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第12章~不穏な空気~

第76話*

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「ああ、あ……奥に当たっ……ひぃン!」
「ふふ、お前すごく感じてるね。中がぴくぴく痙攣して私も気持ちいいよ」
「こ、んな……俺、またイっちゃ……!」

 先程出したばかりなのに、アクセルの股間は性懲りもなく反応してしまっている。

 兄がまだ達していないのに自分だけ何度も極めてしまうの、どうにかしたいのに我慢しきれない自分が恨めしい。

 でも、兄がイってくれない限りいつまで経っても終わらないし……。

「ああ、兄上……早くして……!」
「おや、おねだりかい? 随分せっかちだね。もっとゆっくり楽しんでもいいと思うけど」
「で、も……俺、ほんとにもう……」
「やれやれ、相変わらずお前は体力ないねぇ。鍛錬して体力も向上してるはずなのに、おかしいなぁ」

 体力がないわけではなく、兄のテクニックが凄すぎて途中でついていけなくなるだけだと思う。

「じゃあお前、この状態で下半身に力を入れてごらん。体幹強化になるからさ」
「そ、な……こんな、状況で……」
「大丈夫、お前ならできるよ。いつもは自然にやってるけど、意図的にきゅーっとお尻を締めればいいだけさ」
「っ……」
「ほら、やってみて。それで私を絞り上げて、イかせてごらん」

 至近距離からそう言われ、ぞくっと背筋に変な寒気が走った。

 ――締めてイかせろなんて、そんな……。
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