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第10章~日常の中で~
第16話
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「す……すみませんでしたぁぁ!」
男たちは一気に態度を翻し、気絶した仲間を引きずって退散していった。
――まったく、睨まれただけで逃げるなら、最初からこんなことするなよ……。
性根の腐った戦士もいるもんだな……と呆れていると、フレインがすっ飛んできた。
「大丈夫? 怪我は? どこも斬られてない?」
「ああ、大丈夫ですよ。怪我も特にありません」
「本当に? 変なところ触られたりとかは……」
「それもないです。最初は変なことしようとしてたみたいですけど、一人投げ飛ばしてやったら武器を構えてきたんで」
「そっか……。やっぱりあいつら、斬っとけばよかったなぁ」
残念そうに言うフレイン。冗談でも何でもなく、彼は最初から斬る気満々だったようだ。男たちが逃げなければ、本当に全員滅多斬りにしていたのだろう。
「というかお前、なんであいつら斬らなかったの? 向こうが殺す勢いでかかってきてるんだから、こっちもその気で対応しないとダメじゃない」
新しく用意した服に袖を通しつつ、フレインが軽く叱ってくる。
アクセルは素直に謝罪し、理由を述べた。
「すみません……。フレインさんが寝ている棺をあいつらの血で汚したくなくて」
「えっ?」
「あの程度だったら、斬ることも可能だったと思うんですが……でも、目覚めた時に自分の周りが血みどろなのはちょっと嫌かなと。掃除も大変ですし、昏倒させられるならそっちの方がいいかと思ったんです」
「アクセル……」
男たちは一気に態度を翻し、気絶した仲間を引きずって退散していった。
――まったく、睨まれただけで逃げるなら、最初からこんなことするなよ……。
性根の腐った戦士もいるもんだな……と呆れていると、フレインがすっ飛んできた。
「大丈夫? 怪我は? どこも斬られてない?」
「ああ、大丈夫ですよ。怪我も特にありません」
「本当に? 変なところ触られたりとかは……」
「それもないです。最初は変なことしようとしてたみたいですけど、一人投げ飛ばしてやったら武器を構えてきたんで」
「そっか……。やっぱりあいつら、斬っとけばよかったなぁ」
残念そうに言うフレイン。冗談でも何でもなく、彼は最初から斬る気満々だったようだ。男たちが逃げなければ、本当に全員滅多斬りにしていたのだろう。
「というかお前、なんであいつら斬らなかったの? 向こうが殺す勢いでかかってきてるんだから、こっちもその気で対応しないとダメじゃない」
新しく用意した服に袖を通しつつ、フレインが軽く叱ってくる。
アクセルは素直に謝罪し、理由を述べた。
「すみません……。フレインさんが寝ている棺をあいつらの血で汚したくなくて」
「えっ?」
「あの程度だったら、斬ることも可能だったと思うんですが……でも、目覚めた時に自分の周りが血みどろなのはちょっと嫌かなと。掃除も大変ですし、昏倒させられるならそっちの方がいいかと思ったんです」
「アクセル……」
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