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第12章~不穏な空気~
第87話
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「だったらもう少し気をつけなさい。よくわからないものをもらったら、ちゃんと隠して持ってくること。無防備なのは相手にもすぐバレちゃうんだからね。……万が一知らないところでお前が路地裏に連れ込まれでもしたら、私はどうしていいか……」
「兄上……」
「わかった? だからちゃんと注意するんだよ。可愛くてエロいのはお前のいいところだけど、それが他の男を惹き付けることもあるんだからね」
「う、うん……」
可愛くてエロい……というのは、兄の感想なのではとも思うが。
アクセルはボールが出てこないように下肢に力を込めつつ、言った。
「兄上の気持ちはわかったが……そこまでいうなら、こんな格好させなきゃいいんじゃないか?」
「家の中はセーフなの! どうせ私とお前しかいないし」
「そういう問題なのか……?」
とりあえず、家の中ではどんな痴態を晒してもセーフということらしい。道理であの手この手でいじめられるはずだ。
――まあ、今更兄上の性癖は直らないだろうしな……。
こちらもほぼ諦めの境地である。もっとも、この兄が急に真面目になったとしたら、それはそれで恐ろしいが。
「ま、それはそれとして、空気椅子は続けなさいね。立ったまま食事するのは禁止。浅くてもいいからスクワットするんだよ」
「ええ……? そこは勘弁してくれる流れなんじゃ……」
「何言ってるの。これはもともとお前の体幹と足腰を強化するためにやってるんだよ? 最後まで真面目にやらなきゃ」
「…………」
「兄上……」
「わかった? だからちゃんと注意するんだよ。可愛くてエロいのはお前のいいところだけど、それが他の男を惹き付けることもあるんだからね」
「う、うん……」
可愛くてエロい……というのは、兄の感想なのではとも思うが。
アクセルはボールが出てこないように下肢に力を込めつつ、言った。
「兄上の気持ちはわかったが……そこまでいうなら、こんな格好させなきゃいいんじゃないか?」
「家の中はセーフなの! どうせ私とお前しかいないし」
「そういう問題なのか……?」
とりあえず、家の中ではどんな痴態を晒してもセーフということらしい。道理であの手この手でいじめられるはずだ。
――まあ、今更兄上の性癖は直らないだろうしな……。
こちらもほぼ諦めの境地である。もっとも、この兄が急に真面目になったとしたら、それはそれで恐ろしいが。
「ま、それはそれとして、空気椅子は続けなさいね。立ったまま食事するのは禁止。浅くてもいいからスクワットするんだよ」
「ええ……? そこは勘弁してくれる流れなんじゃ……」
「何言ってるの。これはもともとお前の体幹と足腰を強化するためにやってるんだよ? 最後まで真面目にやらなきゃ」
「…………」
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