐもった悲鳴を上げつつ、アクセルは盛大な絶頂を迎えた。
過度な刺激に身体が耐えられなくなったのか、がくんと腰が跳ねた後、ふっ……と視界が暗くなる。中に大量の遺伝子を注ぎ込まれたのも、おぼろげに感じただけだった。
最早返事すらできず、開き直りのようにベッドに沈み込んでそのまま目を閉じる。
「……おやすみ、アクセル。今日はゆっくり休んでね」
兄の囁きが耳に届いたことが、何故か無性に嬉しかった。
アクセルはしどけない格好のまま気を失った。
***
翌朝。アクセルはぼんやりと目を覚ました。腰痛を堪えて身体を起こし、目を擦った時には既に陽は高く上っていた。
――しまった……また寝過ごしてしまった。
昨夜はかなりやらかしたからな……と、自分のベッドを見る。
一応、兄がおおよその後始末をしてくれたようで、枕もシーツも掛け布団も全部取り換えられていた。それだけでなく、自分の身体ですら丁寧に洗われた形跡がある。残滓が残っている感じがしない。
はて、兄に洗ってもらったんだろうか。残念ながら全く覚えていない。
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