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第13章~獣化の秘密~
第86話
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「んー……自分で部屋を確認して片っ端から探し回るかー、もしくは施設の人を捕まえて道案内させるかかなー。施設の連中なら、どこに何があるかだいだい知ってるからさー」
「はあ。確かにそうだが、勝手に侵入した身で施設の人が道案内なんかしてくれるかな」
「そこは、ちょっと強引なことすれば言うこと聞いてくれるんじゃないかなー」
……ちょっと強引なことってどういうことだ。あまり考えたくないんだが。
「ま、まあとにかく、最初はこっそり様子を窺おう。誰かに見つかると面倒なことになりそうだしな」
「そ? じゃあまずは偵察でー。抜き足、差し足、忍び足~っと♪」
歌うように言って、わざとらしくちょこちょこ足を動かしているミュー。
言動はともかく、足音は全く聞こえなくて、そこはさすがにランキング一位の戦士だけのことはあるなと思った。おそらく気配も消しているのだろう。
――俺もなるべく気づかれないようにしないと……。
ミューに倣ってこっそり歩きつつ、一番手前にあった部屋のドアノブに手をかける。人の気配は感じないけど、何が飛び出してくるかわからない。
いつでも抜刀できるよう柄に手を添えながら、アクセルは薄くドアを開けた。
「……!」
隙間から見えたものに驚愕する。そこはもはや部屋の中ではなかった。
「ん? 何かいたのー? 僕にも見せてー」
そういって、ミューが堂々と部屋を開け放つ。
「はあ。確かにそうだが、勝手に侵入した身で施設の人が道案内なんかしてくれるかな」
「そこは、ちょっと強引なことすれば言うこと聞いてくれるんじゃないかなー」
……ちょっと強引なことってどういうことだ。あまり考えたくないんだが。
「ま、まあとにかく、最初はこっそり様子を窺おう。誰かに見つかると面倒なことになりそうだしな」
「そ? じゃあまずは偵察でー。抜き足、差し足、忍び足~っと♪」
歌うように言って、わざとらしくちょこちょこ足を動かしているミュー。
言動はともかく、足音は全く聞こえなくて、そこはさすがにランキング一位の戦士だけのことはあるなと思った。おそらく気配も消しているのだろう。
――俺もなるべく気づかれないようにしないと……。
ミューに倣ってこっそり歩きつつ、一番手前にあった部屋のドアノブに手をかける。人の気配は感じないけど、何が飛び出してくるかわからない。
いつでも抜刀できるよう柄に手を添えながら、アクセルは薄くドアを開けた。
「……!」
隙間から見えたものに驚愕する。そこはもはや部屋の中ではなかった。
「ん? 何かいたのー? 僕にも見せてー」
そういって、ミューが堂々と部屋を開け放つ。
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